2026/10/25 三木幹男は薔薇を股にかける蝶となる。
「日曜日は一日中90%の大雨ですね。」
と言っていたんだ、天気予報が。
ほーん、あいわかった。
じゃあそれを押してまで何処かに出かけるのはやめとくわ。
と、いうことで心ゆくまで眠った。
昨日は一日中大阪を駆け回って俺はお疲れなのだ。
点在するミャクミャクの生息地を何箇所も探し回ったし、11匹もゲットした。
ポケモンかよ。
ちなみに出現しなかった1匹はゲットし損ねた。
10時頃に目が覚めて、ベッドで転がったままぼんやりしていたが、なんとなく外の音が雨をお知らせしている気がしたので、そのまま二度寝した。
すやぁ……
惰性で過ごす一日の始まりであり、終わりとも言える。
さよなら、今日。また逢う日まで。
14時ちょっと前にまた目覚めて、水を飲みながら外を見た。
曇っている。いい具合の曇だ。
ちょっとそれは聞いてないな?
この曇ならばお出かけしやすい日和やんけと、天気予報を再び開いた。
「あー、今日はずっと曇ですわ。夜中から雨っすね。雨は明日にずれ込んだんで!」
はよ言え。
朝俺が目覚めた時に、「ぼちぼち雨止んで曇になるなら三木さんそのまま起きてなよ〜」って言って、俺をゆさゆさして欲しかった。
そしたらお出かけしたのに。
とは言え14時。
救いはある。
行き先は
京都府立植物園
超特急で朝の支度を済ませて、外に飛び出した。
俺は昨日、「NHK日曜美術館50年展」の後は中之島バラ園にて夜の都会の薔薇と洒落込んだのだ。
都会の光に艶めいて、どこもかしこも満開で、惚れ惚れするようなロマンチックだった。
ビルとビルの間を流れる川にある中洲の楽園。
両側にはたっぷり水を湛えた川がゆらゆら光を揺らしている。
煌びやかな光の演出に大勢の人達、それに負けない位咲き乱れる、薔薇、薔薇、薔薇。
薔薇に酔っ払いそうだった。
さてさて、京都府立植物園。
結構咲いてる!けど、あと一歩咲き乱れてはいない!
あーーー、種類が多すぎて、秋は必ずしも同時期に揃えて咲くわけ違うんよな〜〜!!!
(※京都府立植物園の名誉の為言いますと、初夏は割と揃って咲くし、バラ園の規模は大きいです。規模が大きいからこそ咲き乱れてないように見えるだけかも。)
「比叡山を借景に『京都シリーズのバラ』が見られるのはここだけですよ〜」
看板の京都ご当地キャラ「まゆまろ」には吹き出しがついていて、そう喋っている。
そこらを見ると「金閣」「貴船」「大文字」という超マイナーな薔薇達が、しゃんと誇らしそうに咲いていた。奥に見ゆる三角は比叡山だ。
いいんだよ、いいんだよ。
これでこそ俺らの京都府立植物園だ。
人がぽつぽつしかいなくて、種類がめっちゃ多くて、17時に速やかに閉園しちゃう、職員さんに滅茶苦茶愛されながらお手入れされてる薔薇たちよ。
大好きだ。
昨日は昨日の魅せ方で、薔薇は美しかった。
今日は今日の魅せ方で、やはり薔薇は美しい。
昨日は人が沢山いたからちょっと出来なかったことがあるんだ。
それに、もしまだ「駄目」だったら、悲しいしね。
いつものここで試したかったんだよ。
薔薇に顔を近付けて、すぅと吸った。
うっとりするような甘く優しい香りがする。
嬉しい。
昨日、「わ〜甘い香りでいっぱいやわ〜!」「ほんまや!」と言う会話を聞いた。俺はその隣にいたけど、分からなかったから、聞こえなかったことにした。
今こうやって近づけば、ほら薔薇の甘い芳しい香りが楽しめる。わかる!香りがわかる!!
あっち、こっち、そっち。
薔薇の香りを花毎に渡り歩いて楽しんでいく。
さながら俺は蝶!
薔薇を股にかける蝶なのだ!
人少ないから自認蝶でもほぼ気にならん。
そうやって閉園まで、俺は薔薇専門の蝶をしていた。
よかった、とても有意義な一日を過ごせたじゃないか。
帰り、ぽつぽつ小雨が降ってきた。
いや、降るんかい。




