生徒会副会長
---…そして生徒会が終わり、帰宅するとき。
会長である綾巻は、いつものように彩夏と一緒に帰る。
「にしても本当に今日は疲れたわね…」
と、気だるい感じを醸し出しながら彩夏に愚痴る。
「そうだなー…でも良かったんじゃない? 結果として」
「まぁね。でも役員の子たち、何か納得いかない感じだったのよね…」
雰囲気から察したからか、そんな発言をする綾巻。
「…じゃあ、個人的にひとりひとり聞いてみるよ、私が」
と個人面談的なアイデアを綾巻に提案してみる彩夏。
「あっ…それいいかも! じゃあ任せたわ!」
責任放棄し、彩夏に任せた。
「…まさか、そんなにすんなり…」
と、あまりの早い承諾に彩夏は苦笑する。
---翌日、放課後の生徒会にて。
「それじゃ、1人ずつ個人的に話するので、呼ばれた人以外は生徒会室にて待機! よろしくね」
個人面談を要請し、まず最初に次期生徒会長候補の奈那から呼び出す。
そして生徒会に対して思うことを聞いたのち、彩夏は思いがけない質問を奈那にぶつける。
「突然こんなこと聞いて申し訳ないんだけど…あなたも、裏世界の能力者よね?」
なんと、彩夏も裏世界の人間だったのだ。
「えっ!? …そうですけど、まさか清海先輩も!?」
「うん」
肯定する奈那、そして彩夏。
「私の眼が右と左で色違いなのも、それが関係してる」
彩夏の独特な色違いの眼を、奈那は再確認した。
「色違いなのは…何故ですか?」
その色違いの眼について奈那は質問し始めた。
すると、彩夏の答えは…
「実はね、私は2つ能力を持ってるのよ。だけど、右と左で能力が全く違うの…。そのせいで眼の色が変化した」
なんと、“二輝幻将”の異名を持つ、全世界に5人と居ないトップクラスの超能力者だったのだ。
「…まさか、こんなとこでトップクラスに会うなんて…」
この時、奈那は心の中で、
(…いつかは敵対して戦闘することになる相手になるだろうね…。今のままじゃ負ける…もっと強くならないと…)
と強い情熱を持って、彩夏の殺害を企てる。
---そして面談が終わり、鉄雄が呼び出される。
鉄雄の時もまた、いろいろ話してから質問をぶつけた。
「あなたも裏世界の人間よね?」
「え? まぁ…」
鉄雄は少し考え事をしていて、軽く素っ気ない返事をした。
「…実は、私も同じ超能力者よ」
と自白する彩夏。すると鉄雄は、即座に行動に出る。
「…」
何も言わずに、いきなり異空間に彩夏を飛ばし、戦闘態勢に。
「ここで見たことは夢だと思って、俺を前にして消えろ」
いきなり能力を振りかざし、得意の空間断裂で襲撃する鉄雄。
しかし彩夏は、動くことなく全て受けきる。
「……?」
何をされたのか分からなかったように、彩夏は立っていた。
「失敗した下剋上…ってところ、かな」
その直後、鉄雄を触ることなく空中に振り上げては地面に叩きつけて、腹を思い切りグーで殴り、とてつもない威力の波動で壁めがけて吹き飛ばした。
すると鉄雄は抵抗できず、壁にモロ直撃。大ダメージを負った。
「あがっ!!」
ずるずる…と落ち、壁にもたれて座り込んだ。
「くっ…! まさか、清海先輩は……」
そんな鉄雄に、彩夏は言い放つ。
「私は“二輝幻将”の1人よ。…まさか、あなたがソチラ側の超能力者だったなんて意外だわ…“破壊神”さん?」
鉄雄の正体が、まさかの生徒会副会長にまでも知られてしまった…。
しかも、よりによって最強の超能力者…。
鉄雄は、この時を期に窮地に立たされた。
一体これから鉄雄は、どうなってしまうのか…-----




