13/14
記憶。『あの日の君は』
血。血が。広がっていく。
どこまでも。どこまでも。
『君』を染め上げる。
明るい地面に不釣り合いな『赤』。
どうして。どうして。
いつから。
昨日までは。
何も無かった。
いつも通りだったはずだ。
そう思っていた。
目が離せない。
逸らしてしまいたい。
逃げたくない。
僕は何も知らなかった。
『君』のことを。
何も知らなかったよ。
知ったつもりでいたんだ。
いつも笑う『君』のことを。
僕のことを気にかける『君』を。
お節介だと思っていた。
それは今でも変わらない。
けれど、それは。
ーーー「嫌だったわけじゃないんだ。」




