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The Sealed Saviour ~シズカミとカイメツザのハイブリッド後継者、ただの平穏な日常を守るために全世界を相手に戦争を始める~  作者: Muhammad Waqas


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第5話偽りの救済の日と呪われた赤子――『空者』として世界に嘲笑われる絶対的王者の後継者!

こんにちは、ムハンマド・ワカスです。今日の章は、すべての人類が救済された祝祭の日と、その裏で行われる「巨大な嘘」の発表です。最強の血筋でありながら『最弱』の烙印を押された主人公タカシの、重く緊迫したお披露目の儀式をお楽しみください!

夜は沈黙の中に過ぎ去った。

使用人は一人として女王の部屋には入らず、ただの一つの囁きすら壁の外へ漏れることはなかった。


その赤子は、確かにそこに存在していた。


だがそれは、たった二人の人間にとってのみである。


西の地を統べる最高指導者(シン・ゼンシュ)隼人・静神(ハヤト・シズカミ)

そして真の女王(シン・ヒ)エマ・静神(エマ・シズカミ)


他の誰も知らない。


王宮そのものでさえ、その事実には気づいていなかった。


朝が来た。


王都に光が降り注ぎ、それと共に喧騒、動き、そして生命が一斉に戻ってきた。


重厚な金属音と共に、王宮の門が大きく開かれる。

神ノ民(ジン・シン)の兵士たちが完璧な陣形へと移行し、見知らぬ旗印が次々と入城してきた。中央の大地から、使節、貴族、そして各領地の最高指導者たちが到着し始めたのである。


なぜなら今日は、決して普通の日ではなかったからだ。


「救済の日……」


その言葉は、野火のように群衆の中を駆け巡った。


「昨日……結界に亀裂が入った……」


神ノ光(シン・ノア)が覚醒したんだ……」


「世界が変わるぞ……」


興奮、恐怖、そして希望が入り混じり、都市は期待で活気づいていた。


大広間の中は、異様なほどの存在感で空気が重くなっていた。数百……いや、数千の瞳が彼らを見つめ、待ち構え、そして値踏みしている。


最も高い演壇の上には、支配者たちが立っていた。


隼人・静神(ハヤト・シズカミ)は中央に立ち、鞘に収められた刃のように、静かに、微動だにしなかった。


彼の隣にはエマ・静神(エマ・シズカミ)が立っている。

表向きは穏やかであったが、袖の中に隠された指は強く握り締められていた。


昨夜の沈黙、我が子の静けさ、そして誰かに気づかれるかもしれないという恐怖が、まだ彼女の耳の奥に響いている。


演壇の右側には、東の地を統べる最高指導者(シン・ゼンシュ)であり、エマの兄でもある和美・壊滅座(カズミ・カイメツザ)が立っていた。


彼の存在そのものが、暴力的で、鋭く、そして抑制されていた。まるで今にも爆発しそうな何かのようである。


その隣にはつぐみ・壊滅座(ツグミ・カイメツザ)が立ち、片手を優しく自身の腹部へと添えていた。

身重である。静かに、すべてを慎重に観察している。


二つの血統。


静神(シズカミ)


壊滅座(カイメツザ)


かつての仇敵同士。


それが今、共に立っている。


平和のために。


均衡のために。


そして、生き残るために。


広間がゆっくりと静まり返る。


その時――。


ゴォォォン……!


儀式の鐘が鳴り響き、即座に沈黙が降りた。


大将軍カズキが一歩前へ出る。


「今日……我々は新たな始まりのために集った」


彼の声が広間中に反響する。


「昨日……世界は生まれ変わったのだ」


群衆に波紋が広がる。


救世主(セイヴァー)は、その使命を果たされた」


人々が頭を垂れる。


「世界の毒は浄化され始めた」


人々が顔を上げる。


神ノ光(シン・ノア)が、空者(クー・シャ)の中で覚醒したのだ」


深い溜息が広間を通り抜ける。


「人々の約九割が、たとえDランクであろうとも、神のエネルギーを取り戻した。今や我々は、互いの中にそれを感じ取ることができる」


彼は言葉を切った。


「そして今日……我々はこの日を、こう呼ぶ」


彼は手を掲げた。


「『救済の日』と」


一瞬の沈黙があった。


そして、広間が爆発した。


拍手! 歓声! 拍手!


安堵。喜び。希望。


だが、隼人・静神(ハヤト・シズカミ)は拍手をしなかった。


彼の瞳は依然として静かで、冷たく、ただ観察していた。


やがて、将軍が再び声を張り上げる。


「そして……この地に、もう一つの祝福がもたらされた」


喧騒がゆっくりと消えていく。

すべての視線が演壇へ――ハヤトへと向けられた。


完璧なタイミングで置かれた、一瞬の間。


「今朝……」


将軍の声が深みを増す。


「西の地に、後継者が誕生した」


衝撃波が広間を駆け抜けた。


「何だと……?」


「赤子が?」


「今日?」


「あり得ない……」


囁きが瞬時に広がる。


ハヤトが一歩前へ出た。


たった一歩。


コツッ。


沈黙が再び叩きつけられる。


「俺の息子だ」――彼が言う。


躊躇いはない。柔らかさもない。


あるのは絶対的な確信のみ。


「今朝、生まれた」


その嘘は真実のように広間を広がっていった。綺麗で、完璧で、決して触れることのできない真実として。


エマは一瞬だけ息を呑んだが、その顔は一切変わらなかった。


「彼の名は……」将軍が続ける。「……タカシ・シズカミ(タカシ・シズカミ)


