scenario.36 次もその次も
皆様今日もお疲れ様でございます!今日はscenario.36!ぜひ最後までお読みください〜✨️
襲撃前、クレセントでは──
いつも通り、街エリアはたくさんの人が賑やかに外を歩いていた。
「今日は任務なくて最高〜!」
「セルロイドと戦うなんてごめんだよー」
他愛のない話が紡がれる。それを屋上の上から眺めながら、ドローンの試運転をしているのはレイリアだった。
「穏やかな日じゃのう、私にとって。第二部隊も送ったし、今日のお役目は果たせたわい」
その虹色の煌めきは、ものすごい速さで空一面へ広がっていく。
「なんだあの宙は……」
「幻想的……」
「自然現象でしょうか?」
戸惑う人々の声が街中に響く。レイリアは、この正体を知っていた。
「データストーム……!!」
レイリアは、特殊なゴーグルで、宙を見上げる。
60年前、地球の東京で起きた悲劇と同じ虹色の宙だった。
レイリアの祖父母は、その悲劇で亡くなった。その写真がレイリアの記憶に酷く焼きつけていた。
「皆ー!逃げるんじゃ───」
その幾千の色が重なる宙がクレセントにも反映し、街の明かりが全て消える。聞こえてくるのは、悲鳴とありふれたセルロイドの機械音。
「うわああああ!」
「ぎゃあああ」
「あああ、ああ」
レイリアの耳に差し込む悲鳴が聞こえる。その中には、聞き覚えのある悲鳴も混じっていた。
(わしだけでも生き残らなければ……この状況を知ったものはいなくなる……!)
爆発音も徐々に聞こえてくる。見えるのは、爆発の炎と、不気味にどよめく黄昏色の宙だった。
何かをレイリアは踏む。よく見たら、セルロイドのレーザーガンで焼き貫かれたムーンライターたちだった。それが地面一面に転がっている。
(ごめんなさい……すみません……)
セルロイドに隠れながら移動する。すると、遠くに四足歩行型の機械が何機も徘徊していた。
「セルロイドなのか……?」
レイリアを見つけた四足歩行型のセルロイドは、全機ともレイリアをロックオンして、追いかける。
(うわああ、セルロイドみたいじゃな……追いつかれる!)
そして、ピッ、ピッ、ピッ、とおぞましい機械音を鳴らし近づいてくる。
(爆弾型か……?くっつかれたら死ぬ!)
死ぬ恐怖から視界が滲み、冷や汗がでてくる。レイリアは、焦って工事の足場にドローンを投げる。
(喰らえ……!)
自ら足場の下敷きになりながらも、セルロイドの撹乱に成功した。
(ぐるしい……)
落ちた鉄棒などがレイリアの体を圧迫する。
そして、音声通信機はズボンのポケットにあり、取り出すことはできるが、マイクで喋ることができなかった。
(喋って伝えることはできなさそうだな……そうだ!)
なんとか音声通信機のボタンに指を当てて、ボタンを探す。
(これだ……!)
なんとか、第二部隊に通信ができた。だが、状況をどう伝えるか。
(モールス信号で……!)
音声通信機のボタンを使い、二種類の電子音でSOSを打つ。
『・・・ーーー・・・』
「お役目……完了……」
レイリアは意識を失った。そして、第二部隊の話し声で意識を取り戻した。
現在へ戻る──
「──ということがあったんじゃ」
レイリアが淡々とあった出来事を話した。
「四足歩行型のセルロイド……新型かよ〜」
クレイスは、呆れて肩を上げる。そして、ため息をほろりと出す。
「今も徘徊しているのでしょうか?」
アルファはレイリアに問いかける。だが、レクターが口を挟む。
「レイリアにはわからないと思うのですがー」
「まあそうじゃな!」
レイリアも頷き、レクターに賛成する。
するとその時、四足歩行型のセルロイドが数機ほど向かってくる。
「セルロイドだ……!逃げろーーーー!」
クレイスが叫び、全員に呼びかける。
「なんで私たちの位置が知っているの……!」
「恐らくデータストームの影響じゃ」
ミアの疑問に走りながら、レイリアは答える。
「データストーム……?」
ミアは問いかけるが、それどころではなかった。
段々にレクターの速度が落ちていく。息を切らし、立ち止まる。レクターは体力が切れてしまった。
皆が、全力で走り逃げていく中、クレイスも足を止めた。
「レクター!」
四機のセルロイドが爪を立て、レクターの腕や足にしがみつき、カウントダウンを始める。
ピッ
ピッ
ピッ
世界の音が消えた瞬間、ものすごい閃光と爆風がクレイスを吹き飛ばす。
クレイスは壁に思い切りぶつかり、悶絶する。
「レクター!」
そこには、目の輝きが消え、服に血が滲んだレクターが倒れ込んでいた。涙を流しながら、手を伸ばした。
「あんまりだろ!そんなの!」
爆発音に気づいたクレイス以外の皆が駆けつける。
「そんな……レクターが……」
シオンは、同じ同期が死んだことに絶望の表情を再び浮かべる。
「はは……ははっ……」
シオンは絶望すぎて、笑うことしかできなかった。怒りと悲しみの感情で頭がぐちゃぐちゃになり、笑い出してしまう。
シオンは、手にした銃を危険な方向へ向けた。
「やめろ!シオン!」
ドレイブが違和感に気づき、叫び出した。
読んで頂きありがとうございます✨️段々とキャラがいなくなってしまい、寂しい気持ちです……次はほのぼのとしたやつ作ろうかな、、
明日の19時半に次のscenario公開致します!
作者の一言
眠い、、、




