scenario.19 愛する人は
読もうとしていただき、大変ありがとうございます✨️✨️ついにscenario.19!もうちょっとでscenario.20ですね〜もう20話か〜と作者は感じております(笑)
ぜひ最後まで読んでみてください〜!
(あの日の私は一人だけ取り残された。皆は全員死んで、救助もまともにきやしない。でも、エアル先輩は決して置いていかなった。)
ユズナの機体は、置いていかれた第十五部隊の機体に、空から降る雨のような爆撃を、かわしながら向かっている。
(一人だけ死ぬ怖さ、寂しさは痛いほどわかる。)
皆は遠ざかっているユズナに叫び、必死に止めようとする。
「やめろー!ユズナ!あそこに行ったらだめだ!」
「死ぬだけだぁ!戻ってこいよ」
「ユズナちゃん!戻ってきて……お願い……」
ドレイブ、ジエル、ミアが必死に警告をする。クレイスは目を見開いて見るしかできなかった。エアルも大きい声で叫び、止める。
「ユズナ、やめろ、今すぐやめろ」
ユズナの視界が歪む。それでも操作を決してやめることなんてなかった。
なんとか、ユズナは第十五部隊を抱えることに成功。そして、皆のところに戻ろうとした時、横からビームアックスを持ったセルロイドが、飛び出してくる。
ユズナは、慌ててビームブレードを出して防ぐが、お互いの武器がスパークし、大きく吹き飛ばされ、ユズナはクレーターに落ちてしまった。
第十五部隊はそこに動けない状態で、留まる。そして大量のセルロイドに囲まれていた。
「あ……ああ、あああああああ」
絶叫が音声通信に耳に刺さるほど、響き渡った。第十五部隊の機体の胸部には、ビームアックスが突き刺さっていた。
その後、やがて音声通信は途切れ、ルナビットの足掻きもなくなった。どんなに強い第二部隊も、爆撃の影響で、見ることしかできなかった。それを耐えれなくなったクレイスは、ついに指示を出す。
『作戦失敗、直ちに拠点へ戻れ、直ちにだ』
苦しいほどのたくましい返事が返ってくる。全員が戻る体勢に入る。
(作戦失敗……かぁ)
ジエルは悔しそうに顔をしかめ、戻る。
エアルは、ユズナのことを助けたかったが、爆撃の危険性を考え、助けられなかった。
クレイスは思い切り唇を噛み、歯を食いしばる。
他の第十五部隊も次々と戻っていく。
だが、皆が戻る中、一機だけ、戻らなかった機体があった。
「ユズナ……」
戻らなかったのは、ドレイブだった。爆撃が去ったタイミングで、ユズナを助けようとする。
しばらくして──
ドレイブは、爆撃が止んだことを確認し、クレータの下へと向かう。
クレーターの下には、無残に取り残された、識別番号『Y』が刻まれている機体、いや、残骸があった。
そして、胸に大きな斬撃跡が残っている。恐らく、下にもセルロイドがいた可能性があった。
ドレイブは嫌な予感もしながら、自身のルナビットから出て、ユズナのルナビットの胸部を開ける。するとそこには、ユズナがいた。
目の光は消え、口から血を吐いている。顔も血に染まり、下半身は切られ、もはや物のようになっていた。
まるで、消滅しているかのようだった。それは、かつて自分が好きと思った、愛しい人だった。
ドレイブは、視線を下げる。見たくなかったのに。色々確認したいことはある。だが、ドレイブは耐えれなくなり、ルナビットに乗ってクレセントへ帰還した。
帰ると、ジエルとクレイスの大きな声が聞こえる。
(……騒がしいな)
そうドアを開けると、クレイスとジエルは揉め合っていた。
「おめぇーの勝手な作戦やってなけりゃ、こんなことになってなかったんだぞ!」
「うるせぇな!第十五部隊の犠牲前提の作戦だったんだよ!勝手な口聞いてんじゃあねーよ!」
ドレイブの心がえぐられる。悲しんだり、静かになったんじゃなくて、喧嘩かよと。エアルが必死に止めているが止まりそうにない。
ドレイブはブチギレて、机を思い切り叩き、大きい声でこれでもかと思うほど叫び出す。
「ユズナの気持ちを考えろよ!バカ野郎!!」
最後まで読んでくださり、光栄でございます✨️
今回のscenario、作者的に結構胸がえぐられた話だと思っています〜、、
明日の19時半に次のscenario公開致しましますので、お楽しみに〜✨️




