scenario.28 終わりが見えないならば
読もうとして頂き、大変ありがとうございます✨️皆様お疲れ様です〜
今日はscenario.28ということで、もうちょっとで30話!
ぜひ今日も最後まで読んでみてください✨️
配置図Aに一斉に移動する。エアルが考えた作戦だ。それぞれの配置地点へ点々と移動し、そのたびに全員で、爆撃砲を放つ。
「今だ、撃て」
エアルが指示すると、第二部隊全員から砲撃が放たれる。砲撃により、結構なセルロイドが爆発により、吹き飛ばされる。
「うっひょー、やべーな」
強すぎる威力に、クレイスは驚きを示す。その地面に穴が空くほどだった。
「次、配置図Bに移動するぞ」
全員が頷き、移動を開始する。爆撃特化のセルロイドからすれば、まるで見えない場所から攻撃されているような状況だった。
「次、もう一発撃て」
第二部隊は返事をし、再び砲撃する。凄まじい衝撃で、たくさんのレゴリスが舞った。セルロイドが宙に飛び、バラバラの破片で落ちてくる。
「次、配置図Cー」
エアルは、淡々と作戦をこなす。あまりにも慣れた様子だった。
「怖すぎないー?」
「だな……」
ミアのドン引きに、ドレイブも納得する。エアルは怖い。
そうして、配置図Cでも爆撃砲を放ち、およそ半数ほどに減らすことに成功する。
すると、後ろから遠距離特化のセルロイドが、不意打ちで攻撃してきた。
「させるかよ!マイクロポット!」
そして、固まってる第二部隊の周りにマイクロポットが飛び交い、シールドを展開する。
見事、不意打ちの攻撃を完全に防ぎ切る。
「まかせろぉ!」
ジエルは、そう叫びレーザーガンで、5、6体ほどのセルロイドの胸部を撃ち抜く。
そして、エアルは音声通信で誰かと繋げる。
「一発かましてくれ」
『了解だ』
ミアはエアルの連絡してる声が聞こえ、問いかける。
「誰と連絡してたの?」
「スペシャリストだ、秘密兵器を使うから離れよう、配置図Dに移動せよ」
崖の上に、一丸となり避難する。しばらくすると、宙に小さなドローンが飛んでくる。
「なんだぁ、ありゃあ」
ジエルは、指さして呟く。エアルは自信満々に言った。
「あれが、秘密兵器だ」
そう言っている内に、ドローンから、小さな筒状のものがセルロイドの方へと落ちていく。
その筒状のものは、半分に割れ、その中からさらに、筒状のものがでてくる。やがて、地面に当たると点々と散り、雨のような爆発が起きる。その筒状の爆弾で、前回Zエリアにいたセルロイドは、一機残らず全員殲滅された。
「すごいな……レイリアは……」
エアルはそう呟き、皆とクレセントに帰っていくのだった。
クレセントの中──
クレセント内へ帰ると、厳しい表情を浮かべた大佐が待っていた。
「エアル、こい」
そのままエアルは、連行されていった。
「エアルってなんかしたっけ?」
ミアは心配な表情を浮かべ、連行され、遠くなっていくエアルを、ぼんやりと眺めるしかなかった。
クレイスは、心配してるミアに肩をぽんと叩き、言った。
「大丈夫だよ〜きっとな」
「エアルならぁ、別に大したことないねーだろ」
ジエルも、エアルに信頼を寄せる。恐らく連行された理由はなんとなく、ジエルとクレイスは察していた。
「多分、大佐に内緒で作戦を実行してたからじゃないか〜?」
ミアは、苦笑いしながら、頷く。エアルも、怒られることってあるんだなと全員は思った。
一方、エアルの方では──
「エアル、私がなぜ呼び出したか分かるか?」
エアルは冷や汗をかき、もじもじと、とぼける。
「えーと、わかんないです……」
大佐は思い切り机を叩き、怒り出す。
「なぜとぼける!!お前は、私の許可なしで無断に出動したんだろ!」
「でも、出動がなければクレセントに爆撃が落ち、大量の死者が出たんだぞ!」
エアルは歯向かうが、大佐は、苛立ちを示し、言った。
「私に言えば、なんとかしてやっただろうに」
戦ってすらいないのに、なんとかする???大佐の作戦で死ぬ前提の可哀想なムーンライターもいるのにか。
エアルは、歯を食いしばり叫んだ。
「お前の曖昧な作戦で、何人もの少年少女が死んでるんだよ!少しでもそれを無くすためにクレイスはどれほど頑張ってたか分かってんのか……!」
大佐は動揺し、言い訳することができなかった。話しても仕方ないと判断し、大佐は自暴自棄になる。
「もういい、勝手にしろ、私はもうムーンライターの連中にはあきらめた」
60年も続いてる戦争。何代のも大佐が引き継がれるが、終わりの光が見えない。諦めるものは決して少なくなかった。大佐も諦めているらしかった。
エアルは、落ち込んだ気分で、第二部隊の部屋に入る。
そこには、いつもの第二部隊の皆と、知らない三人のムーンライターがいた。
どうやら、第二部隊に新たな補充が入るらしい。
最後まで読んでくださり、光栄でございます✨️
明日の19時半に次のscenario公開致しますので、お楽しみください〜




