創作の裏話 & Q&A
※以下の内容には、作者の頭の中にある「後日譚」の文字設定が含まれます。一部の内容は本編で正式に描写されておらず、将来的に完全な物語として執筆されることを保証するものではありません。
⚫ ちょっとした笑い話
第57話を書いていた頃のことです。私は第1巻のデータ(アクセス数など)を AI の Claude に入力し、「どうすればブックマークが増えるか」と相談してみました。
すると Claude から「タグに[ガールズラブ]が入っていますよ」と言われ、私はその場で「???」となりました。
実は私は日本語が読めないため、「小説家になろう」にログインする際はいつも Google 翻訳を使っていました。
作品登録の際、私はこのタグを「複数の女性と恋愛する(ハーレム)」という意味だと勘違いして、うっかりチェックを入れてしまっていたのです。
まさか自分が「GL」タグを掲げたまま第57話まで書き進めていたなんて……気づいた時は爆笑してしまいました!
⚫ なぜ玄徳は妻たちに「愛している」と言わなかったり、弱音を見せなかったりするのか?
玄徳は幼少期、貧しい家庭環境で育ちました。誰からも「愛とは何か」を教えてもらえず、自分自身も愛を理解していなかったため、少しずつ手探りで学んでいくしかありませんでした。
ミッドナイトたちと出会って初めて、彼は他人から向けられる愛を恐れなくなり、愛の本当の意味を知っていったのです。
また、アリアも口では「愚痴を言ってほしい」と言いつつも、本心からそれを望んでいたわけではありません。
もし玄徳が毎日弱音を吐き、愚痴ばかり言っていたら、アリアも含めた女性たちは安心感を失い、去っていったでしょう。彼は一家の大黒柱として、家を支え続けなければならなかったのです。
⚫ なぜ玄徳はハーレムを作るのか? 一人に絞る(一途になる)ことはできなかったのか?
結論から言えば、彼にはそれが「できるだけの力」があり、そして「誰一人として見捨てない(見限らない)」ことを選んだ、ただそれだけです。
「選択としての一途」と「そうするしかない一途」は、決して同義ではありません。玄徳には多くの人々を守り抜く力がありました。そして、それぞれに魅力的で真摯な想いを寄せてくれる女性たちが手を差し伸べてくれた時、その誰かを冷酷に切り捨てることは、彼にとって真の「優しさ」ではなかったのです。
これは「ハーレムが一途より優れている」と言いたいわけではありません。玄徳という人間の条件、その器、そして価値観の選択が、結果として彼をこの道へと導いたのです。
⚫ 玄徳はクズ男(ゲス男)なのか?
もし「クズ男」の定義が、女性を騙し、結婚関係を隠し、感情を弄ぶ者のことを指すのであれば、玄徳は違います。
しかし、もし「複数の女性を同時に愛する男」を指すのであれば、確かに彼はクズ男と呼ばれても仕方ありません。
前述の通り、彼は幼い頃から愛に飢え、自分に自信がない人間です。
彼は「自分を好きになってくれた人」しか好きになれませんし、より多くの愛を得ることを拒みません。
ミッドナイト以外の女性――アリア、エリン、カリエルたちは、全員彼女たちのほうからアプローチしてきたからこそ、玄徳は彼女たちとより深い関係を築くに至りました。
そして彼は彼女たちに寄り添い、より良い生活を与えました。これはすべてのメンバーが利益を得ている、ある種の「貴族的ファミリー」なのです。
⚫ なぜアリアは玄徳のハーレム形成を助けたのか?
それは、「一途(一夫一妻)」という唯一の道が、ミッドナイトによって完全に塞がれていたからです。
一夫一妻制のルールを緩和しなければ、アリアは自分に土俵に上がる資格すら無いのではないかと危惧していました。
それならいっそケーキを小さく切り分け、ミッドナイトの独占分を削ってしまえばいい。食べる量は減っても、全員が一口は食べられる(カリエルたちも同じ考えでした)。
アリアは伝統的な貴族であり、プライドが高くも非常に責任感の強い女性です。
彼女の考えでは、自分と玄徳は両想いであり、二人で一緒になって添い遂げるべきでした。
何よりアリアは玄徳だけを愛しており、たとえ他の女性と彼を分かち合うことになったとしても、彼を人生唯一のパートナーと定めていました。
だからこそ彼女は自ら行動を起こし、「失恋」という事実を力技で「既成事実(夫婦)」へとひっくり返したのです。
彼女は自分の不完全さを受け入れ、玄徳の浮気性や、エルフたちがハーレムに加わりたがっている欲望をも受け入れ、「全員が幸せになれる結末」を掴み取ろうとしました。
そして、彼女は見事にそれを成し遂げたのです。
3年後にミッドナイトが正式に復帰した際も、アリアは揺るぎなく「ハーレムのトップ」の座に君臨し続けました(名義上は第二正妻ですが、ハーレムメンバーのほとんどが彼女を第一正妻と認めていました)。
60年後に彼女がこの世を去るまでその座は守られ、その後、長寿種であるカリエルとミッドナイトによってトップの座が分かつこととなったのです。
⚫ なぜアリアが涙を流す展開(描寫)を入れたのか?
