↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一般通過おっさん三木幹男の日記 2026年10月  作者: 三木幹男


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/29

2026/10/16 三木幹男はKYOPOにいざ参る。

 ついこの間から

京都最大級の陶器市 KYOPO 50周年

との情報がすいすいと流れてきていた。


 KYOPOとはこれいかに、50年もやってるのに聞いたことないな?と思っていたら、清水焼団地一帯の「清水焼の郷まつり」が「KYOPO」に改名していたのである。


 えらい可愛らしい名前にメタモルフォーゼするやん。キョポやって。


 陶器にあんまり興味はなかったので、ついぞ「清水焼の郷まつり」はスルーしていたのだが、「KYOPO」と名付けらるとなぜか親近感がわかなくもない。


 初心者でも楽しそうだと思えたので


京都山科

KYOPO


に出陣した。


 こんな俺のような人がふらふらやってくるという意味では、改名は成功したとも言えるだろう。


 で、だ。


 現地に赴くと、めっちゃ良すぎて全俺が悶え死にそうになった。

 ふらふらくるんじゃない、ふんどし締めてコミケ行くが如く参るのが正しかった。


 少女漫画趣味を先日に暴露してるので、この言葉を連発することに抵抗しなくてもよいのは幸いだ、そう、可愛いのである。


あっちも


挿絵(By みてみん)


こっちも


挿絵(By みてみん)


可愛いのである!!!



 焼きとうもろこしみたいなプリンひっくり返しなみたいな器や、猫や、ハートなカレー皿や、にゃんこや、おむすび型プレートや、ねこちゃんや、砂浜の波打ち際のような小皿や……どこもかしこも眼福としか言いようがない。


 あと、そう猫がいっぱいいる。

 俺が猫好きだから、猫を敏感に拾うのもある。


 日本画のようなうつろう繊細さや、イタリアの家々みたいな陽気さや、印象派みたいな朧げな器もあった。


 ありとあらゆるキャラクターの陶器がぎゅっと詰まって大集合なわけである。



 見るだけでも楽しい。



 そしてなにより!各作家さん陶芸家さん殆どがアウトレットや試作品の陶器もかなり沢山出品していることで、もう宝探し状態なのだ。


 豆皿なら500円未満とかで買えたりするし、箸置きは100円〜あるし、ちゃんとした器もかなり手が届くところまでプライスダウンしている。


 目移りしてはぐるぐるする、どこもかしこもここ掘れワンワン状態で悶え死んでいる場合じゃぁない。ここは悶え死にながらも這いつくばって進攻する戦場なのだ。コミケだから(違う)。


 俺はイベント参戦のそこそこの猛者ではあるので、朝イチに突撃して本当によかった。


 せっせと1巡した後には、両手に袋をがさがさとぶら下げていた。


 だって1点ものとかばかりだし…!

 今!ここで!こやつを救出せねば、他の誰かの手に渡ってしまうかもしれへんやん…!


 財布の紐がどんどんゆるゆるになっていくのは、もう運命(サダメ)としかいいようがない。

俺が悪いんじゃなくて、可愛いのが悪いし、多分もう二度と会えないかもしれないディスティニーなのだ。運命(サダメ)が煽りに煽ってくるのが一番悪い。


 昼。

 キッチンカーのハンバーガーを食べながら、泣く泣く保留にした器や陶器達の写真を眺めて、うむむ…と唸っていた。


「こんにちは、『わか』です。」


 顔をあげると、俺より年上の長くふわふわした髪を片側にゆったりと下ろした上品で感じの良い女性がいた。


 ……え、俺の知り合いにこんなお方がいらっしゃっただろうか。でもなんか見覚えあるし、この感じはあっちも絶対の確信をもって俺を俺と認識してる。えーっとえーっと……


 ひょいと女性の後に男性がいて、やっとピンときた。


「あぁ!『わか』さん!」


 わかー……俺の馴染みの喫茶店の夫婦だった。(※馴染み過ぎて身バレ絶対するので店名表記は変えています。)

 旦那さんは一つも変わらんから分かったわ。奥様の方は髪をおろしていたので、分からなかった。


 ほら、男って女性の髪型や雰囲気変わるだけで認識出来なくなる生き物じゃん…多分。


 わやわやと雑談した後、彼らは去っていった。彼らにとってはお店の器探しでもあるのだ。


「頑張って下さいね!」


 手を振って後ろ姿を見ると、旦那さんの方が旅行で使うようなコロコロを転がしていた。



 ガチ勢すげぇ………



 やはりここはコミケなのだ(違う)。


 俺は2巡目に出動し、保留していた器達を救出しにむかったのであった。



そう、なぜならこれは運命(サダメ)なのだからー……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。