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九州の地下に眠る海  作者: めこねこ
第三章 八代の不知火

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7/11

前口上/一ノ火・二ノ火・三ノ火

― 不知火数え唄 ―


ひとつ 人より先に 燃えよった

ふたつ 船では寄られん 戻られん

みっつ 宮から見るが ならわしぞ

よっつ 夜さり数ゆな 里ん子は

いつつ いつでん数ゆる 家のある

むっつ 向こうん火には 灯ば点せ

ななつ 灘ん底から 息のする

やっつ 八代ぁ夜ん代 火ん代ぞ

ここのつ ここん津さ 来なはんな

とお …………


(とおは、唄わぬが習いとぞ)




――――――


【前口上】


ああ、よう来んしゃった。

ここまで、遠かったでしょうが。バスも、いまはいっちょん通らんごつなって。おまえさんみたいな若かもんが、こぎゃん年寄りの話ば聞きに、こげな海っばたまで来なっさるとは、物好きなこって。いやいや、悪う言うとるとじゃなかとですよ。物好きなもんばおらにゃ、こぎゃん話ば、誰も覚えとらんごつ、なってしまうけんね。


こっちば、きんしゃい。そこん、座布団ば当てて、まあ、座んなっせ。


茶でよかですか。それとも、ちっとは、飲まっしゃるですか。

そんなら、こるば飲みんしゃい。うちで漬けた梅酒たい。海の風にゃ、これがいちばん効くとです。……ああ、そぎゃん、一息に飲まんでよか。今夜ん話ば、長うなるけん。


おどんの名前な。


名前ば、よかでしょう。浜ん婆で、よか。この浦じゃ、みんな、そう呼びよっとです。燈ヶ浦の、浜ん婆。それで、通るけん。もう、おどんの名前ば呼ぶ人も、おらんごつなったしね。


歳な。歳は……さあ。九十は、とうに越えとります。そっから先ば、自分でも、ようと数えとらんとです。数ゆるとは、好かんとです。おどんは、昔っから、数ゆっとだけは、せんで生きてきた人間やけんね。


……ああ。いま、おや、ち思うたでしょう。


数えんで生きてきた、ち、変なこつば言う婆さんやな、ち。


そうたい。そこが、今夜の話の、たいぎゃ大事なとこたい。この浦の人間はね、数えちゃ、ならんとですよ。数えてよかとは、たった一軒やけん。矢部さんとこだけ。おどんは、その矢部さんとこに、十二、三の時分から、奉公に上がったおなごやけん。三代の旦那さんに、仕えとりました。だけん、おどんは、見るほうの人間。覚ゆるほうの人間。数ゆるとは、旦那さんの役目。おどんの役目は、そいを、覚えとくこと。


覚えとくことだけが、おどんの役目やった。


だけん、こうして、覚えとることば、あんたに、話すと。これも、役目のうちかもしれん。最後の、役目さなっとよ。


*  *  *


窓の、外ば、見てみなっせ。


ほら、暗かでしょう。月ばなか晩は、海と空の、境ば分からんと。どこまでが海で、どこからが空か区別がつかんと。ぜんぶ、ひと続きの、黒になっと。


今夜は、ちいと、風ばあると。海風ば、出とう。こぎゃん晩はね、よう、見ゆると、矢部んとこの旦那さんば、言わすった。


何が、ち。


……まあ、慌てなさんな。順々に、話すけん。


不知火、ち、知っとらすな。八代の海に立つ、あの火のこつばい。教科書にも、載っとるとげなね。蜃気楼の一種ちゃ、学者さんの言いよらす。漁火の光ば、温度ん違う空気ん層で、折れ曲がっち、いくつにも見ゆると。そぎゃん説明ば、おどんも、聞いたことのある。


立派な説明たい。間違うとるとは、言わん。


ばってん、ね。


そげん説明で、ひとつだけ、片付かんことん、あっとですよ。


なして、あの火んは、こっちば、見るとかっちゅうことが。


……ああ、すまんね。脅かすつもりば、なかとです。ただ、順々に話すけん、今夜は、最後んまで、聞いてくんなっせ。最後まで聞きよったら、おまえさんにも、分かるこつなる。なして、この浦の人間ば、数えちゃならんかっちゅうことが。なして、矢部さんとこだけが、数えよったかっちゅうことが。


