↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一般通過おっさん三木幹男の日記 2026年10月  作者: 三木幹男


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/27

2026/10/25 三木幹男は薔薇を股にかける蝶となる。

「日曜日は一日中90%の大雨ですね。」


と言っていたんだ、天気予報が。


 ほーん、あいわかった。

 じゃあそれを押してまで何処かに出かけるのはやめとくわ。

 と、いうことで心ゆくまで眠った。


 昨日は一日中大阪を駆け回って俺はお疲れなのだ。

 点在するミャクミャクの生息地を何箇所も探し回ったし、11匹もゲットした。


 ポケモンかよ。


 ちなみに出現しなかった1匹はゲットし損ねた。


 10時頃に目が覚めて、ベッドで転がったままぼんやりしていたが、なんとなく外の音が雨をお知らせしている気がしたので、そのまま二度寝した。



 すやぁ……



 惰性で過ごす一日の始まりであり、終わりとも言える。


 さよなら、今日。また逢う日まで。



 14時ちょっと前にまた目覚めて、水を飲みながら外を見た。


 曇っている。いい具合の曇だ。


 ちょっとそれは聞いてないな?


 この曇ならばお出かけしやすい日和やんけと、天気予報を再び開いた。


「あー、今日はずっと曇ですわ。夜中から雨っすね。雨は明日にずれ込んだんで!」


 はよ言え。

 朝俺が目覚めた時に、「ぼちぼち雨止んで曇になるなら三木さんそのまま起きてなよ〜」って言って、俺をゆさゆさして欲しかった。


 そしたらお出かけしたのに。


 とは言え14時。

 救いはある。


 行き先は


京都府立植物園


 超特急で朝の支度を済ませて、外に飛び出した。


 俺は昨日、「NHK日曜美術館50年展」の後は中之島バラ園にて夜の都会の薔薇と洒落込んだのだ。


 都会の光に艶めいて、どこもかしこも満開で、惚れ惚れするようなロマンチックだった。


 ビルとビルの間を流れる川にある中洲の楽園。

 両側にはたっぷり水を湛えた川がゆらゆら光を揺らしている。


 煌びやかな光の演出に大勢の人達、それに負けない位咲き乱れる、薔薇、薔薇、薔薇。


挿絵(By みてみん)


 薔薇に酔っ払いそうだった。




 さてさて、京都府立植物園。


 結構咲いてる!けど、あと一歩咲き乱れてはいない!


 あーーー、種類が多すぎて、秋は必ずしも同時期に揃えて咲くわけ違うんよな〜〜!!!


(※京都府立植物園の名誉の為言いますと、初夏は割と揃って咲くし、バラ園の規模は大きいです。規模が大きいからこそ咲き乱れてないように見えるだけかも。)


「比叡山を借景に『京都シリーズのバラ』が見られるのはここだけですよ〜」


 看板の京都ご当地キャラ「まゆまろ」には吹き出しがついていて、そう喋っている。


 そこらを見ると「金閣」「貴船」「大文字」という超マイナーな薔薇達が、しゃんと誇らしそうに咲いていた。奥に見ゆる三角は比叡山だ。


挿絵(By みてみん)


 いいんだよ、いいんだよ。

 これでこそ俺らの京都府立植物園だ。



 人がぽつぽつしかいなくて、種類がめっちゃ多くて、17時に速やかに閉園しちゃう、職員さんに滅茶苦茶愛されながらお手入れされてる薔薇たちよ。 


 大好きだ。



 昨日は昨日の魅せ方で、薔薇は美しかった。

 今日は今日の魅せ方で、やはり薔薇は美しい。


 昨日は人が沢山いたからちょっと出来なかったことがあるんだ。

 それに、もしまだ「駄目」だったら、悲しいしね。

 いつものここで試したかったんだよ。



 薔薇に顔を近付けて、すぅと吸った。

 うっとりするような甘く優しい香りがする。

嬉しい。


 昨日、「わ〜甘い香りでいっぱいやわ〜!」「ほんまや!」と言う会話を聞いた。俺はその隣にいたけど、分からなかったから、聞こえなかったことにした。



 今こうやって近づけば、ほら薔薇の甘い芳しい香りが楽しめる。わかる!香りがわかる!!


 あっち、こっち、そっち。


 薔薇の香りを花毎に渡り歩いて楽しんでいく。



 さながら俺は蝶!

 薔薇を股にかける蝶なのだ!



 人少ないから自認蝶でもほぼ気にならん。


 そうやって閉園まで、俺は薔薇専門の蝶をしていた。


 よかった、とても有意義な一日を過ごせたじゃないか。




 帰り、ぽつぽつ小雨が降ってきた。


 いや、降るんかい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。