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『凡人修仙伝』: 不死身を目指してただ逃げてたら、いつのまにか最強になってた  作者: 白吊带
第二卷: 煉気編一初めて世間に·血色禁地
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天雷子

田掌柜(テン・ショウグイ)は錦の箱の中身を韓立(ハン・リ)に紹介し始めた。


「金蚨子母刃(キンプシ シモジン)一揃いです。親刃が一振り、子刃が八本。精鉄(せいてつ)と精金(せいきん)を原料に、基築期(きちくき)の達人が三日三晩かけて鍛え上げたものです。親刃を手にすれば、八本の子刃を自在に操り、敵を防ぎきれぬ攻撃で翻弄できます。その切れ味は比類なきものです」

彼は淡い金色をした奇妙な刃が収められた箱を指さしながら説明した。


韓立は無言で、一本の子刃を手に取り、しばらく細かく観察すると、うなずいて元の位置に戻した。


*


「玄鉄飛天盾(ゲンテツ ヒテンジュン)。極めて稀な防御型法器(ほうぎ)です。極寒の地で採れた玄鉄(げんてつ)の塊を精錬し、頑丈無比、破壊不能なのはもちろん、法力(ほうりょく)で起動すれば、周囲を自動的に飛び回り身を守ります」

田掌柜は手のひらサイズの小さな鉄の盾を持ち上げると、そう言って、さっと韓立に手渡した。


韓立は盾を手に取り、その表面の紋様をそっと撫で、少し考え込んでから尋ねた。


「試しに法力(ほうりょく)を注いでみても?」


「ご自由にお試しください、厲兄。どうぞどうぞ!」

田掌柜は大らかに答えた。


そう言われれば遠慮は無用と、韓立はゆっくりと手にした盾に霊力(れいりょく)を注ぎ込んだ。



すると、盾がウーッと黒光りを放ち、瞬く間に数倍の大きさに膨れ上がると、掌から離れ空中に浮かび上がった。そして韓立の周囲をゆっくりと旋回し始める。その大きさは、ちょうど体の急所を隠すのに十分だった。


韓立は内心喜んだ。少し意識を向けて操ってみると、確かに思いのままに上下左右へと小気味よく飛び回り、非常に小回りが利く。


試用した韓立は、この法器(ほうぎ)に大いに満足した。今の自分に最も欠けているのは、まさにこうした命を守る防御法器だ。この盾があれば、血禁試練(けっきんしれん)でも生き残る確率がずっと上がるだろう。


*


だが韓立はすぐには満足の意を示さず、黙って盾を箱に戻すと、次の紹介を待ちわびるようにした。


田掌柜は韓立のこの態度に少しも不快を示さず、依然として熱心に次の品を勧めた。それは弾丸ほどの大きさの青い玉だった。


「天雷子(テンライシ)。数百年前、とある神秘的な修士が天地の雷電(かみなり)を捕らえ、凝縮して創り出したものです。一粒一粒が膨大な威力を秘め、基築期(きちくき)の修士がまともに食らえば、塵(ちり)も残さず消し飛ぶと言われています。元々七十三粒ありましたが、現在まで残っているのはごく僅か。この一粒も、当楼がようやく手に入れた貴重品です」

田掌柜はそう言い終えると、思わず得意げな表情を浮かべた。この雷珠(らいじゅ)の稀少さが伺える。


韓立は聞いて動揺した。基築期の修士すら葬れるとは、このような大威力の物はまさに「求めても得難い」逸品だ! これを手に入れられれば、禁地(きんち)での行いは殺し玉(さつしだま)として使える。ただ、その値段はおそらく恐ろしく高いに違いない。そうでなければ、まだ売れ残っているはずがない。


青い雷珠の紹介を終えると、田掌柜はそれ以上話を続けず、深い意味を含んだ目で韓立を一瞥すると、香茶(こうちゃ)を一杯手に取り、ゆったりと味わい始めた。テーブルの上にはまだ厳重に蓋をした錦の箱が一つ残っているのに、彼はそれには全く触れようとしなかった。


*


韓立はほほえんだ。この田掌柜の意図はよくわかっている。そろそろ自分の実力を示す時だ。そうしなければ、最後の箱の中の宝物は簡単には見せてもらえないだろう。


万が一に備え、韓立は二株の千年霊草(せんねんれいそう)に加え、全ての霊石(れいせき)も持ち込んでいた。中級霊石二枚と低級霊石約百枚だ。


ただし、これらの霊石は簡単には使うつもりはない。彼が頼りにしているのは、あくまであの二株の霊草だけだ。


*


正直なところ、韓立は千年以上の霊草(れいそう)が今の修仙界(しゅうせんかい)で極めて稀で、相当な価値があることは知っていたが、具体的にどれほどの霊石に値するのか、どんな法器と交換できるのか、彼自身はっきりとはわかっていなかった。