唄ば、あるとですよ。不知火数え唄、ちゅうとです。子どんの、手まり唄たい。ひとつ、ふたつ、ち数えながら、まりばついて唄うと。


ばってん、この唄ばね、九つまでしか、唄うたらいかんとです。


とお、は、唄わん。


浜の子ば、みんな、九つで、止めると。とおは、唄わんでよか、ち、親から教わって、育つけん。なしてか、子供は知らん。おどんも、ちいさか時分は、知らんやった。


知ったとは、ずっと、あとになってやから。矢部さんとこで、長う奉公しとって、いろんなもんば、見て、覚えて……そっから、やっと、知ったとです。


そんでな。とおを、唄うたら、何が起こるか。


その話ば、今夜は、すっけん。


……もう一杯、注ぎまっしょか。ああ、まだよかな。なら、始めまっしょ。


ひとつ、から。



――――――


【一ノ火 帝の火】


ひとつ 人より先に 燃えよった



古かぁ、話たい。


どぎゃん昔か、ち。そやね、教科書とかに載っとる歴史よりも、もっと昔、もっと前の話たい。日本に、まだ、文字も、なかった時分。


いや、その話の前に、教科書のほうから、しまっしょ。おまえさんみたいな若かもんは、そっからのほうが、よう入りやすかろうけん。


景行天皇、ちゅう、大昔の帝ばおらしたとです。九州ば、平定しに、海ば渡って来なっしゃった。ところが、八代の海ば渡っとるとき、日ば暮れて、船の行き先ば、よう分からんごつなった。真っ暗で、岸ば、どっちか分からん。難儀しとらすと――すっと、沖のほうば、ぽつり、ぽつりと、火ば、見えてきなった。


帝ば、あの火ば目当てに、漕げ、っち命じなはった。火のあるほうにゃ、人ば、おるはずやけん。岸ば、あるはずやけん。そうして、火ば頼りに、無事、岸ば、着きなはった。


帝ば、お尋ねになった。あの火ば、誰が、焚いた火か、ち。


ばってん、土地の者ば、答えきらん。誰も、知らん火やった。誰の焚いた火でん、なか。


知らん火。しらぬ、ひ。――だけん、この国ば、火の国。八代のあたりば、不知火の里、ち、呼ぶごつなった。


……ここまでが、教科書に載っとる話。立派な、由緒たい。


*  *  *


ばってん、ね。


唄のほうは、こう言うとります。


ひとつ、人より先に、燃えよった。


人より、先に。


分かりなはるな。帝の話よりも、たまがるこつ前から。人ん、この土地に、住みつくよりも、もっと前から。あの火は、燃えよったとです。海に。ずうっと。


帝は、あん火に、導かれて、岸に着いた、ち、喜びなはった。よか話たい。ばってん、こっちの浦じゃ、昔から、こう言い伝えとる。


――導かれた、とは、限らん。


呼ばれた、とも、言う。


火は岸に、人ば導く。ばってん、それは、火んほうが、人ば岸に欲しがっとった、ちゅうことかもしれん。船ば、近うに寄せたかった、ちゅうことかもしれん。


帝は、運のよか人やった。岸ば着いて、そいで、済んだ。あの火に、ほんとうに欲しがられたら、岸になんぞ着けはせん。火のほうに引き寄せられて、海の底たい。


……まあ、これは言い伝え。ほんとうかどうかば、誰も知らん。なんさま、人より、先の話やけんね。


*  *  *


矢部さんとこにはね、もっと古か言い伝えの、あったとです。


ずうっと昔、まだこの浦に、人ば、何人も住んどらん時分。ひとりん男が、おった。名前も、何も、伝わっとらん。ただ、その男さ、矢部の、いちばん最初の人やった、ち。


その男はね、海の火ば見ても、目ば、逸らさんやった。


ほかん者は、みんな怖がって、逃げた。火の見ゆる晩は、戸ば閉めて、息ば殺して、朝ば待った。ばってん、その男だけは、浜ん立ってじいっと、火ば見とった。一晩中。逸らさんで。


そうしたらね。


火のほうも、その男ば、見たとです。


見合うた。人と、火が。海ば、挟んで。


そっから、約束の、始まったとですよ。見るほうと、見らるっほう。数ゆるほうと、数ゆらっるほう。その晩、男と火ん、見合うたときから、矢部ん家の、役目ば、始まったとです。


……どぎゃんな役目か、ち。


ああ、そいは、もちっと、あとで。二ノ火、三ノ火と、じゅんぐり進まんと、分からんごつなっとる。順々に、たい。


梅酒、もう一杯どぎゃんな。ああ、おどんも、いただこうかね。喉の、渇いた。古か話ば、喉ん渇く。



――――――


【二ノ火 漕ぎ寄せた男】


ふたつ 船では寄られん 戻られん



こんどは、もちっと、近か昔の話たい。


江戸ん、時分。おどんの、ひいひい祖父さんの、そんまた祖父さんのころっちゅうけん、二百年も、三百年も前かね。


この浦に、若か漁師んおったとです。名前は……まあ、仮に、市松、ち、しときまっしょ。気ん、強か男でね。怖いもん知らずん。


市松はね、不知火が、我慢ならんやった。


毎年、八朔ん晩になっと、沖に、あん火の、ずらっと並ぶ。浦ん者は、みんな拝んで、見らんごつして家に籠もる。市松は、それが気に入らん。火ぃは、火ぃやろが。誰かん焚いた、漁火やろが。化けもんでも、なんでもなか。確かめてやる、ち。


