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53/54

scenario.53 世界の続き

皆様!今日もお疲れ様でございます✨️休日いかがお過ごしですかー?ついにscenario.53!最後にお知らせがあるのでぜひ下までお読みください〜

「エアル!動け!」

 クレイスは思い切り叫び、エアルの機体をチェーンで引っ張る。

「……すまない」

 エアルは謝罪するが、どこか元気のない声だった。

 OnyxOneはずっと遠くへとレーザーを放ち続ける。ミアが繋いでくれているのだ。

『私はハーベス、私はOnyxOne。このプネウマの呪いを絶ってください』

 その言葉とともに、第二部隊は、OnyxOneへと進んでいく。

 現状ここにいるルナビット残り三機。

 遠くへと放っていたOnyxOneのレーザーが止む。

(そんなバカな……)

 道しるべがなくなった。ミアは死んだのか。

「ミア……!ミア……!しっかりして……!!」

 エアルはルナビットを操縦しながら連絡を試みるが、途切れている。

「動揺すんな!終わってからだっ……!」

 クレイスは怒りを露わにする。だが、それを言うまでもなく、全方位レーザーが三機に放たれる。

「あとちょっとでOnyxOneに乗れる!もうちょっとだ……!」

 その時、全方位レーザーでアルファの機体が焼き切れ倒れ込む。

「アルファーー!」

「気にするな!前見ろ!」

 エアルの反れる意識を必死に戻す。アルファは四足歩行型のセルロイドに掴まれ、爆破される。

(くそ……!くそ……!)

「今だ、乗れぇーー!」

 OnyxOneの上へとチェーンを引っ掛ける。だが、OnyxOneの武装も一斉にこちらへと振り向く。

「危ないのじゃ!」

「させねー、よ!」

 レイリアはクレイスに警告するが、まるでもともとわかってたかのような、冷静な対処をする。チェーンで上がりながら、こちらへと向く武装を全て狙撃し、壊す。

「よくわかったな……」

「だろ」

 エアルは賞賛を送る。相変わらずの冷戦っぷりに少しエアルは引いてしまう。

「上に乗ったんじゃ!あとは粒子排出口を破壊するだけじゃ!」

 そうやって残りわずかな距離の粒子排出口へと二機は向かう。

 残り二機。

 そう向かおうとしたとき、OnyxOneの脚部から大量の四足歩行型のセルロイドが登ってくる。

「くっっそ、マジかよ」

「どうするのじゃ」

 クレイスは真剣に熟考する。

(時間がねえ……もうあれしかないんだよなぁ……恨むなよ、エアル)

 そう覚悟を決めると、レイリアにその作戦を話し、了承を得る。そして、エアルに教える。

「……俺たちを囮にしろ、エアル」

 一瞬だけエアルの時間が止まる。だが、それとともにセルロイドが上ってくる。

「囮だと……そんなの……」

 クレイスは迷いもない表情を浮かべる。

「時間がねえ、とどめを刺してくれりゃあいいんだよ、今までの作戦よりも何百倍も簡単だろ?最後の作戦だ」

 エアルは目を瞑る。今までの全ての悲しい感情を消した。ハーベスを倒すため。仲間の未来を紡ぐ役を任されたから。

 上空の風とともに、エアルは粒子排出口へ、クレイスは反対方向へと向かい出した。

(これが最後だエアル。お前が生きててくれ。)

「ほんとにこれでよかったんじゃ?」

「いいのいいの、後悔はねーさ」

「わしも後悔はないんじゃ。最期までありがとう」

「ははっ、そうだなレイリア」

 クレイスは下に降り、四足歩行型のセルロイド全てをこちらへと向かわした。

 エアルの周りに誰もいない。エアルだけ。

 今までのムーンライターたちのことが脳内に流れる。

 エアルは囁いた。

「ゲレンデ、ユズナ、ジエル、レクター、ドレイブ、シオン、クレイス、レイリア、──うう、ミア」

「……任せろ」

 モニターには次々と情報が表示される。ひたすらにノイズがかかる画面を見つめ、ひたすらに食らいつこうとする。

 エアルは血が滲むほど唇を噛み締める。瞬きは一切しなかった。

 そして、ルナビットはチェーンとともに、宙を舞う。やがて、粒子排出口へと銃口を突き出した。

 上空の風が、エアルの髪を靡く。

 そして、ボタンを一つ。

 銃口からはレーザーが放たれ、見事に粒子排出口を貫いた。



 

 




下までお読みして頂き、ありがとうございます!


告知

次で最終話!今まで支えてくださりありがとうございました✨️明日の19時半に最終話公開致します!お楽しみください✨️


作者の一言


今日が土曜で動揺しているぜ☆

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