初期プロット(草案)でのアリアは、よくある「焼き餅焼きのヒロイン」に過ぎませんでした。
しかし執筆を進めるにつれ、私の筆の中でアリアが勝手に「動き出し(生き生きと描き出され)」、愛憎がはっきりとした非常にリアルな女性へと成長していったのです。
私は彼女が蛹から蝶へと羽化し、真の「ハーレムのトップ」となり、そして将来の玄家(玄徳の一族)における最も重要な礎の一人へと成長していく姿を、目の前で見守ることとなりました。
⚫ 初期のアリアが患っていた病気は何か?
糖原病三型(GSD III/コーリ病)です。
これも序盤でアリアというキャラクターをデザインする際、特別に参考にした病気の設定です。
⚫ なぜ作中にこれほど親密な(スキンシップ/いちゃつき)描寫が多いのか?
理由は4つあります:
1. 異世界にはインターネットもスマホもテレビもありません。人跡未踏の「巨木の森」において、これが唯一の娯楽だからです。
2. ヒロインたちが日常的に玄徳の提供する特殊な食品を口にしていたため、身体が「健康になりすぎ」てしまい、生理的な欲求を抑えきれなくなったためです。
3. 作者がストレートな展開好きだからです!従来の男主人公によくある、優柔絶断でウジウジと10巻かけてようやく手を繋ぐような弱腰な姿が大嫌いなのです。一球勝負で決めます!
4. 一番重要な理由:作者が書きたかったから!
⚫ なぜ主人公の名前は「玄徳」なのか?
最初は野心家で異世界無双に向いている「孟徳(曹操)」をモデルにしようと考えていました。
しかし後になって、皇室の血を引く末裔でありながら庶民として暮らしていた「玄徳(劉備)」のほうが主人公にふさわしいと思い、変更しました。
結局のところ、本作の重点は「征服」ではなく「救済」であり、勢力の拡大はついでに過ぎないからです。
歴史上の劉備(玄徳)は非常に有名な人物であり、波乱の時代における「仁義」と「不屈」を象徴する存在です。年齢を重ねるにつれ、私自身もますます敬意を抱くようになった歴史上の人物でもあります。
私は「玄徳」という名前と、「様々な人々を引き寄せ、自らの領土を築き上げる」というコンセプトをお借りしました。
本作の玄徳は、ツッコミ役で、商売上手で、ちょっぴり助平なコンビニ店員ではありますが、彼が「冷蔵庫システム」を駆使して世界を変えていった姿は、まさに歴史書における蜀漢政権そのものなのです。
⚫ キャラクターの設定モデル(元ネタ)
『三国志』は本作の基本フレームワークを築く大きな助けとなりました:
玄徳(劉備)
――名前は劉備からそのまま採用し、性格には現代の一般的な庶民の生存観を加えました。
ヨルゴス公爵(曹操勢力)
――序盤における最大の政治勢力であり、潜在的なライバルを象徴しています。
アンソン(曹昂)
――ヨルゴス勢力の重要な後継者です。
アリア(漢献帝)
――性格のモデルではなく、「強大な勢力の狭間に置かれた中核人物」という立ち位置のモデルです。
ソフィア(関羽)
――忠義に厚く強大。「漢に降伏して曹操には降伏せず」という関羽の有名な逸話を参考にしています。
人馬族(袁紹勢力)
――北方から押し寄せる強大な政権であり、ヨルゴス公爵(曹操)に匹敵する軍事力を有しています。
ブロンサ(呂布)
――現時点では未登場ですが、主人公グループが最初に遭遇するボス級キャラクターです。「三英戦呂布」の有名な戦いを参考にしています。
人魚族(孫堅勢力)
――水上戦を得意とする南方勢力。現時点では未登場です。
エルフ族(糜氏一族)
――歴史上、糜竺や糜芳は劉備勢力に莫大な資金援助を行い、糜竺の妹は劉備に嫁ぎました。エルフ族と玄徳もこれと同様の関係性です。




