scenario.53 世界の続き
皆様!今日もお疲れ様でございます✨️休日いかがお過ごしですかー?ついにscenario.53!最後にお知らせがあるのでぜひ下までお読みください〜
「エアル!動け!」
クレイスは思い切り叫び、エアルの機体をチェーンで引っ張る。
「……すまない」
エアルは謝罪するが、どこか元気のない声だった。
OnyxOneはずっと遠くへとレーザーを放ち続ける。ミアが繋いでくれているのだ。
『私はハーベス、私はOnyxOne。このプネウマの呪いを絶ってください』
その言葉とともに、第二部隊は、OnyxOneへと進んでいく。
現状ここにいるルナビット残り三機。
遠くへと放っていたOnyxOneのレーザーが止む。
(そんなバカな……)
道しるべがなくなった。ミアは死んだのか。
「ミア……!ミア……!しっかりして……!!」
エアルはルナビットを操縦しながら連絡を試みるが、途切れている。
「動揺すんな!終わってからだっ……!」
クレイスは怒りを露わにする。だが、それを言うまでもなく、全方位レーザーが三機に放たれる。
「あとちょっとでOnyxOneに乗れる!もうちょっとだ……!」
その時、全方位レーザーでアルファの機体が焼き切れ倒れ込む。
「アルファーー!」
「気にするな!前見ろ!」
エアルの反れる意識を必死に戻す。アルファは四足歩行型のセルロイドに掴まれ、爆破される。
(くそ……!くそ……!)
「今だ、乗れぇーー!」
OnyxOneの上へとチェーンを引っ掛ける。だが、OnyxOneの武装も一斉にこちらへと振り向く。
「危ないのじゃ!」
「させねー、よ!」
レイリアはクレイスに警告するが、まるでもともとわかってたかのような、冷静な対処をする。チェーンで上がりながら、こちらへと向く武装を全て狙撃し、壊す。
「よくわかったな……」
「だろ」
エアルは賞賛を送る。相変わらずの冷戦っぷりに少しエアルは引いてしまう。
「上に乗ったんじゃ!あとは粒子排出口を破壊するだけじゃ!」
そうやって残りわずかな距離の粒子排出口へと二機は向かう。
残り二機。
そう向かおうとしたとき、OnyxOneの脚部から大量の四足歩行型のセルロイドが登ってくる。
「くっっそ、マジかよ」
「どうするのじゃ」
クレイスは真剣に熟考する。
(時間がねえ……もうあれしかないんだよなぁ……恨むなよ、エアル)
そう覚悟を決めると、レイリアにその作戦を話し、了承を得る。そして、エアルに教える。
「……俺たちを囮にしろ、エアル」
一瞬だけエアルの時間が止まる。だが、それとともにセルロイドが上ってくる。
「囮だと……そんなの……」
クレイスは迷いもない表情を浮かべる。
「時間がねえ、とどめを刺してくれりゃあいいんだよ、今までの作戦よりも何百倍も簡単だろ?最後の作戦だ」
エアルは目を瞑る。今までの全ての悲しい感情を消した。ハーベスを倒すため。仲間の未来を紡ぐ役を任されたから。
上空の風とともに、エアルは粒子排出口へ、クレイスは反対方向へと向かい出した。
(これが最後だエアル。お前が生きててくれ。)
「ほんとにこれでよかったんじゃ?」
「いいのいいの、後悔はねーさ」
「わしも後悔はないんじゃ。最期までありがとう」
「ははっ、そうだなレイリア」
クレイスは下に降り、四足歩行型のセルロイド全てをこちらへと向かわした。
エアルの周りに誰もいない。エアルだけ。
今までのムーンライターたちのことが脳内に流れる。
エアルは囁いた。
「ゲレンデ、ユズナ、ジエル、レクター、ドレイブ、シオン、クレイス、レイリア、──うう、ミア」
「……任せろ」
モニターには次々と情報が表示される。ひたすらにノイズがかかる画面を見つめ、ひたすらに食らいつこうとする。
エアルは血が滲むほど唇を噛み締める。瞬きは一切しなかった。
そして、ルナビットはチェーンとともに、宙を舞う。やがて、粒子排出口へと銃口を突き出した。
上空の風が、エアルの髪を靡く。
そして、ボタンを一つ。
銃口からはレーザーが放たれ、見事に粒子排出口を貫いた。
下までお読みして頂き、ありがとうございます!
告知
次で最終話!今まで支えてくださりありがとうございました✨️明日の19時半に最終話公開致します!お楽しみください✨️
作者の一言
今日が土曜で動揺しているぜ☆




