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夢見る魔法使いは世界最強になる  作者: らいち
夢見る魔法使い誕生編
5/6

夢見る魔法使いは大王になる

【前回のあらすじ】

りおたちの前に突然現れた、シェルフィーの故郷のエルフたちだが様子がおかしく、シェルフィーに向かって攻撃しだした。一体どうなるのか…?

シェルフィー、危ない。


咄嗟に動いた時ローブのポケットに何か入っている違和感に気づき、思い出した。


「そうだ…確か大きな種がある。」


急いで種を取り出して瞬時にシェルフィーのほうに投げた。


間に合えぇぇーーー。


種が地面に落ちた瞬間、大きな根が生えて来てシェルフィーを覆った。


なにぃ…


さらに、大きな根から枝分かれした蔦がエルフたちを襲った。


うあぁぁぁ、やめろーぉぉぉ。


族長と印を巻いた2人以外は全員蔦によって縛られた。


お主ら…行け。


「スピード加速」


族長が唱えると部下の足元に魔法陣ができバフをかけた。そして2人は腰の短剣を抜いてものすごいスピードでりおの方に走った。


「速い…でも速射式のファイヤーボールなら間に合うかも…」


「ファイヤーボール」


りおの目に刃が刺さりそうな瞬間魔法が放たれ吹き飛んだ。しかし、もう一体の部下が後ろからすでに剣を振り下ろしている。


「まずい…これは間に合わない…」


そう諦めかけた時自分の横を何かが通った気がする。杖が短剣を抑えている。


もう。僕から離れないでって言ったでしょ。


ルイス…。


さぁ、帰るよ。僕たちの家に。


なんだお主は…


なんだい。あのおばさんは。


剣を振りほどいて部下の心臓めがけて杖を刺して殺した。


あれはね…ちょっと色々あって、できたら殺さないで落ち着かせて欲しいんだけど…


殺さないでって言われても、すでにあのおばさん死んじゃってるよ。


え…??


あのおばさんの心をよく見てみて。


心が…ない?


そう。だから、あの人は誰かに禁術をかけられたか、死後誰かに操られているかのどっちかだね。一度動きを止めちゃうとそのまま灰になって消えるか朽ちるかのどっちかだろうね。


そんな…


まぁ、どちらにせよこっちにかなりの殺意があるみたいだから排除しよう。ちょうどいいね、あのおばさんはりおが殺して。ぼくはりおが死にそうになったら助けるよ。


でも、どうやって倒せば…


うーーん、そうだねあのおばさんには心がないからおそらくソウルイーターは無意味だだから他の魔法を使って彼女を押さえつける外殻を壊すとかかな。


「なら、攻撃魔法で押し切るしか、選択肢がない…」


「ファイヤーボール」


いつもより意識を手の方に強く込めて唱えた。

するといつもは速射式に一つ出るが、今回は、ゆっくりと熱い炎がじわじわと球体に変化していき、りおの後方に5つのファイヤーボールが出た。そして、勢いよくおばさんの方に放たれる。


