宵闇騒動〜ヴァンパイア?な双子。〜
よむらです。
改稿しまくり不甲斐ない私を許してください。
そして、やっとこさ続きを投稿いたします。
温かい目で楽しんで見ていただけると幸いです。
(P.S. 【双子】は よむら が大好きな設定の1つなのです。やっと出せたぜ!!ふぅぅぅぅ!!!)
ヴァンパイア。
…ヴァンパイア、吸血鬼、人の血を吸う、化け物。
サカキが、ヴァンパイア?ならば、シオンとリオンも…?
彼女の背筋が冷たくなる。お化け屋敷とは聞いていたが、ヴァンパイアの屋敷とは聞いていなかったからだ。そして、彼女は人間だ。普通に考えてしまえば、この3人の『餌』だ。あの優しさは、彼女を油断させるためだったのか?
「アーッハッハッハ!!アルビノのヴァンパイア!これは高値で『売れる』ぞぉぉ!!」
そんな考えは、男の下卑た笑い声ととんでもない言葉によってかき消されてしまった。
ーー『高値で』『売る』…?サカキを…?
いくらなんでも酷いのではないか?彼らは恐ろしいヴァンパイアなのだとしても、『生きている』。
彼女は、ほんの少しの時間でしか彼らと関わっていなくとも、その優しさを信じたかった。
それに、サカキの、彼女を見つめる視線は…まるで何かを知ろうとしているかのような印象を持っていた。
だから、彼女は怒った。何を考えているのかと怒鳴りつけてやりたくなった。
…が、それは終ぞ叶わなくなった。
ガシャガシャガシャガシャ!!
激しい音が響き始めた。だんだんとこの場所に向かってきている。
音がする方は……屋敷の裏手に続く場所からだ。
目を凝らしてよく見てみると、自転車に乗った人が、こちらに向かってきていた。
「あっははっ!めっちゃ楽し〜〜!!」
「ちょっと、運転荒すぎるんですけど!」
2人、居る。二人乗りをしているのだろうか?この場所は敷地内であるから、交通違反にはならないのだろうか…?
そんな彼女の考えとは裏腹に、自転車の2人組は『お客様』2人の横を通った。通り過ぎた。驚きで固まる『お客様』2人とは対象的に、2人組は『お客様』を冷静に横目で見ていた。
「あの2人がそう?」
「そうみたいだね。」
2人組は少しの会話を終えると、自転車を華麗にドリフトする。自転車は見事にサカキとリオンの近くに止まった。が、後ろに乗っていた人が居ない。
見ると、ドリフトの際に降りたのだろうか。
『お客様』の1人、男の近くへ瞬きの間に移動していて、居合抜きの構えで手に持っていた【刀】の柄に右手をかけていた。
そして鞘から刀身を抜かずにーー男の首に刀を当てた。
「ーーっ!?」
緊張が走る。
男は動けない。
「はぁっ!」
男性が男を助ける為に、拳を振るって立ち向かう。
男性は当てられることはできなかったが、刀は男から離れ、そのまま距離を取った。
そして目線はそのままに、ゆっくりと彼女達が居る方へと合流した。
「大丈夫か?!」
「お、おう…」
『お客様達』は驚きながらも、しっかりと目線は彼らの方へ固定した。
「わぁお!結構やるじゃん?」2人組のうちの1人。グラデーションのように黒が混じった、深い綺麗な赤い色の髪の、溌剌とした声の方は楽しそうに言う。
「真面目にやってくれないかな。」2人組のうちのもう1人。グラデーションのように深緑が混じった、深く濃い綺麗な青色の髪の、凛然とした声の方は呆れながらに言う。
その顔は、赤い瞳は、まるで鏡合わせかのように同一であった。
強いて違いを言うならば、凛然とした方は眼鏡をかけていることで、辛うじて見分けがつくということだろう。
双子。
彼ら2人は一卵性の双子なのだ。
そして、この家の者であるならば。彼らもヴァンパイアなのだろうか…?




