scenario.47 黎明に消える
皆様今日もお疲れ様でございます!今日はscenario.47でございます!ぜひ下まで読んでみてください
「嫌な音がする……」
クレイスは焦った表情を浮かべ、手を震わせていた。
「嫌な音?爆撃で聞こえないんじゃが……」
レイリアは、気のせいと言うが、クレイスには鬱陶しいほど耳に差し込む音だった。
「ああ、レクターを殺し、レイリアも追いかけたあの音だよ……!」
四足歩行型のセルロイドは、ムーンライターが隠れていることを察知し、息を潜めたルナビットを探している。
『自爆する四足歩行型のセルロイドが、俺らを追跡してる……気をつけろ』
クレイスは、音声通信で皆に指示をする。だが、息を潜めているため、返事は誰からも聞こえなかった。
(恐ろしい……そんなセルロイドが……)
シオンはなんとか隠れられており、見つかってはいない。
聞こえるのは、悲鳴と爆撃音だけだ。
(生きて帰ってこれるかな……)
近くにはドレイブが隠れている。
(一人じゃなくてよかったぜ……合流できた……クレイスの指示もあったし、しばらく出られそうにないな……)
するとその時、空には虹色の光が広がり始める。
(あぶり出し……ですね)
隙間からアルファは、四足歩行型のセルロイドを覗いていたが、そのセルロイドが一斉にアルファの方へと向き直る。
そして向かってくる。
「まずい……!」
アルファにおよそ5機の四足歩行型のセルロイドが襲いかかる。
一方、シオンとドレイブは──
『空にデータストーム発生!隠れるのではなく、逃げるという選択肢を取れ!』
クレイスの指示でドレイブとシオンは動き出すと決意する。
「行くぞ、シオン」
「わかりましたわ」
マップを見て、クレイスの方へと合流する。
OnyxOneが近い。ドレイブはルナビットを操縦しながら、観察する。
多足歩行型。
たくさんの砲撃武装。
上にセルロイド。
上に突起、青い光を集めている。
「シオン!どうやらOnyxOneは背中の突起で粒子らしきものを吸ってるように見える!あの青い光だ!」
ドレイブの気付きに、シオンは目を細めて突起を観察する。
「ホントですね……!あれは確かに粒子です!データストームで繋がらないため、直接伝えましょうか」
そう進んでいると、OnyxOneに乗っている爆撃型のセルロイドは、進行する二人を認識し、大量の爆撃を放つ。
「マジか……爆撃……隠れなけれ──」
ドレイブは気づく。
このまま二人共隠れれば、データストームにより、位置が特定されて二人共全滅。情報を伝えられなくなると。
「シオン!お前は情報を伝えてくれ、だから早くクレイスの方へ……!」
シオンは、納得いかない顔で言う。
「ドレイブはどうなるんですか!?死ぬなんて言わないでくださいよ!」
ドレイブはははっと微笑んだ。
(恐らく、ずっとこいつは納得してくれないんだろうな……)
ドレイブは再び口を開く。
「俺は遠いエアルの方へと合流する、だからクレイスの方へと行ってくれ……!お願いだ……シオン、」
シオンは深く考え込み、言った。
「わかりました……絶対に生きてくださいね……?」
そう言い、シオンの乗っているルナビットはクレイスの方へと向かった。
ドレイブはひたすら遠くなる背中を見つめるしかなかった。
ドレイブは場に一人になった。
本当は、エアルのところへ行くつもりなどなかった。合流するつもりもない。
四足歩行型のセルロイドが、ドレイブの方へと向かってくる。
ドレイブは、四足歩行型のセルロイドから逃げようとするが、爆撃による衝撃で、吹き飛ばされる。
「かはっ……!」
ドレイブのルナビットは横転し、立ち上がることができなくなった。
じわじわと四足歩行型のセルロイドが近づいてくる。嫌な音を鳴らせながら。
四足歩行型のセルロイドはドレイブのルナビットに引っ付く。
「……」
ドレイブは、ユズナのネックレスを手に握り、目を瞑る。
ピッ
ピッ
ピッ
まだやりたいことが残ってたのに。
ものすごい衝撃とともに、ルナビットは爆発した。
だが、その爆発音も爆撃という轟音により、気づかれることはなかった。
炎上するルナビット。その機体から伸びた手には、ユズナのネックレスが握られていた。
下まで読んでくださり光栄でございます!ついにもう少しでscenario.50ですね!明日もいつも通り19時半に公開させて頂きます✨️お楽しみください〜!
作者の一言
最近寒くない〜?