「クリスタルシールド」


おばさんは自分の方に飛んでくるファイヤーボールの位置にシールドを張った。全てのファイヤーボールは防がれた。


そんな…


落ち込むことはないよ。りお。よく彼女の魔力を見てごらん。


さっきより少し少なくなってる気がする。


その通り、防御魔法は緻密な式でできているからその分消費する魔力も簡単なものよりだいぶ多いだから君の魔力ならあの程度なら物量で勝てるね。


それなら…


「アイススピア」「ファイヤーボール」


氷の槍と炎の球がおばさんめがけて飛んでいく


くそ…このままでは魔力が持たない…

はぁはぁ…


おばさんの魔力がりおの攻撃を防ぐたびにみるみる減っていく。


最後は…

「ハイドロエクスプロージョン」


凄まじい轟音と共に当たり一体が綺麗に消し飛んだ。


これで…


いや、まだ終わってないよ。


うそ…


よく見てごらん。


消し炭になったあたりのちょうど真ん中ぐらいに体の右半分が消えた人のようなものがあった。


「あれがおそらくおばさん、でも動いてな…」


まるで死体のようだったおばさんの体内から黒の触手なようなものが生え参照した部位が再生していった。


そんな…嘘でしょ。


再生を終えるとその部分は先ほどのものよりえらく若返っていて、魔力の量も明らかに増えている気がする。


お主では、わしは殺せんよ。

わしは、死を克服したもの、そう易々とは死ねん。


そう言うと残りの部位を自ら切り離してまた新しいものへと切り替わっていった。


「さて、りおはここからどう戦うのかな」


さぁ、次はわしの番かな

さぁ、いくぞ、小娘ぇぇ。

「ディスラプト・レイ」


おばあさんの前に黒の魔法陣がでできて式がどんどん描かれている。


「流石にあれを受けたらりおは死んでしまうな。そろそろここで終わらしておこう。」


りお。ここまででいい、あとは僕が…


大丈夫です。先生。

私にだって守るべきものはあります。

そしてそれを守れるようにならなくちゃいけない。


りお…?君の目が…


りおの目が綺麗な海のような水色から金色のギラギラと光色へと移り変わっていく。そして銀の雪景色のような髪も毛先から紅い燃え盛るような色へと染まり、腕には黒の紋章ができ、魔力の集合で杖が作られた。その杖は先端に5つの色を持つ結晶が付いていた。凄まじい魔力を放っている。


魔力の風を浴びながらルイスは考えた。


「あの紋章は…まさか…まさか…大王の紋章?!」

「もしかしてあの時りおと契約したのはあの大王だというのか」

「でもあの大王は2000年前に寿命でとっくの昔になくなっているはず。死後の念として生き残ってたとでもいうのか。


種で守られていたシェルフィーが剥き出しになりそうだ。


「とりあえず、ここはりおに任せた方がいいな」


シェルフィーを抱えてその場を離れた。


お主何をした。なぜ姿がさっきと違う?

まぁ良いこれでお主を殺すだけじゃぁぁ


そうしてたまに溜め込んだ魔法が解き放たれた。


大王&りお「貴様、実力差というものが分からんのか。頭の悪いものは淘汰される方が良いな」


喋り方がいつもと違うが声は確かにりおであった。


大王&りお「余の力を見るといい。英雄と言われた余の力を少し披露してやろう」


大王&りお「ディスラプト・レイ」


おばさんの魔法陣よりも10倍以上大きく、そして式の速度も桁違いに速い、おばさんの術がこっちにくる間にその魔法は完成して放たれた。


大王&りお「貴様は負けたことにすら理解する前に死ぬ。喜べ苦しまずに死ねるという慈悲にな」


りおの魔法がおばさんの魔法を押し返し。おばさんは光の中で焼き尽くされていなくなった。


そうして戦いが終わるとりおの姿は元に戻った。


りお、大丈夫か…?


ルイスの声が少し掠れて聞こえる。


大丈夫…です。


少し疲れた。どこかで似たようなものを感じた気もする。


そういえばシェルフィーは…?

戦いに夢中で全然気にしていなかった…


シェルフィーっていうのかいあの子はシェルフィーなら安全なとこに避難させた。


よかったぁ…


とりあえずあの子は一旦うちに泊めても構わないから帰ろう。ここはあまりにも寒すぎるよ…


そうですね。


ニコッとりおが笑うと、ルイスたちはシェルフィーの方へ向かい魔法で家まで帰った。


しばらくするとシェルフィーが起きた。


ここは…


ここは私たちの家だよ。


りおが優しくシェルフィーの手をギュッと包み込む。


そう…なんですね…


お婆様は…?


おばさんは何者かに操られていたみたいで申し訳ないですが私たちでは呪いを解くことができず、その……


そうですか…でも、大丈夫です、それはりおさんたちが悪いわけではありません。


それで一つ提案なんだけど、シェルフィーの記憶を私に少し覗かさせてくれない?


いいけど、そんなことできるの?


はい。私には人の記憶を呼び覚ませる魔法があるの。もし、シェルフィーが覚えてなくても思い出せるかもしれないの。


なるほど。それってあたしも見れるの?


うん、映し出す魔法もあるの。


すごいね。りおはなんでもできるんだ。


そうシェルフィーが笑っていうと、りおの顔が少し赤くなった。


じゃあ、いくよ。


お願い…


「メモリーピックアップ」「ハートシアター」


そう唱えたあとシェルフィーの頭を触ると、2人の頭の中に映像が映し出された。


昔の頃のシェルフィーが散歩している様子が映し出された。その向こうには杖をついた人がいる。


「確かシェルフィーはお婆様って言ってた気がするけど妙に背が高いような。」


シェルフィーと杖をついた人がすれ違いそうになった時。


そこのエルフのお嬢さん。君は自分の姿を見たことがあるかい??


