暁前の長い夜――王宮に潜む『見えない敵』と、父が下した絶対なる決断!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
将軍カズキは「単なる略奪者」だと報告しましたが、王宮内部にはすでに裏切り者の影が潜んでいるようです……。皆さんは、情報を漏らした『見えない敵』の正体は誰だと思いますか? ぜひコメント欄で皆さんの考察や感想を教えてください!
王宮の門が、深く反響するような呻き声を上げて彼らの背後で閉ざされた。
ズシンッ。
その音は、決定的な終わりのようにその場に残り続けた。外の世界は遮断されたが、不安は依然として漂っている。
車列は完璧な陣形で中庭を進んでいく。軍靴が一定のリズムで石畳を打ち、一歩ごとに鎧が擦れ合った。
チャキッ……チャキッ……チャキッ……。
誰も口を開かない。ただの一つの声すら、この静寂を破ることはなかった。
馬車が通り過ぎる際、使用人たちでさえ長々と見つめることを恐れるかのように頭を下げた。何かが起きたのだ。誰もがそれを肌で感じ取っていた。
ただ、それが何なのかを知らないだけであった。
馬車が減速し、やがて停止する。
ドアが開いた。
最高指導者が最初に外へと足を踏み出した。
カツッ。
彼の足が地面に触れた瞬間、空気が一変する。まるで空気そのものが極限まで引き延ばされたかのように、張り詰めたのだ。
衛兵たちは即座に姿勢を正した。誰一人として彼の目を見ようとする者はいない。
彼の後ろから、真の女王が慎重に降り立つ。赤子は幾重もの布の下に隠され、彼女の胸にしっかりと抱え込まれていた。
守られ。
隠され。
忘れ去られるように。
少なくとも……それが計画であった。
「奥の間を用意しろ」
彼の声は低かった。平坦で。そして、絶対的だった。
近くにいた神ノ民の戦士が即座に片膝をつく。「はっ、我が君!」
最高指導者は待たなかった。鋭く正確な足取りで前へと進み始める。
カツッ……カツッ……カツッ……。
その足音は王宮の廊下に響き渡った。彼が通り過ぎると、使用人たちは壁へと身を隠し、衛兵たちは硬直し、松明の炎さえも静かに燃えているように見えた。
王宮の内部では、静寂の質が違っていた。
空虚なのではない。
支配されているのだ。
まるで、何かが押し殺されているかのように。
前方には、巨大で閉ざされた主間の扉がそびえ立っている。
「開けろ」
その命令は静かだったが、物理的な力のように打ちつけられた。
ドォォォンッ。
扉が勢いよく開け放たれる。
その先にある広間は広大で、今は空っぽであった。
最高指導者は中へ入り、身を翻して座った。
休息をとる王のようではない。
テーブルの上に慎重に置かれた、抜き身の刃のようであった。
静止し。
だが、いつでも斬り捨てる準備ができている。
「将軍を呼べ」
一瞬の間。
「はっ、我が君!」
足音が急いで遠ざかっていく。
時間がゆっくりと、重く、意図的に過ぎていく。
真の女王は脇に立ったまま、赤子を抱きしめていた。彼女の指は一度たりとも緊張を解いていない。
生まれたばかりの赤子は、未だに泣き声を上げていなかった。
一度も。
音一つ立てない。
彼女の視線がわずかに下がる。
「あなたは、静かすぎるわ……」
その囁きは消え入りそうだったが、確かな恐怖を孕んでいた。
その時――。
ザッ……ザッ……。
扉が再び開いた。
一人の男が入ってくる。
長身。武装し。揺るぎない。
将軍カズキである。
彼は即座に片膝をついた。
「我が君」
最高指導者の視線が彼に固定される。
鋭く。微動だにしない。
「話せ」
挨拶もない。礼儀もない。
ただ命令だけである。
カズキはわずかに頭を上げた。
「我が君……襲撃について調査いたしました」
沈黙。
「略奪者の集団でした」
何も変わらない。
最高指導者の顔にも。
その目にも。
「絶望的な状況だったのでしょう」カズキは慎重に続けた。「結界によって何年もの間、移動が制限されてきました。食糧不足……人口の増加……」
彼は正確に言葉を選んだ。
「彼らは馬車を見ました。限られた護衛。目に見える神ノ民の姿もなかった」
一瞬の間。
「手薄な標的だと、思い込んだのです」
沈黙。
深く。
動かない沈黙。
最高指導者の指が、肘掛けの上でわずかに動いた。
ほんのわずかに。
だが、それで十分だった。
カズキはそれを感じ取った。
「それで?」最高指導者が問う。
たった一言。
極めて重い。
カズキはゆっくりと息を吐き出した。
「攻撃に出た、と」
単純である。
あまりにも単純すぎた。
広間は沈黙を保っていたが、何かが変わった。
微細な。
鋭い変化。
音もなく刃が抜かれたかのようであった。
「結界が……」カズキはわずかに身をよじり、続けた。「先ほどの出来事の後、亀裂がさらに広がっております」
最高指導者は反応しない。
だが、空気が反応した。
「救世主の兆候……」カズキは慎重に言った。「……世界は、変わり始めています」
依然として、何もない。