ある年の、八朔ん晩。市松は、ひとりで、舟ば出したとです。


浦ん者は、止めた。行きなさんな、ち。あすこに、漕いで行ったら、戻られんごつなる、ち。ばってん、市松は、聞かん。櫓ば漕いで、沖ん、火んほうへ、ぐんぐん、出て行った、ち。


*  *  *


市松はね、あとで、こう言うたげな。


火は、近づくほど、遠ざかった、ち。


漕いでも、漕いでも、火との間が、縮まらん。すぐそこに、見えとる。橙色の、ゆらゆらした火が、手の届きそうなすぐそこに。ばってん、漕ぎ寄せると、その分だけ、すうっと、遠のく。鬼火、ちゅうとは、こぎゃんもんか、ち、市松は、思うたげな。


それでも、市松は、漕いだ。意地たい。男の、意地。どこまでも、追うた。


沖の、沖まで。岸の灯の、ぜんぶ見えんごつなる、沖まで。


そうしたら――ね。


ある時、ふいに、火が、遠ざかるとを、やめたとです。


すうっと、止まった。


そして、こんどは、市松の舟のほうへ、近づいて、来たげな。


市松は、櫓ば漕ぐ手を、止めた。あんなに追いかけよった火が、今度は、向こうから、来る。ひとつ、ふたつ、みっつ……数えきれんほどの火が、ぐるうりと、市松の舟ば囲むごつ、近づいて来た。


市松は、初めて、怖うなった。


囲まれて、初めて分かったげな。これは、漁火じゃ、なか。確かめてよかもんじゃ、なかった。確かめに来た、自分のほうが、――確かめられ、よる。


*  *  *


市松はね、生きて、戻ったとですよ。


どぎゃんして戻ったかは、本人も、覚えとらんやった。気がついたら、明け方の浜に、舟ごと打ち上げられとった。死んじゃ、おらんやった。


ばってん、戻った市松は、ちっと、変わっとった。


ひとつは、瞬きば、せんごつなった。夜の海ば見るときだけ、市松は、瞬きばせん。じいっと、見る。あの、矢部の、いちばん最初の男のごつ。


もうひとつ。市松の目はね、暗いとこで、ぼうっと薄う光るごつなったげな。猫ん目のごたるふうに。海ん底の、魚ん目の、ごたるふうに。


市松は、長生きはせんやった。それから何年もせんうちに、海に出たまま戻らんごつなった。八朔ん、晩に。舟だけが、また明け方の浜に、打ち上げられとった。舟の中は、からっぽ。濡れた櫓だけが、残っとった、ち。


市松の話はね、この浦じゃ、戒めとして、伝わっとる。


船では、寄られん。寄ったら、戻られん。


唄の、ふたつ目たい。ふたつ、船では寄られん、戻られん。


だけん、不知火はね、近づいちゃならんとです。遠くから、岸から、拝むもん。確かめに行くもんじゃ、なか。確かめに行った者は、こんどは、向こうに確かめられて、――連れて行かれる。


……ああ、あんた、ちっと、顔の青かよ。寒うなかな。


窓ば、閉めまっしょか。いや、よか、ち。なら、もうちっと、火鉢のそばに、寄んなっせ。


怖か話に、なってきたな。ばってん、ここからが、ほんとうは、きれいか話たい。三ノ火はね、この浦の、いちばん、美しか晩の話。怖か話ばかりじゃ、なかとですよ。不知火は、ほんに、きれいかとやけん。




【三ノ火 宮から見るが】


みっつ 宮から見るが ならわしぞ



八朔、ち、分かりなはるな。


旧暦の、八月一日。いまの暦じゃ、九月の、初めごろになる。稲の、実りはじめる時分たい。


こん晩がね、不知火の、いちばん、よう立つ晩なとです。年に、いっぺん。八朔ん、夜更け。海ん上に、火ばずらりと、並ぶ。


昔はね、この晩は、村中の、お祭りやった。


対岸の丘ん上に、古か宮の、あってね。永尾さん、ち、みんな呼びよった。その宮ん参道から、海ば見下ろすとが、いちばんよう見ゆる、ち言われとった。だけん、八朔ん晩は、近在から、人のぎょうさん集まって、宮の参道にずらりと並んで、沖ば見よったとです。


いまんでん、観光ん人は、来よらっすよ。八代ん不知火、ちゅうて。カメラば持って、宮ん上から、海ば撮ろうとして。……まあ近頃は、めったに、立たんごつなったばってんね。それは、あとん話。


