scenario.42 隣に居たかった
読もうとして頂き、ありがとございます✨️今回はscenario.42!前回はメッセージなくて申し訳ございませんm(_ _)m
今日もお楽しみください〜!
「完成じゃあーー!」
レイリアは手を上げて、喜びを示す。
「おっ、完成か〜!だったら全員集めてくるぜー」
そう言ってクレイスは、それぞれに呼びかけに行った。
「これが地球にいけるのかー?」
ドレイブは、疑いの目で宇宙船を見つめる。
「大丈夫じゃ!ただ大気圏で爆発するかしないかどっちかじゃからのう〜。いけるはいける!」
「爆発してんじゃねーか!」
レイリアの脳筋的思考に思わず、ドレイブはツッコんだ。
「まあ、多分大丈夫じゃ……!きっとな!」
「不安しかねーぜ……」
しばらくして──
「全員いるな〜?」
クレイスは、指で数えて人数確認する。全員いることが確認できたクレイスは指示する。
「全員ルナビットに乗り、宇宙船に乗り込むぞ〜」
「はーい!」
第二部隊からは元気な返事が返ってくる。
そうしてルナビットに乗り、順番に宇宙船に乗り込む。
最後にScreamが宇宙船のハッチの前に立ち、月面を振り返り見渡す。
「私の墓はここではないみたいだな」
エアルはそう呟き、宇宙船の中へと入っていく。
宇宙船内──
宇宙船の中では全員ルナビットに乗り込んでいる。
『あ、あ、あ、聞こえる〜?』
ミアが音声通信で全員に問いかける。全員からは「聞こえてるよ」と返ってくる。
『恐らくデータストームの影響で音声通信が途切れるから、喋るのが最後になるかも』
すると、クレイスは提案する。
「もう最後なんだ、最後くらい本当の名前言おうぜ〜墓に刻まれる名前をな」
「そうだな、ムーンライターが全滅するか、セルロイドを死滅させて人間として生きるか」
エアルも納得する。どちらかが必ず殲滅される運命なのだ。
ムーンライターか。それともセルロイドか。
(作戦はなし。完全にOnyxOneを遊撃する方向だな……私も生きれるかなんてわからない)
エアルは深刻な表情で、自分の手を見る。
(嫌だよ……最後ムーンライターで死ぬなんて……人として死にたいよ……!)
気づいたら、エアルの頬には大粒の涙が流れる。ほぼ全滅する未来。不可能な運命だった。
死ぬのはエアルでも怖い。
自分でもどうしようもできないという絶望で押し潰されていた。
残りのムーンライターは7人。
エアルが、手で覆い泣いているときに自己紹介が始まってしまう。まるで運命が始まるカウントダウンのように。
「コードネームはクレイス!本名は石川日向!したかったことは、皆ともっと話すことだな〜」
「次、俺〜コードネームドレイブ。本名は緋山晴、やりたかったことは、仲間ともっともっと笑って泣いて過ごしていたかったこと……かな」
「私いきます!コードネームシオン。本名は飯山芽衣っていいます!やりたかったことは植物をもうちょっと見ておきたかったことですね〜」
「僕もいきます!コードネームアルファ本名は宮悠里です!やりたかったことは、ルナビットの勉強ですね」
「わしもいくか〜コードネームレイリア、本名は黒瀬怜愛。やりたかったことは開発じゃ!」
「私いきます〜!コードネームミア、本名は内田千奈っていうよ〜やりたかったことは、もうちょっと皆と居たかったことかな?」
エアルは、あまりにも避けられない運命で、何も「死ぬ前提なのか」とは言えなかった。
エアルは、声が掠れて何も言葉が出てこなかった。
クレイスは、顔を緩め、穏やかな笑みを浮かべる。それはどこか切なく、怯えているようだった。
「怖いよな、エアル」
クレイスの口から漏れたような呟き。
「コードネームエアル……君嶋葵……やりたかったこと……皆の隣に居たかった」
エアルは、途切れそうな喉を一生懸命動かし、喋った。
『出発するぞ』
レイリアは、呼びかける。すると、宇宙船が大きく揺れる。
宇宙船はふわっと浮き、地球の方へと進みだした。
最後まで読んでくださりありがとございます!
始まった〜ってかんじしますね笑明日もいつも通り19時半に公開致します!ぜひ次のscenarioもお楽しみください〜!
作者の一言
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