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幸風の日記1


今日はどうやら彼女の誕生日らしい。

よく彼女の花屋に行っているドワーフやエルフにそう聞いた。

朝早く起きて支度をして、自然な感じに誘おう。どうしたら喜んでくれるだろうか。彼女はどうしたら笑ってくれるだろうか。どこに行こう、変な風に思われないか…。


服装や髪型など、普段気にもしないような事をチェックしてから彼女の店に向かった。近くに来たから、と理由をつけて彼女に会って、服を買いに行くという口実をつけて連れ出した。店の奥から「デート」という単語が出てきた時はさすがに焦った。自分でも意識していなかった分動揺してしまって、らしくないが 顔を赤くしてしまった。


彼女を連れて大通りを歩くとき、視線を感じて何だかもやもやとした気分になった。店でも知らない店員にかわいいとか言われてることにまたもやもやしたり…どうして彼女といるとこうも変な気分になるのか。

そんなことを考えていた時、誕生日プレゼントを用意するのを忘れてしまっていた私は、服屋の近くのアクセサリーショップで彼女が好きだと言っていた花に似たネックレスを急いで買った。


帰り際、思わず口に出てしまった「かわいい」という言葉。彼女も驚いてしまっていたし…何をやっているんだ私は。動揺して噛む彼女はやっぱりかわいくて。

…しかし女性にプレゼントをするのは長く生きてきた中で初めてだったから緊張してしまって変な感じになってしまった。もう少し自然に渡せたらよかった…。彼女は自分の誕生日を忘れていたみたいだが 喜んでくれた。プレゼントは気に入ってくれただろうか。不安だ。


次はいつ行こう。ネックレスを着けていてくれたら嬉しい。…早く会いたいものだ。

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