その名前が何度も反響し、歴史に刻み込まれていく。


顔を輝かせる者もいた。


表情を強張らせる者もいた。


そして、顔を曇らせる者も。


再び囁きが始まる。今度はより静かに、より危険なトーンで。


「奇妙な噂を聞いたぞ……」


「その姿……」


「違うらしい……」


「目と……」


「髪が……」


「彼から何かを感じ取れたか?」


「いや……」


「……何も」


一瞬の間。


「……それは異常だ」


別の、より冷たい声が続く。


「二つのアルファ血統……」


静神(シズカミ)壊滅座(カイメツザ)……」


「あの子には神ノ光(シン・ノア)が溢れているはずだ……」


「両親はすでにSランクだぞ……」


「だが、この子は……」


「……『空っぽ』に感じる」


沈黙が続く。


「そんなことは一度もなかった」


「何世代にもわたって神ノ光(シン・ノア)を放棄した者だけが空者(クー・シャ)になるんだ……」


「さらに最悪なことに……」


「彼には救世主(セイヴァー)の祝福すら与えられなかった」


その言葉がポロリとこぼれ落ちる。


「不運な」


別の言葉が続く。


「あるいは、呪われた……」


三つ目の声。


「……悪魔だ」


声は低かったが、十分に広まっていた。


エマはそれを聞いた。


彼女の指がわずかに強く握られる。


カズミもそれを聞いた。


彼の中に鋭く、暴力的で、本物の怒りの炎が走った瞬間、その瞳が黒く沈んだ。


彼を取り巻く空気が、ほんの一瞬だけ歪む。


ツグミの手が、彼の腕に優しく添えられた。


「ここではダメよ……」


彼女の声は柔らかかったが、断固としていた。


カズミはゆっくりと息を吐き出し、無理やり自制心を取り戻す。


なぜなら、彼は知っていたからだ。


一つでも間違えれば、すべてが崩壊するということを。


ハヤトは完全に静止したまま立っていた。


だが、彼を取り巻く空気は変貌していた。


重く。


威圧的で。


危険な空気へ。


囁きが遅くなった。それは彼らが止めたからではない。人々が言葉を続けるのを恐れたからだ。


ハヤトの視線が、まるで一人残らず標的を定めるかのように、広間をゆっくりと舐め回す。


「俺の息子は……」


彼の声は静かだった。


だが、どんな怒鳴り声よりも深く切り裂いた。


「……静神(シズカミ)の後継者だ」


沈黙。


完全なる沈黙。


「もし言いたいことがあるなら……」


心臓の鼓動を締め付けるほど、長く引き伸ばされた間。


「……もっと大きな声で言え」


誰も口を開かない。


誰一人として、その勇気を持たなかった。


カズミの唇がわずかに歪む。笑顔ではない。もっと鋭い何か。


――『承認』である。


広間は再び落ち着きを取り戻したが、囁きが消え去ったわけではない。


それらはより深くへと沈んだのだ。


影の中へ。


思考の中へ。


そして、恐怖の中へ。


表面上は、祝いの日であった。


救済の日。


タカシ・シズカミ(タカシ・シズカミ)の誕生。


新時代の幕開け。


だが、その水面下では――。


『疑念』がすでに産み落とされていた。


そして疑念は、どんな敵よりもはるかに危険なものである。


王宮の奥深く、沈黙の向こう側に隠された場所で、赤子は眠っていた。


何も知らぬまま。


時計の針は、すでに動き始めている。


速く。


容赦なく。


残された時間は、わずか五年。


彼の死……


あるいは、彼の『再誕』まで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

救済の日という最高のタイミングで誕生したタカシですが、群衆からは「力を持たない呪われたクー・シャ」として見下されてしまいました。しかし、最高指導者ハヤトの圧倒的なオーラが彼らを黙らせるシーンは最高でしたね! 皆さんはこの先、タカシがどのようにしてこの疑念を跳ね返していくと思いますか? ぜひコメントで教えてください!


改めて初めまして。私の名前はムハンマド・ワカス(Muhammad Waqas)です。パキスタン出身の大学生です。

私は日本のアニメやマンガ、そして文化を心から愛し、深く尊敬しています。日本語はまだ勉強中で分からないことも多いですが、日本のライトノベル市場についてはたくさんリサーチしてきました。


私の夢は、自分の描いた物語がいつかアニメやマンガになることです。その夢を叶えるために、この小説を書き始めました。

現在、この作品は英語サイトの「Royal Road」でも連載しており(https://www.royalroad.com/fiction/159960/the-sealed-saviour)、読者から非常に良い反響をいただいています。この素晴らしい反応を見て、ぜひ日本の読者の皆様にも読んでいただきたいと強く思いました。


本来であればプロの翻訳家の方に依頼したかったのですが、学生である私にはその費用を支払う余裕がありませんでした。そのため、AIの力を借りて、できる限り日本の文化や表現に寄り添えるよう努力して翻訳しました。AIを使っているため、もし日本語に不自然な部分や至らない点があれば、どうかお許しください。そして、優しくご指摘いただけますと幸いです。


物語の世界観や設定はすべて完成していますが、私には絵を描く技術がありません。

もし、この物語を気に入ってくださり、マンガ化のコラボレーションに興味がある日本のマンガ家さん、またはプロとして翻訳・編集をサポートしてくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお話ししたいです!


どんなご相談でも大歓迎ですので、以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。

連絡先:thesealedsaviourofficial@gmail.com


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