scenario.13 絆が癒える傷
読もうとしていただき、誠にありがとうございます✨️✨️
今回は、作者が個人的に少し好きだと思ったシーンなのでぜひ読んでみてください〜
「……よかった」
エアルは涙を流しながら、ミアに抱きついた。ミアは穏やかに微笑み、優しく頭を撫でた。
「ミアは致命傷を受けて、命が危なかったんだよ……?少しでも遅れてたら……」
涙は止まらない。エアルは、二度とこんなことになってしまってほしくない不安と、目が覚めた安心感が混ざるような感情だった。
「大丈夫だよ、もう、大丈夫」
優しくエアルの心を包み込む。すると、エアルはまるで子供かのように、泣きじゃくった。2人しかいない、穏やかな宙見える病室で。
一方、第二部隊の室内では──
「エアル先輩は〜?」
「たしかに、いないな〜」
ユズナとドレイブはエアルがいないことに気づく。だが、エアルのいつものことだろうと思って、別の話題に入る。
「あーあと、そういえばユズナさ〜」
その光景を見たジエルは安心して、微笑む。
(よかったなぁ、エアル)
すると、近くに座っていたクレイスが立ち上がり、手を叩いて呼びかける。
(恐らく、しばらくセルロイドは来ないと思う!だから、皆で特訓だ〜)
セルロイドにも波のようなものがあり、大量のセルロイドが現れた場合、数週間ほど現れないというのが、過去の研究結果でわかっている。
クレイスの提案を聞いた皆は全員一致でボソリと言う。
「え〜」
いつも通りにクレイスは笑い出して言う
「訓練は大事だよ〜?ほらー行こうぜ〜?」
結局エアルとミア以外ついていく。ドレイブはクレイスに少し問いかける。
「ミアはともかく、エアルは特訓やんなくていいのか?」
クレイスは微笑み、迷いなく答える。
「放っといてやれよ〜せっかく大切な人が、こちらへさ〜帰ってきてくれたんだからよ」
それはそうだなとドレイブ、ジエル、ユズナは頷いた。
「いつも通り、特訓するぞ〜?」
「はーーい」
全員は仕方なく、同意するしかなかった。
特訓とは実際の機体に乗るのではなく、仮想空間で自分の機体を認証して戦うことである。
なので、いくらバラバラになってたとしても、自分は死なないし、実際の機体も壊れることはないという安心設計だ。
「今回は〜、2vs2で行くぜーーーー」
「Aチームは、俺と指導するために新人ユズナ、Bチームはジエルとドレイブで頼んだ!」
ざっくりとクレイスはバトルのルールを決めていく。
「前みたいに、コンピュータのセルロイドとは戦わねーのか?」
ジエルがいいとこを突く。クレイスは、理由を淡々と語る。
「前回の別の形のセルロイドに応用するためだよ、今のコンピュータのセルロイドだと練習にもならないんだよね〜」
「マジかよ……」
クレイスの答えにジエルは頭をかかえる。そうしながらも、仮想空間に入り、機体に乗り込む。
「行くかぁ……しゃーねーよなぁ」
渋々ジエルは乗り込む。クレイスは強いので、皆は本当は戦いたくないと思っていた。逆に、ユズナはクレイスとチームを組めたことで少し安心している。
一方エアルとミアは──
「そういえば、ショッピングモールのとき、『時間稼ぎ』なんて言って悪かったよ、ごめんね、エアル」
エアルは自分の拳を強く握り言う。
「何で謝るのさ、悪いのはセルロイドだよ?」
ミアは一度してしまったことにずっと根に持ってしまう性格だ。今回のことも昔のことも──
しばらく沈黙が流れる。するとベットに寝込んでる体を起こし、ベットに座る。
「エアルってさ……この世界についてどう思う……?」
この世界?何を理由に聞かれているかわからなかった。しかし、何か言いたいことがあるんだなと、薄っすらとエアルは感じた。
「私はね──」
エアルは優しく口元を緩め、話し始めた。
最後まで読んでくださり、誠に光栄でございます〜!明日の19時半にも次のお話公開致しましすので、お楽しみください✨️✨️
それでは次のお話で会いましょう〜




