宵闇騒動〜彼と彼女と『お客様』。〜
初めまして。見ていただいていた方、お久しぶりです。
よむらです。
この度、内容を全修正いたしました。
拙いですが、楽しんで見ていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
驚いて目を見開く彼に、彼女は不思議そうな目で応える。ーー数秒。刹那ではあったのに、まるで長く見つめ合っていたかのようであった。
「あっ、ごめんね!ちょっと、知り合いに、似ていた…から…」
歯切れが悪く話しながら、困ったようにそっと笑う。好青年、と呼ぶに相応しい顔つきの彼は優しく話す。
彼女は、彼を見るとなんとも言えない、言葉にしずらい気持ちになった。
ーーなぜ?どうして?分からない。
「僕は…リオン、です。よろしくね。」
彼が自分の名を名乗る。彼女はハッとして、自分の名を改めてリオンに告げようとした。
「こんばんは。」リオンの後ろの方、屋敷に近い場所で、声がした。
声がする方にはスーツ姿の男性が立っていた。人の良さそうな顔で、笑っていた。4人を見ていた。4人も男性を視界に捉えた。しかし、彼女は怖かった。理由は分からない。ただ、この場の雰囲気が異様なものに変わったのだ。
「どちら様でしょうか?ご要件は?」
と、シオンが尋ねる。変わらず優しい声音であるはずなのに、先程までとは違ってなぜか冷たく感じた。けれど、サカキは人形のように無表情のまま、何も言わずに男性を見つめる。リオンは、どこか表情を強張らせていた。
「あぁ、ご当主に会いに来た。ほら、招待状さ。」
男性は懐から封筒を取り出して見せる。そして、続けてこう言った。
ーーー「つまり、俺は『お客様』だな。」と。




