scenario.12 エアルの願い
読もうとして頂き、ありがとうございます〜!12話まで来ましたね!最終話は4〜50話ぐらいになることが改めて決まりました〜✨️✨️!ぜひ最後まで応援よろしくお願いします〜☆彡
病院の待機室──
エアルとジエルは待機室の椅子に静かに座り込む。
「頼むから、無事であってくれ……」
エアルは手を組み、祈る。するとジエルはいつもとは少し違う穏やかな顔で呟いた。
「あいつは、そんなことで死ぬやつじゃねーよ」
「そうだよね、死なないよね」
エアルはジエルの言葉を深く信じる。しばらくするとエアルはミアについて打ち明け始める。
「ミアはムーンライターになって1番最初にできた友達なんだ」
ジエルはよそ見することなく丁寧に話を聞く。
「最初は、なにも分からなくてね、その時にミアが教えてくれたんだ、本当に嬉しかったよ、自分はあまり喋らなかったから、『わかんない』なんて言えなかったんだ」
視線を落とす。改めて、友達が今死の淵にいることに認識する。宇宙の独特な冷たい空気が肌を刺激する。ジエルが独り言を言い出す。
「ミアはすげーよな」
「うん……すごいよね」
エアルもそれに反応する。独り言に反応するほど、今の不安を和らげたいのだ。
しばらく沈黙が流れる。宇宙の機械音だけが耳をかすめる。
3時間後──
エアルの中に、ミアへの不安と、そしてクレイスたちへの心配が次々と浮かんでくる。
「大丈夫かな、第二部隊、第十五部隊……」
「大丈夫だ、信頼しろよぉ〜」
「不安なものは不安だよ」
エアルの心配事にジエルは全て応える。ジエルは普段見ないエアルのギャップにすごく困惑していた。
(エアルってこんなやつじゃねーだろ……)
しばらく時間が経つと、看護師の人がこちらへ歩いてくる。
「ミア様をお待ちしている方でしょうか?」
エアルとジエルは頷く。その頷きには無事であってほしい祈りが感じられた。
「ミアは……ミアは大丈夫なんですか……?」
すると看護師が優しく微笑み話し始めた。
「ミア様は無事でした!安心してください、運良く急所には当たらなかったそうですよ」
その報告にジエルとエアルは安心して、ため息をつき肩を落とす。
「何日後に目覚めんだぁ?」
「おそらく数日後には目覚めるでしょう」
ジエルは頷き、心の中で安堵する。
すると、クレイスから音声指示がくる。
『セルロイドは全員でなんとか片付けた!そちらへ向かおう』
エアルは想定外の皆の強さに驚き開いた口が塞がらない。
「はやっ!相手180機だよね……?」
まだ6時間半しか経っていない。100機を超えるセルロイドを相手にする場合、長時間の戦闘を想定して保存食を持ち込むほどだ。
それをたった5時間で。
だが、第十五部隊の大量の死者
機体の損傷
弾薬不足
クレイスたちの長時間戦闘
かなりの甚大な被害が出てしまった。
『死者はかなり出てしまった……申し訳ない』
「そうか……それは仕方ないな……」
エアルは今回の任務はかなりきつかっただろうなと改めて思った。
『ところでミアは大丈夫なのか……?』
クレイスの心配にエアルの安心そうな声が響く。
「数日後に目覚めるらしい……本当によかった……!」
『無事ならば、安心だな、俺もそこに向かおう』
エアルは笑顔で頷き、音声通信を切る。
しばらくすると第二部隊の皆が帰ってきた。
「よっ、エアルさっきぶりだね〜」
「エアル先輩!ただいまです!」
「エアル〜帰ってきたぞー」
クレイス、ユズナ、ドレイブが順番に声をかける。エアルも第二部隊のみんなが無事なことに微笑む。
「おかえりなさい、クレイス、ユズナ、ドレイブ」
「ただいま〜ところで俺さぁ!セルロイドいーーーっぱい撃破したんだよねぇ〜」
相変わらずいつも通りのクレイスの自慢に少し微笑む。そして珍しくエアルはその自慢に応えてあげた。
「何体やったの?」
その一言に場にいる全員がエアルを見て驚いた表情をする。
「エアルが質問した!!」
エアルは呆れて苦笑いする。
「失礼だな、私だって質問するだろう?」
その当たり前すぎる回答に全員が大きく笑い出す。最初は困惑したが、自分も徐々に笑い出した。エアルの幸せとはこういうことかもしれなかった。
エアルはこのような幸せが続いてくれることを祈り続けていた。
数日後──
エアルは数日間ずっとミアが寝込んでいる室内でずっと待っていた。
すると、ミアが目が覚める。ゆっくりと体を起こし、一言呟いた。
「エアル……?何で泣いているの……?」
最後まで読んでくださり、大変光栄でございます✨️明日の19時半に、
scenario.13(絆が癒える傷)を公開致しましすので、そちらも読んでみてください〜!
作者の一言
5分程度で1話は読み終わりますので、軽い気持ちで読んでみてください〜