自分の姿…?


おぉ、その様子では自分の可愛らしい姿を見たことがないようだね。

よかったら見せてあげようかい?


いいの!?


りお「鏡がない時代から生きてるって…シェルフィーはいったい幾つなんだろうか…」


あぁ、いいともこの手鏡で自分のことをのぞいてみてごらん。


うわぁぁ!!


手鏡を見た途端部屋で見たように光がシェルフィーを覆い始めシェルフィーの肌の色が少し黒くなり体の一部が腐ったような感じになっていった、そして、シェルフィーは倒れた。


杖をついたものはシェルフィーが倒れたのを見るとフードを外した。そこには確かに女の人のような面影があったがだんだん顔の輪郭が変わっていき白髪のショートヘアでキリッとした顔へと変わった。


りお「この人どこかで絶対見たことある気が……」


「そうだ!?!?、この人列車の中の夢で見た人だ」「なんでこんなところに…」


お前はあいつを殺すために邪魔な存在だ。これでまた一歩近づいたな。


そう言い残すと、男はシェルフィーを、抱えてエルフの村に行った。


エルフの村に着くと、村長であるさっきまで戦っていたおばさんが出てきた。


お主、うちの孫を抱えて何をしている。


いえ、わたしはこのお嬢さんが道で倒れているのを見つけここまで連れてきたんですよ。


そうでございましたか。それは迷惑をかけてしまいましたな。申し訳ない。

この子は少し好奇心が強くてな、あまり言うことを聞かんのじゃ。


いえいえ、そんなことありませんよ、好奇心は大事です。好奇心があったからこそこの子はお前らと違う道を歩んだんだ。


何?お主シェルフィーに何をした。


いずれわかるさ。


男が持っていた杖を掲げて唱えた。


「ソウルイーター」

この場にいるこの娘以外の全員の魂を喰いたまえ。


その魔法は…みんな逃げるんじゃ、このものから離れて……


言い切る前に村長は魂を喰われ近くにいたものから魂を奪われていった。


「ディシプリーション」


そう唱えると心なきものたちは全て、その男の命令を聞くようになった。


お前たちはこれからわたしの愚かな妹を殺すために実力をつけろ。そしてこの娘がわたしの妹と関わらないように監視を続けなさい。


そういうと、従ったものたちは首を縦に振り、持ち場に戻っていった。


これでここはわたしの手の中だ。


持っていたシェルフィーを地面に落とし、男は魔法でどこかに帰っていった。


そうして記憶の映像は終わった。


シェルフィーはまだ寝ている、大粒の涙がまた落ちていると悲しくなった。


「それにしてもあの男やはり列車の中で見た時と似ていた。そして、あいつは妹を殺すといった。いったいそれは……」


そしてある写真を思い出した。

それは自分がお母さんとお父さんとお兄ちゃんと手を繋いでいる写真だ。


やはり…あれは…私の…お兄…ちゃんなの…


色々と考えていると。ルイスが部屋に来た。


りお、大丈夫か。君はずっとシェルフィーの看病をしているけど君だって大変だったんだからちゃんと休むんだよ。


はい。わかっているんですけど。


どうしたんだい?そんなうかない顔をして。


私にお兄ちゃんがいることを思い出したんです。でも、そのお兄ちゃんは私をすごく恨んでいるんです。


その言葉を聞くとルイスはとてもポカンとした顔をした。


ごめんなさい。こんな急に…


いや、ついにか。と思ったんだよ。

いいだろう君に教えてあげる。この世界の真実を。


今日の夜少し出かけよう、確か今日の夜だったはず。


そう言い残してルイスは部屋を出た。







登場人物

名前 夢見 理愛 (ゆめみ りお)

ルイスの弟子

使える魔法

心の念写 ファイヤーボール アイススピア

サウンドウェーブ ハイドロエクスプロージョン  ダストブラスター ディスラプト・レイ


使える禁術

メモリーピックアップ

ソウルイーター


パッシブスキル

魔骸種の楔


名前 ルイス=デモス

りおの師匠


名前 ボルシェヴィキ=シェルフィフォード

エルフの女の子 エルフの中で最高峰のヒーラー


ちなみに鍵かっこついているのとついていない差は、ついてる時が魔法を唱える時か心の中で喋ってる時です。ついてない時は、声に出して喋ってるか、天の声です。

わかりにくそうなら1話から喋ってるものには全てカッコつけて色々変えます。

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