2026/10/26 三木幹男は番付発表を見た後に、歯医者で「白い粉のやつ」をやる。
今日は番付発表だった。
大相撲の話である。
2カ月に1度、求められずとも確実に大相撲の話に舞い戻る俺である。こんにちは。
「幕内」の下の「十両」は、分かりやすく例えると「これからスターダムにのし上がるきら星達☆」という層だった。
つい一昔前までは。
今では、幕内から落ちた実力者が十両にぼこぼこと入り込み、十両の大地を踏み鳴らしていっている。
十両28人中、風賢央、生田目、丹治、旭富士、時不動、竜鳳のたった6人しか若手(幕内未経験)がいない。というか、その数人しか喰らいつけていない。
なんなら元大関も2人紛れ込んでいる。
いいかい。
力を落としているとは言えあれは「中ボス」だ。
それと割と序盤戦で戦うことになるぞ。
さぁ、がんばれ。いけーー!いけーーーー!!!
という、若手にとっては中々気の毒な無理ゲーを繰り広げてるのが今の十両。
それほどまでに元幕内力士達の地鳴らしはえげつないのだ。
逆に言えば、元幕内力士達を蹴散らしきれる若手が沢山は育ってないとも言えるので、層が厚いんだか薄いんだかよくわからん。
ま、こんな感じで十両も熱い九州場所は今週末から。
楽しみ、楽しみ。
と、浮かれながら、俺は歯医者さんにやって来た。
定期お掃除に加えて、今日は「白い粉のやつ」をやる日だ。
仕組みはよく分からないし、本名も知らないのだが、この白い粉をなんかうまく歯にどうこうすると、めっっちゃ歯がツルツルに白くなるのだ。
やり終わったあとには、口の周りに白い粉が着いてるから、俺はこいつを「白い粉のやつ」と呼んでいる。
大体4ヶ月〜半年毎にやっており、予約も「白い粉のやつ」をお願いしますと言ってきた。
このあやふやさは、別に俺だけに原因があるわけじゃあない。
ー回想ー
俺「なんで俺、タバコもコーヒーもしないのに、すぐ歯に茶渋みたいなんつくんやろなぁ。」
友「そんなもん、お前が酒弱くて、ウーロン茶ばかりしばくからやろ。」
あ、違う回想だった。正しくはこっち、こっち。
ー回想ー
俺「先生、なんか歯に茶渋みたいなんがつくんやけど、定期掃除で取れない。またホワイトニングやらんとあかんかったりしますか?」
先生「それぐらいなら、最近入れたやつで取れますよ。」
俺「へーどんなのですか?痛い?」
先生「痛くないです。粉みたいなやつをふしゅーってやるやつ。」
回想終了。
そして「白い粉のやつ」の本名は知らぬまま、俺は先生と「白い粉のやつ」を信じて今日までやってきたのだ。
ホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、「白い粉のやつ」、全て俺はやってきたが、俄然「白い粉のやつ」をおすすめする。
値段は、外から見えやすい前側の歯のみなら3千円程、全歯でも5千円だ。施術も30分程で全く痛くない。
これで十分白くなる。
分かりやすく白光りする歯が欲しいならホワイトニングも検討の内だが、清潔感を出す為程度なら、俺的には十分と感じている。
ちなみに俺の歯医者さんのHPには「白い粉のやつ」の施術を記載しておらず、売りにもしてない。
俺に提供された時も、俺が聞いたのを受けて先生がひっそりと出してきたメニューであった。
あなたの歯医者さんにも、「白い粉のやつ」という裏メニューがあるかもしれない……
そんなことを施術を受けながら、口を開けて考えていた。
でも、本名知らないと、万一気になった人がいても調べられないよなぁ。
口をゆすぐタイミングで
「歯 白い粉できれいにするやつ」
と検索したら、本名らしきものがヒットした。えらいぞ、薄い板。
「これ『エアフロー』って言うんでしたっけ。今回もツルツルに白くなって毎度感動します!」
「喜んで貰えてよかったです〜」
「白い粉のやつ」の本名は「エアフロー」だった。
すぐ忘れるから、俺は今後も「白い粉のやつ」と呼ぶと思う。
次の定期お掃除の予約は2カ月後だ。
12月末……
九州場所だって終わったら、すぐ師走だもんなぁ。
全くもって時の流れは早いものだと感慨にふけながら、俺は昼に鶏卵カレーうどんを食べた。