*  *  *


おどんが、若かったころはね、ほんに、きれいやった。


日ん暮れる。空が、藍色から墨色に変わっていく。海と空ん、境ば消えよる。風ん出てくる。なまぬるうなった潮ん匂いの、風たい。


宮ん参道に、人ん集まる。みんな黙って、沖ば見とる。子供も、その晩だけは静かにしとる。誰も、口ばきかん。波ん音だけが、ざざ、ざざ、ち、足の下から、聞こえてくるとです。


そうして、待っとると――ね。


最初は、ひとつ。


沖ん、闇んなかに、ぽつりっち、橙色の火ば、ひとつ、灯る。


ああ、と、誰かが、小さ声で言う。立った、ち。


そのひとつが、合図たい。すると、そん隣に、また、ひとつ。そのまた隣に、ひとつ。ぽつ、ぽつ、ぽつ、ち、火が、増えていく。横一列に、ずうっと、沖ん闇に、火ば並んでいく。まるで、海ん上に、見えん町のあって、その町ん家々に、ひとつずつ、灯りばともっていくごたる。


火はね、揺れるとです。


ろうそくの、炎のゆらぐごつ。ゆうらり、ゆうらり。ひとつひとつが、生きとるごつ、揺れっと。そうして、色ん変わる。橙から、金色に。金色から、薄い青に。青から、また橙に。海ん上いっぱいに、色ば変わる火の帯が、ゆらゆらと、揺れとる。


きれいかもんでしたよ。


ほんに、この世んものとは、思えんほど。


拝む人も、おった。手ば合わせて、涙ば流す年寄りも、おった。ありがたか、ありがたか、ち。なんがありがたいか、本人も、分からんままに。ただ、あんまりきれいかけん、涙ん出るとです。人は、あんまり美しかもんば見っと、怖さと、ありがたさの、見分けんつかんごつなる。あれは、そぎゃん晩やった。


*  *  *


ばってんね。


その美しか火ば、どこから見てもよか、ちゅうわけじゃ、なかったとですよ。


決まりば、あった。


見てよかとは、宮から。対岸の、丘ん上から。海ば、見下ろす形で見る。これは、よか。


いっち、いかんとは――汀っから、見っこと。


波打ち際さ立って、火と、同じ高さで見る。これが、いっちゃん、いかん。


なしてか。


丘ん上から見下ろすとはね、火を、上から見とる。人んほうが、上たい。火は、下。見下ろしとる間は、よか。


ばってん汀に立つと、火と、目ん高さが同じになる。海ん面と、目ん高さが、揃う。そうすると――ね。


見合うてしまうとです。


あの、矢部の最初ん男んごつ。市松んごつ。火と、目ん高さで、見合うてしまう。そうなると、火んほうも、こっちば、同じ高さで、見る。向こうとこっちが、同じ高さん並ぶ。


そうすっとね、もう、近か。火と、人ん間が近うなる。


だけん、汀には立つな、ち。子供は、八朔ん晩、波打ち際にゃ、絶対に近寄らせんやった。親が、しっかり手ば握っとった。汀は、向こうとこっちの、境やけん。境に、立つな、ち。


宮から、見下ろす。それが、ならわし。


だけん、みっつ、宮から見るが、ならわしぞ。


*  *  *


矢部さんとこは、ね。


その、ならわしの外におらした。


矢部ん家だけは、宮ん上からは見らんやった。矢部ん家は、こっち岸の浜におりて、見よった。汀のすぐそばまでおりて。火と、同じ高さで、向き合うとった。


ほかん者が、いっちょんしちゃいかんことを、矢部さんとこだけは、役目として、しなすっとです。


浜におりて。火と、向き合うて。そして――数ゆる。


旦那さんが、浜にゴザば敷いて座って。沖の火ば、ひとつ、ふたつ、みっつ、ち、数えなはる。声にゃ、出さん。唇だけ、かすかに動かして。ひとつ、ふたつ、みっつ……。


おどんは、そんそばで控えとった。硯と筆と帳面ば持って。旦那さんが、数え終わるっと、そん数ば、帳面に書きつける。


火数帳ひかずちょうっち、いうとです。


矢部ん家に、代々伝わる帳面たい。毎年、八朔ん晩の火の数ば、一行ずつ書きつけていく。何百年分も。ずうっと。


……なして、そぎゃんことば、するとな。


なして、ほかん者は数えちゃいかんとに、矢部さんとこだけは、数ゆるとな。


ああ。それを、話さんと、いかんね。


それが、四ノ火と、五ノ火の話たい。数えた子ん話と、数ゆる家ん話。


……ちっと、休みまっしょか。喉が、渇いたでしょう。おどんも、いただく。


ほら、外。波ん音の、しよるでしょう。ざざ、ざざ、ち。


今夜は、よう聞こゆる。風んあるけん。


こぎゃん晩は、よう、見ゆる晩たい。

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