素敵な誕生日
ご飯を食べた後も色んな店に寄ったり話をしたりと、ほぼ一日中幸風と過ごせて華琳は幸せだった。
「もう暗くなってきてしまったね…そろそろ帰ろうか。」
「あ…そうですね、今日はありがとうございました。」
「あぁ、もう暗いから送って行くよ。女の子1人じゃ危ないからね。」
「最後までありがとうございます…でも、家近いから大丈夫ですよ?」
「そうかな…華琳ちゃんかわいいから心配なんだよ。」
「…え?」
「あ、いや…物騒だから、だよ、だから送っていかせて?」
「は、はい、えと じゃあお言葉に甘えさせていただきまふっ…ます…。」
噛んだことはスルーしてくれたみたいで…。聞き間違いだと思って私もスルーしておこう…うん。
家の前まで送ってくれた幸風は、持っていた華琳の服と荷物を渡してくれた。
「今日はありがとう、楽しかったよ。」
「いえ、こちらこそ服とか買ってもらっちゃった上に荷物ももってもらっちゃって…嬉しかったです、大切にします!」
「よかった。あ、えっと…。」
「なんですか?」
「…これ、よかったら。今日誕生日でしょ?似合うかどうかは分からないけど、受け取ってくれるかな…?」
そう言うと、幸風は持っていた小包を差し出した。
「あ…覚えてくれてたんですか…?ありがとうございます…!」
「そんないいものじゃないけど…よかったら見てみて。…じゃあ、また今度。」
「あっ、はい!また…!」
幸風はあっという間に行ってしまった。
少しさみしく思いながらも家に入り、もらった小包を開けてみた。
小包に入っていた箱には、小さな宝石で出来ている 花のネックレスが入っていた。そのネックレスは光に当てるとキラキラと輝いて、とても可愛らしいものだった。
「かわいい…!えへへ、大切にしないと♪幸風さんからもらったネックレス…。」
そっと手で包み抱きしめていると幸風の姿が目に浮かぶようで。壊さないようにそっと首にかけて笑う華琳はとても幸せそうだった。




