最終話. 空を見た少女
ついに最終話!!公開から54日が経ちました✨️今まで支えてくださりありがとうございました!初めての連載作品でしたが、皆様のおかげでここまで書くことができました!ぜひ最後まで読んでみてください✨️
「ようやく解いてくださった……呪いを」
ハーベスの身体にノイズがかかり、崩れていく。その時、幻影の小さな女の子がハーベスの手を引っ張る。
『ママ〜だいじょうぶー?』
小さな女の子。5〜6歳ほどだった。
(……)
ハーベスはため息をして、抱え込み座りをする。長い髪型が目までかかる。
「エアル……いや、ミュトス……」
エアル。まだその残酷な名前は一つも知らなくていい。
ハーベスは黙り込む。
(私はミュトスのお母さんだった……)
ハーベスは子供を持っていた。妹のミュトス・アルゲリア。息子のゼイル・アルゲリア。
(私はあの時……研究者として選ばれてしまった。しかも最愛の娘と息子の実験担当。)
後悔の眼差しで幻影のミュトスを見つめる。
(でも私は、何も知らない子供たちを実験することに耐えられなかったんだ。子供のいないところへと行き、自ら命を絶った。)
幻影のミュトスの呼ぶ声がする。だが、ハーベスは返事などできなかった。
(ああ、曖昧なところで逃げて、子供を孤独にさせ、逃げた挙句、結局はOnyxOneとして宿ってしまった……プネウマと変わらず。ホント私って何がしたかったんだろうな……)
自分が醜く見え、拳を握る。だがそれでも事実は変わらなかった。
「もっと愛していたかった。もっと一緒に未来を歩めばよかった。私では幸せにさせることができなかった。私がバカでごめんなさい……」
その時、幻影のミュトスはお母さんをハグして、言った。
「ママはバカじゃないよ!」
ハーベスの瞳からは涙が溢れる。そして大切そうに抱きしめた。
「ママ大好き!」
ハーベスは嬉しそうに頷いた。
「ええ!ええ!私もよ。幸せにしてあげられなくて、ごめんなさい、ごめんなさい。来世では幸せに絶対しよう……ね」
幻影のミュトスと共に、ハーベスは塵となって消えていった。
崩れ落ちるOnyxOne。エアルはレバーを必死に動かすがどうにかはならない。
「くそ……どうにかならないのか……!」
ホバリングで、東京のビルにぶつかりながら、落ちていく。衝突のたびに、大きく衝撃が走る。
「ぐはっ……」
エアルは、意識が朦朧としていく。それでも、レバーを動かし続ける。
チェーンで掴むのを試みる。掴むのに成功し、落下速度が落ちていく。
すると、地上に降りるときにチェーンがはち切れて、ルナビットが地面に衝突する。
「はぁ、はぁ、なんとか……」
ノイズがかかる画面。薄くなる意識。
すると、一人の少女がこちらへ向かって走っていく。それと共に、欠片型のセルロイドが上空から落ち、青空が見えてくる。太陽の光が眩しく地面に差し込む。
その少女とはミアだった。
エアルは目を見開き、大粒の雫が頬を伝う。
「おーい!」
エアルは、その呼びかけに応え、座席のシートベルトを外し、外へと足を踏み出す。
地上を包む太陽の光が、二人の頬を照らす。
「眩しっ」
「ふふっ、だね〜」
エアルはこの時顔を緩め、穏やかな表情へと変わり言った。
「ここまでこれたな、千奈。」
ミアは名前を打ち明けた時、時間稼ぎだと言った時のことを思い出す。
ミアは、視界が滲む。引きつった表情を浮かべ、涙を流す。
今世紀最悪の戦いを終わらせた。ほとんどを犠牲にして。
そしてミアはこう返した。
「地球は蒼くて眩しいね、葵。」
最後までお疲れ様でした〜!1話から見守って頂き、大変ありがとうございます✨️次の作品どうしようかな〜
作者の気分次第ですー!
それではまた会える日を祈って!
作者の一言
今日誕生日笑偶然だなー