しかし、先ほどの小盾と最初の金蚨子母刃(きんぷしもしじん)と交換するには十分すぎると思っていた。問題は、どうしても手に入れたい天雷子(てんらいし)の方だ。それについては見当がつかなかった。


*


韓立は二株の霊草を乾いたままいきなり取り出したりはしなかった。まず、非常に高級そうな小さな木箱を収納袋(しゅうのうたい)から取り出した。その一株はこの箱の中に収められていた。


韓立がこうしたのは、「馬子(まご)にも衣装(いしょう)」の道理をよく理解していたからだ。見た目を整えれば、霊草の価値も三分(さんぶ)ほど上げられ、損をすることはない。


韓立は蓋を開けず、箱ごと相手の前に差し出した。


*


田掌柜は密かに韓立の挙動を観察していた。この様子を見て何も言わず、箱を受け取ると、一瞥してから落ち着いて蓋を開けた。


「おや?」


箱の中の物をはっきり見た田掌柜は一瞬呆けたが、すぐに不満げな表情に変わった。


「厲兄、この黄精芝(オウセイシ)で当楼の宝物とお取替えですか? これは別に珍しいものではありませんよ。二、三百年以上の極品(ごくひん)でなければ、何の値打ちもありません」

田掌柜は冷たく言い放った。


*


韓立はニヤリと冷笑(れいしょう)を漏らしたが、説明も言葉も返さず、先ほど相手がやったように、自分も香茶(こうちゃ)を一杯注ぎ、味わいながら飲み始めた。


韓立のこの余裕のある態度を見て、田掌柜は訝しげになった。十二分に注意を集中させ、再びうつむいて箱の中の霊草を細かく観察し始めた。


「ヒューッ…」


田掌柜は見ているうちに、突然鋭く息を吸い込み、興奮して椅子から飛び起きた。そして箱を持って部屋で最も明るい場所へ移動すると、ひっくり返したりしながら細かく観察を続け、口の中でぶつぶつ呟いた。「ありえない… まさか本当に千年以上? それとも… ただ見た目が似ているだけか?」


*


韓立は相手の表情をはっきり見て、その言葉も聞き、ようやく安堵した。これで、千年霊草の価値は予想以上に高いと確信できた。どうやら雷珠(らいじゅ)を手に入れる望みは大いにあるようだ。


田掌柜はしばらく検分した後、突然自分の失態に気づいた。相手にかなりの手の内を見せてしまったのだ。


しかし今はそんなことを気にしている場合ではなかった。眼前の物はすでに彼の心を完全に奪っていた。これが彼の想像する千年もの極品(ごくひん)であるならば、どんな代償を払ってもこの千年霊草を万宝楼(ばんぽうろう)に残さねばならない。それは彼と万宝楼に計り知れない利益をもたらすだろう。


*


今、唯一彼を悩ませていたのは、この千年霊草は名前は知っていても、実物を見たことがなく、箱の中の物の正確な年数を絶対的に断定できないことだった。ただし、たとえこの黄精芝(おうせいし)が千年以上の薬齢(やくれい)でなくとも、七、八百年以上のものには間違いなく、それだけでも十分に貴重な物だということは確信していた。


「者(もの)を呼べ!」


しばらく検分した後、田掌柜は声を上げ、階下から小僧(こぞう)を一人呼び寄せた。


「丁老(テイロウ)をお呼びしなさい。鑑定(かんてい)が必要な珍品があると伝えよ」

彼は厳かに命じた。


*


そしてこの隙間を利用して、田掌柜と韓立は不思議な連携を見せ、気軽な雑談を始めたが、二人とも霊草の話は避け、まるで箱の中の物のことはすっかり忘れてしまったかのようだった。


しかし間もなく、白髪交じりの老人が小僧に支えられながら、ゆっくりと階上へ現れた。


田掌柜はそれを見ると、すぐに恭しく迎えに行き、自分の席を老人に譲った。彼自身は傍らに立っている。どうやらこの丁老(ていろう)は実に重んじられた人物らしい。


ただし韓立にもわかった。この人物も田掌柜と同様、まったく修仙者(しゅうせんじゃ)の気配のない普通の老人だった。


「田掌柜(てん ショウグイ)、儂(わし)のような土(つち)に半分埋まった老いぼれを呼び出すとは… まさか貴様(きさま)でも鑑定(かんてい)できぬものが、また現れたとでもいうのか?」

老人は少し息を切らせ、ようやく震える声でそう言った。


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