scenario.48 それだけ
皆様、シルバーウィーク明けお疲れ様でございます!今日はscenario.48!ぜひ下まで読んでみてください〜!
「はぁ、はぁ、はぁ」
シオンは恐怖のあまり、息が切れ、手が震える。心細いという気持ちが、胸にざわめく。
(伝えなければ……!ドレイブさんのためにも……)
シオンはなんとか爆撃と追跡を避けることができた。
OnyxOneの情報を知らせなければ。
すると、ルナビットが一人で、四足歩行型のセルロイドと戦っているのが、シオンの瞳に映る。
識別文字『A』。
「アルファ!」
シオンはアルファと合流する。一人ではなくなり、安心したように肩の力を抜く。
「どうやら、データストームがあってもローカル音声通信なら繋がるみたいです……」
「らしいですねー……」
アルファとシオンが喋っているうちに、四足歩行型のセルロイドが近づく。
「危ない!!」
アルファはそう叫び、レーザーブレードを手に持つ。
そして、四足歩行型のセルロイドを真っ二つにしてみせた。
「油断は禁物ですね」
そう言いながらアルファは、四足歩行型のセルロイドを次々と斬り伏せる。
(このセルロイド自体は弱いのに、他と連携したらどれほどヤバいことか……)
「ありがとうございます、助かりました」
シオンは、丁寧にお礼をする。するとアルファは呟いた。
「僕と一緒に行きましょうか、一人だと危ないです」
シオンは頷き、アルファの方へとついていく。
地面は炭のようにどす黒く、生きた心地がしないような景色だった。
移動するたびに、その景色に圧倒される。
するとその時、ローカル音声通信で誰かが喋る。
『おーい!アルファ!シオン!』
『きたよ〜』
そう言い、合流したのはエアルとミアだった。
(……え)
シオンは、衝撃で立ち尽くしてしまう。
レバーは離され、ルナビットの腕が力無く下がる。
「エアルさん、ミアさん、無事でよかったです〜!」
「こちらこそだ」
「無事だよ〜」
アルファ、エアル、ミアが会話を交える。
だがシオンは、口が一切開かなかった。
「エアル、ドレイブって……知らない……?」
エアルはしばらく考え込んだ末、一言だけ言った。
「知らないな」
「え……え……どうして」
シオンは、視界が滲む。
「どうしたの……?」
ミアは優しく、穏やかな声色で心配する。
「そんな……!!嘘だ……」
ドレイブのことが頭をよぎる。
情報なんかどうでもよかった。
いのちを大事にしてほしかった。
ただそれだけだったのに。
「なんでここにいるんだよ!」
シオンは、エアルの機体を押し飛ばす。
「何するんだ……シオン……どうしたんだよ」
シオンは黙り込んでしまう。何をどうすればよかったのか。
「……どうすれば」
するとその時、またもや爆撃が辺りの地面を抉る。
「話はあとだ!避難しろ!」
エアルの指示で、全員避難する。
「容赦ないですね……」
「そうだね……」
アルファとミアは深刻な表情を浮かべながら、撤退する。
建物の中──
「何があったんだ、聞かせてくれ……」
そうするとシオンは、嗚咽で喉を詰まらせながらも、喋り出す。
ドレイブのこと、そして、OnyxOneの粒子について。
「ドレイブなら、そうする選択をしただろうな…………守ってやれなくてすまない……」
シオンは、俯く。納得できない表情を浮かべていた。
するとそこに、クレイスやレイリアが乗ったDeltaが合流した。
「皆おるんじゃ!」
「おお、お前ら!無事でよかっ──」
クレイスは周囲を見渡す。そうして再び口を開く。
「っていう雰囲気じゃあ、ねーなどうしたんだ?」
シオンは、なんとか、口を動かして話し始めた。
「ドレイブがね──」
下まで読んでくださりありがとうございます✨️秋になり、肌寒くなってきたので、お体に気をつけてください〜明日もいつも通り19時半に公開致します!お楽しみください〜✨️
作者の一言
報われないことはいつか報われる




