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呟く想いは
ゆっくりと歩く2人を、明るい月がそっと照らして。少し冷たい夜風が 火照った頬と短くなった髪を撫でていく。
「…幸風さん。私、ずっと思っていたんです。」
「ん?何を?」
「…幸風さんと出会ってからずっと、私は幸風さんの事が好きだったんです。穢らわしい、とか、忌々しいって言われてた私を優しく包み込んでくれて、いる場所や安心できる場所を作ってくれた幸風さんを、ずっと。」
「だけどその時も人と人外の恋愛っていい目で見られなかったから、困らせたくないって思って言わないで、そのままの関係でいられるようにって思っていて。そう思っていたから、幸風さんが私を好きって言ってくれた時泣いちゃうくらい嬉しくて。こんなに幸せでいいのかって思う時もあるけど、それもきっと今まで悩んできた分のお返しなのかなって思えるようになったんです。」
「だから、上手く言えないですけど、私幸風さんと一緒にいられて幸せです。出会ってくれた事、今一緒にいてくれる事の全てが嬉しくて、大事にしたいって思えるんです。」
ゆっくりと歩きながら話す華琳の歩幅に合わせながら家へと歩んでいく。少し微笑みながら話す彼女が急に愛しくなって、繋いだ手にそっと力を込めた。




