scenario.34 彼らを
皆様お疲れ様です〜!今日は忙しいのでメッセージはこれだけになります、、すみません!
「クレイスさん!クレセントからの救難信号です……!」
アルファは、鳴り響くモールス信号を読み取り、クレイスに伝える。
「救難信号……?そんなバカな……」
クレイスや、シオンは、絶望な表情を浮かべる。目の前には、敵。拠点も危ない状況。横には、狙っている遠距離特化のセルロイド。
(これはチェックメイトされたな……)
クレイスは必死に策を練るが、なかなか思いつかない。
その時、エアルが目を覚める。
「すまない……!意識が失ってしまい……」
「戦況報告、ジエルが致命傷を受けた」
クレイスがあったことを報告する。エアルは、衝撃を受け、肩が沈む。
「あれか……」
力なく倒れているジエルの機体が、すぐにエアルの瞳に映る。
エアルは何かを閃き、Screamに付属している手榴弾を持つ。
(これでも、喰らえ……)
岩陰から、待ち構えているセルロイドに向かって手榴弾を投げる。
大きな音が鳴り響く。そこにエアルが叫ぶ。
「今だ!遊撃せよ」
指示を聞いた第二部隊たちは、一斉に岩陰からでてくる。
エアルの作戦は、まず手榴弾を投げ、爆発させて混乱させる、そのうちに総攻撃する作戦だ。
エアルは体力温存のため、マイクロパーネットを起動せず、レーザーガンで一機一機処理する。
クレイスは、ビームブレードで、腕を切り、脚も切り、頭も切断した。
まるで、恨みが籠もっているようだった。
浮いている岩にくっついたセルロイドもしっかりと撃ち抜き、撃破した。
しばらくすると、セルロイドを一機残らず殲滅した。
「クレセントからの救難信号も届いてるのですが……ジエルの安否確認どうしますか?」
すると、エアルが迷いなく引き受ける。
「私が安否確認をしよう、皆はクレセントへ先に行っておいてくれ」
第二部隊からは「了解」と短い返事が返ってくる。
段々と皆の背中が遠くなっていった。
「出てこい、そこにいるのはバレているぞ」
エアルは、誰もいない岩陰を睨みつける。
「バレてたんだ〜やあ、エアル」
そこにいたのは、ゼイルだった。ゼイルはゆっくりとエアルの方へと歩いていく。
『ゼイル……戦闘をアシストしますか?』
ハーベスが、提案をする。エアルは微笑み、言った。
「ぜひ、頼む。ハーベスの手も借りたいと言ったところか」
エアルは、勢いよく月面を移動し、ゼイルの機体を攻撃する。
「お前は、プネウマなんだよな?つまりセルロイドに入っていたものなのか!」
ゼイルは切なく、穏やかな表情で話し始める。
「僕はプネウマ。セルロイドという、鈍くて重いあの身体に入っていた電子体さ。でも、残念なことに──お前もプネウマなんだよ、エアル」
お互いのビームブレードが弾き合い、火花が散る。
「どういうことだ!私は……お腹の中で生まれたんだぞ!ちゃんとお腹の中にいた記憶もある!」
ゼイルは、ふふっと微笑んだ。そして、エアルをビームブレードで吹き飛ばして言った。
「そういうとこだよ、エアル」
ゼイルは、次々とプネウマについての真相を語り出す。
「プネウマは昔、お前等みたいな人だった。その星では栄え、誰もが幸せに暮らしていた。」
ゼイルは、少し顔をしかめて、エアルの方へとレーザーガンを撃ち込もうとする。
その時、エアルはレーザーブレードでレーザーガンの発射口を切断する。ゼイルは、憎しみの表情へと変わる。
「だが!」
『エアルさん!後ろにマイクロパーネットが、エアルを囲んでます!』
「わかっている」
ハーベスの警告に淡々と対応し、自分は、マイクロポットを展開する。
「星に滅びの災いが訪れる。空は燃え、人々は死に行き、連日のように、あらゆる生命が死滅していった。」
(ゼイルのやつ……!強くなってやがる!)
エアルは、ゼイルのマイクロパーネットから一気に、放たれるレーザーを盾で防ぐ。
「その時、異星人の数は半分以下にまで減っていった。異星人は絶滅するのではないかと恐れ、とある実験プロジェクトが始まったのだ」
ゼイルは、歯を食いしばり、怒りを示す。マイクロパーネットの精度も徐々に上昇していく。
「プロジェクト……?」
エアルは問いかける。少しずつ記憶がよみがえってくる。
隣にいた小さな子供たち。
涙を流す女性。
実験台で大量の大人たちに囲まれ、泣き喚く自分。
エアルは体が酷く震えて、視界が滲む。思い出したくない記憶を思い出してしまった。
「私は……!私は……いやだ……」
フラッシュバックが脳内を駆け巡る。
「そのプロジェクトは、150億人を対象にし、電子体の『プネウマ』を作るというものだった。その結果から50億体のプネウマが生まれた」
エアルは、フラッシュバックで冷や汗が次々とでてくる。だが、レバーを握っている手は離すことなどなかった。
「そのプネウマたちは、生命が存続できる星を探すために、機械の体を与えられた。彼らを人間たちは『セルロイド』そう呼んでいたのだ」




