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一般通過おっさん三木幹男の日記 2026年10月  作者: 三木幹男


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2026/10/03 三木幹男はバンダナの謎ファッションが気になる。

 俺は今日も大人しくしていない。


 大人しくした方が身のためなのだろうが、そんなことはどこ吹く風だ。

 ビュンビュンと夕方の風をきり、俺はチャリで駆けていく。


 平安神宮前に広がる岡崎公園では、YES GOOD MARKET というなんだかイカすなイベントが開催されていた。


 イカすというのは、少々エッジも効いた独特且つ洒落たカルチャーの香りがするという意味合いで使っている。


 会場は、そんなイカしたファッションやグルメを、超お洒落なビアガーデンっぽく都会的に纏め上げたような雰囲気だった。


 ここまで読んで、ここからは俺が YES GOOD MARKET のレポを始めるのかと思うだろうが、それをしない。



 というか、できない。



 なぜなら、到着5分程で撤退したからだ。


 そこは人の海だった。


 目当ての食べ物も売り切れ続出で、それ以外の食べ物にも長蛇の列。とても並ぶ気にはならなかった。


 折角の開放的でいい雰囲気であったのだが、俺はふんふんと雰囲気の「ふ」の字位はすぅっと吸って、そのままおさらばすることにした。


 そのまま東山をぐるーっと周り、帰路へつく。


 結局のところ、今日の俺はただただ自転車で爆走しただけである。


 まぁ、風も気持ちがよいし、手術したばかりの鼻も家でじぃっとしてるよりかは、こうやってちゃり漕いでる位の時の方がなんとなく鼻通りがよい気がしないでもない。


 別にこんな日があってもいいよなぁと、暮れていく太陽を眺めながら御池通りを走っていく。



 と、ふと、ここであることが頭をよぎった。



 YES GOOD MARKET になんか不思議なファッションの人がおったな?


 しかも4,5人目撃したな?


 バンダナを頭に「ほっかむり」っぽく巻いていた女性達のことである。


 ヘアアレンジに組み込むとか、カチューシャの様に巻くのではない。


 泥棒が泥棒してる時に巻く手ぬぐいで、結び目は辛うじて鼻の下ではなく顎の下でちょこんと縛る、あのスタイルだ。


 給食のおばちゃんの三角巾で、結び目は後ろではなく顎の下でちょこんと縛る、あのスタイルだ。


 ご想像頂けただろうか。


 流石に柄は外国風のお洒落な柄である。


 古の真知子巻きと言えば、わかる人には分かるはずだ。


 ちなみに流石の俺も真知子巻きについては世代ではなく、行きつけの喫茶店の年上の女性にご教授頂いた知識である。



 ……あ、あれは、今現代の日本で流行っているのだろうか。


 俺が知らないだけで、新たなブームが巻き起こっているのだろうか……



 俺から見ると、「ほっかむり」スタイルは、外国人から醸し出されるエスニックさや牧歌的可愛さよりも、日本人魂に刻まれた「農作業み」が前面に滲み出ている気がしてならない。


 最早お洒落なのか、可愛いのかもわからない。


 どう贔屓目に見ても、レトロ可愛いを押し退けて、誇り高き農耕民族の血が全勝利しているようにみえるのだが、そう思うのは俺だけなのだろうか。


 いや、しかし。


 どう考えても本日 YES GOOD MARKET を楽しんでいた人達は、俺より格段にオシャレ偏差値も高く、アンテナも鋭いはずなのだ。



 ……オシャレって、時々よくわからないものが流行るよな。


 す…すごく難しい。



 日は暮れて、俺は周りの暗さと同化する。

 全身真っ黒スタイルだ。


 まぁ、こんな俺が口出すことではないよなと思いつつ、お洒落のカルチャーショックだけをがっつり突きつけられたまま、俺は家に着いたのだった。


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