scenario.44 研・究・者
今日は19時25分に気づいて急いでアップしました、、メッセージ控えさせてください、、
クレイスの叫び声を聞いた瞬間、欠片型のセルロイドはコウモリのように散らばり、空から隙間なくレーザーを降らせる。
欠片型のセルロイドのレーザーにドレイブの機体の腕部にレーザーが直撃し、腕が焼け落ちる。
「やっべ……」
ドレイブに焦りが現れる。
「あそこだ!空港内へ入れ!」
クレイスは冷静な指示を出す。
第二部隊全員、レーザーを避けながら移動する。空港内へ入ると、屋根で遮断され、レーザーの攻撃をやめた。
幸い当たったのはドレイブの機体の腕部だけだった。
「あっぶなー……」
ミアは、安心して、ため息をつく。
「あんなセルロイドいるなんて聞いてないぞ」
「空一面でしたね……そんなにいるとは」
エアルの苦い呟きに、アルファも共感する。
「くそー俺の片腕がーー」
ドレイブは、なぜだと言わんばかりに、悔しそうな表情を浮かべる。
「どんまいじゃな」
レイリアは励ますが、レイリアの励ましが下手すぎて一切励ましになっていなかった。
「励ますの苦手だな〜?全くレイリアはよ〜」
隣のクレイスが口を挟む。レイリアは拗ねてそっぽを向いた。
エアルは改めて、周りの景色を見渡す。誰もいない空港内。荒れ果てた床。あらゆる痕跡。
「さっきまで、人がいたかのようだな……」
「初めて見る光景よね……」
エアルの独り言にミアが反応する。辺りの景色はまるで、人が消えてしまったかのような、寂しい雰囲気だった。
その時、広場に子供らしき人影が見えた。
「誰かいるのか?」
Screamは、人影の方向へと向かう。
「おい、ちょっと待てよ」
ドレイブが止めるが、エアルは気にせず行ってしまった。
「大丈夫か……?」
クレイスは、子供の方へと向かっていくエアルを見守る。
広場の真ん中で泣いている子供。エアルは見過ごすことはできなかった。
「ムーンライターだ、もう怖くないよ。何があったか、詳しく教えてくれないか?」
エアルは、コックピットから顔を覗かせて、優しい表情を浮かべる。
するとその時、アトリウムの上に待ち構えた新型のセルロイドが、ガトリングガンから連続してレーザーを放つ。
「罠だと!?くそっ」
エアルは即時に、盾を構える。あまりにも連射の速度が速いため、シールドがひび割れる。
「もう割れんのかよ……」
Screamは、子供を腕のアームで掴み、後ろへと回す。
すると、天井のガラスが割れ、斧を持った近距離特化のセルロイドが、こちらへ降ってくる。
「全員行くぞ!エアルが危ない」
クレイスのDeltaは、ビームブレードを両手に持ち、刃を交える。
「クレイス!後ろじゃ」
「おっと」
レイリアの呼びかけで後ろの気配に気づき、後ろの近距離特化のセルロイドの胴部を切り裂く。
正面にはガトリングを持ったセルロイド、後ろには近距離特化のセルロイドがいる。
クレイスが相手しているとき、エアルのシールドがひび割れる。
「そんな……」
シールドが砕けた瞬間だった。
横手から、幾重もの色が重なった虹色の光が押し寄せる。
「なにこれ……」
シオンは目を瞑り、呟く。だが、レイリアは気づく。
世界の音が消える。
(データストーム……?)
エアルが目を開けると、辺りのセルロイドが倒れており、遠くに旧型のセルロイドが静かに一人立っていた。
「お前に会えるとは!ミュトス・アルゲリア!」
狂った男性の声で喋りかけてくる。
「なぜ私の別名が分かる?」
それを聞くと、ゲラゲラと気持ち悪く笑い出した。
「覚えてないんだなぁ!やっぱ色褪せたのかぁ!」
「どういうことだ!!お前と関わった記憶など……」
どうやらこのプネウマは、意志があるらしい。しかもかなり。
そして最も不気味なのは、音声通信が切られており、そのプネウマの声しか聞こえないことだ。
「お前をプネウマにした研・究・者、はははっ!どうだ!湧いてくるか!怒りがよぉ?」
エアルは額に血管を浮かせ、瞼を震わせ、怒りを露わにした。




