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幸風の過去4
その少女は、小さな花屋を営んでいた。
出会った時と変わらない、綺麗な黒い髪をしていた。あの時と違うのは、眼帯をしていたことと、明るい笑顔を浮かべていたこと。それはとても綺麗で、私は思わず目を奪われてしまった。
花屋を覗いてみると、彼女は明るく声をかけてくれた。色々なことを話したが私の事は覚えていないらしくて。教えることでもない、という気がした私はあの時のことは言わないことにした。
能力も上手く使いこなせていて、彼女が友人の元で色々な事を学んだことがよく分かった。
彼女の店を知ったその日から、私はたまに店に通うようになった。彼女の咲かせる花やたまに見せる真剣な表情、綺麗な笑顔が好きだった。
思い出してもらえなくてもいい、このまま彼女の客としていられたらいい、と願うようになったのはいつからか覚えていないが、彼女の近くにいられたらいいと思った。そして、その思いは今でも続いている。