その時――。
コツッ。
最高指導者の指が一度だけ叩かれた。
柔らかく。
決定的な音。
「下がれ」
カズキは凍りついた。
「我が君……?」
最高指導者の視線がわずかに上がる。
冷酷。
焦点が合っている。
「下がれと言った」
説明はない。
二度目のチャンスもない。
カズキは即座に頭を下げた。「はっ……我が君」
彼は立ち上がり、身を翻して出て行った。
ザッ……ザッ……。
彼の背後で扉が閉まる。
ドォォォンッ。
再び沈黙が戻った。
完全なる沈黙。
長い間、誰も動かなかった。
やがてゆっくりと、最高指導者は背もたれに寄りかかった。彼の目は外側ではなく、内側へと向けられていた。
略奪者。
絶望。
無作為な襲撃。
違う。
彼の指が強く握られる。
その説明は筋が通らない。
綺麗すぎる。
都合が良すぎる。
そして、弱すぎる。
誰かが知っていたのだ。
彼の瞳が暗く沈む。
「見つけ出せ……」
その囁きは、彼の唇から辛うじて漏れたものだった。
だが、そこには明確な殺意が込められていた。
致命的なまでの殺意が。
「それが誰であろうと……」
続きは語られなかった。
だが、その意味は明白であった。
これは終わっていない。
終わりにはほど遠い。
真の女王がようやく動いた。
彼女の視線が彼に向けられる。
「彼の言葉を、信じていないのですね……」
それは質問ではなかった。
「あぁ」
一瞬の間。
「奴自身は、信じているようだがな」
彼女は息を呑んだ。
「それなら?」
「誰かが、奴にそう信じ込ませたのさ」
再び沈黙が降りた。
重い。
赤子を抱く彼女の腕に力がこもる。
新たな恐怖が根を下ろした。
外の敵に対する恐怖ではない。
もっと近くにいる何か。
隠れ。
監視している存在。
王宮は安全ではなかった。
城壁の遥か彼方で、世界はすでに変動し始めていた。深い森がざわめく。何世紀にもわたって動かなかった場所で、生き物たちが蠢き始める。
空気そのものが、微かで、見知らぬ重圧を帯びていた。
神ノ光が……。
変わりつつあった。
場面は戻り、最高指導者はゆっくりと立ち上がった。
意図的に。
彼の周囲で、広間が小さく感じられた。
より息苦しく。
「内部の警備を強化しろ」
彼の声が静寂を切り裂く。
「監視を倍にしろ」
一瞬の間。
「俺の許可なく、誰一人として動かすな」
衛兵が即座に姿を現した。
「はっ、我が君!」
最高指導者はわずかに振り返る。
彼の視線が、ほんの一瞬だけ動いた。
赤子へと。
依然として静かで。
依然として脆く。
依然として、生きている。
五年間。
彼の瞳が硬く冷たくなる。
「俺は、この子を失いはしない」
その言葉は静かだった。
だが、絶対的であった。
外では、夜が深まっていく。王宮の灯りは変わらず燃え続けている。
だが、城壁の向こう側では――。
暗闇がどこまでも果てしなく広がっていた。
そしてその闇のどこかで。
何かが、見つめている。
待ち構えている。
暁前の長い夜は、まだ始まったばかりであった。
改めて初めまして。私の名前はムハンマド・ワカス(Muhammad Waqas)です。パキスタン出身の大学生です。
私は日本のアニメやマンガ、そして文化を心から愛し、深く尊敬しています。日本語はまだ勉強中で分からないことも多いですが、日本のライトノベル市場についてはたくさんリサーチしてきました。
私の夢は、自分の描いた物語がいつかアニメやマンガになることです。その夢を叶えるために、この小説を書き始めました。
現在、この作品は英語サイトの「Royal Road」でも連載しており(https://www.royalroad.com/fiction/159960/the-sealed-saviour)、読者から非常に良い反響をいただいています。この素晴らしい反応を見て、ぜひ日本の読者の皆様にも読んでいただきたいと強く思いました。
本来であればプロの翻訳家の方に依頼したかったのですが、学生である私にはその費用を支払う余裕がありませんでした。そのため、AIの力を借りて、できる限り日本の文化や表現に寄り添えるよう努力して翻訳しました。AIを使っているため、もし日本語に不自然な部分や至らない点があれば、どうかお許しください。そして、優しくご指摘いただけますと幸いです。
物語の世界観や設定はすべて完成していますが、私には絵を描く技術がありません。
もし、この物語を気に入ってくださり、マンガ化のコラボレーションに興味がある日本のマンガ家さん、またはプロとして翻訳・編集をサポートしてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお話ししたいです!
どんなご相談でも大歓迎ですので、以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
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