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48/54

scenario.48 それだけ

皆様、シルバーウィーク明けお疲れ様でございます!今日はscenario.48!ぜひ下まで読んでみてください〜!

「はぁ、はぁ、はぁ」

 シオンは恐怖のあまり、息が切れ、手が震える。心細いという気持ちが、胸にざわめく。

(伝えなければ……!ドレイブさんのためにも……)

 シオンはなんとか爆撃と追跡を避けることができた。

 OnyxOneの情報を知らせなければ。

 すると、ルナビットが一人で、四足歩行型のセルロイドと戦っているのが、シオンの瞳に映る。

 識別文字『A』。

「アルファ!」

 シオンはアルファと合流する。一人ではなくなり、安心したように肩の力を抜く。

「どうやら、データストームがあってもローカル音声通信なら繋がるみたいです……」

「らしいですねー……」

 アルファとシオンが喋っているうちに、四足歩行型のセルロイドが近づく。

「危ない!!」

 アルファはそう叫び、レーザーブレードを手に持つ。

 そして、四足歩行型のセルロイドを真っ二つにしてみせた。

「油断は禁物ですね」

 そう言いながらアルファは、四足歩行型のセルロイドを次々と斬り伏せる。

(このセルロイド自体は弱いのに、他と連携したらどれほどヤバいことか……)

「ありがとうございます、助かりました」

 シオンは、丁寧にお礼をする。するとアルファは呟いた。

「僕と一緒に行きましょうか、一人だと危ないです」

 シオンは頷き、アルファの方へとついていく。

 地面は炭のようにどす黒く、生きた心地がしないような景色だった。

 移動するたびに、その景色に圧倒される。

 するとその時、ローカル音声通信で誰かが喋る。

『おーい!アルファ!シオン!』

『きたよ〜』

 そう言い、合流したのはエアルとミアだった。

(……え)

 シオンは、衝撃で立ち尽くしてしまう。

 レバーは離され、ルナビットの腕が力無く下がる。

「エアルさん、ミアさん、無事でよかったです〜!」

「こちらこそだ」

「無事だよ〜」

 アルファ、エアル、ミアが会話を交える。

 だがシオンは、口が一切開かなかった。

「エアル、ドレイブって……知らない……?」

 エアルはしばらく考え込んだ末、一言だけ言った。

「知らないな」

「え……え……どうして」

 シオンは、視界が滲む。

「どうしたの……?」

 ミアは優しく、穏やかな声色で心配する。

「そんな……!!嘘だ……」

 ドレイブのことが頭をよぎる。

 情報なんかどうでもよかった。

 いのちを大事にしてほしかった。

 ただそれだけだったのに。

「なんでここにいるんだよ!」

 シオンは、エアルの機体を押し飛ばす。

「何するんだ……シオン……どうしたんだよ」

 シオンは黙り込んでしまう。何をどうすればよかったのか。

「……どうすれば」

 するとその時、またもや爆撃が辺りの地面を抉る。

「話はあとだ!避難しろ!」

 エアルの指示で、全員避難する。

「容赦ないですね……」

「そうだね……」

 アルファとミアは深刻な表情を浮かべながら、撤退する。

 建物の中──

「何があったんだ、聞かせてくれ……」

 そうするとシオンは、嗚咽で喉を詰まらせながらも、喋り出す。

 ドレイブのこと、そして、OnyxOneの粒子について。

「ドレイブなら、そうする選択をしただろうな…………守ってやれなくてすまない……」

 シオンは、俯く。納得できない表情を浮かべていた。

 するとそこに、クレイスやレイリアが乗ったDeltaが合流した。

「皆おるんじゃ!」

「おお、お前ら!無事でよかっ──」

 クレイスは周囲を見渡す。そうして再び口を開く。

「っていう雰囲気じゃあ、ねーなどうしたんだ?」

 シオンは、なんとか、口を動かして話し始めた。

「ドレイブがね──」

 

 

 

 

 



 

下まで読んでくださりありがとうございます✨️秋になり、肌寒くなってきたので、お体に気をつけてください〜明日もいつも通り19時半に公開致します!お楽しみください〜✨️


作者の一言


報われないことはいつか報われる

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