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幸風の過去3
同じ種族の住んでいた土地に嫌気が差した私は若いうちに人が少ない土地へ引越しをしていて、1人だけ種族の違う私は、自分だけ取り残されていくような感覚だった。
友人が亡くなり、仲良くしていた少年が亡くなり、密かに愛していた女性もいつしか歳を取り、亡くなっていった。いつの間にか周りの風景も変わり、見慣れた光景が無くなっていく中、失うことの苦しみを知った。
その時から、私は知り合った相手と深く関係を結ぶことを拒絶し、相手と距離を置くことにした。無くなっても、失っても苦しい思いをしないように。
そんな中で出会ったあの少女は、私をどこかで変えたんだろう。失うことを恐れる気持ちより、知りたい、関わりたい、色んなことを共有したいという気持ちの方が強まっていった。
自分を変えるために長い間住んでいた家を出て、カルレシアに越して、色んな相手と関わりを持つようになった。
それまでよりずっと楽しく充実した日々を過ごすことが出来るようになったのは、自分だけの力ではなく、あの少女のおかげだ。あの子がきっかけをくれたから変わることが出来た。
その少女と再会したのは、カルレシアに越してから数年後だった。




