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魔法とかチートとか。  作者: sweet
メリストイ編
17/23

15話目 それぞれの道

長くなったけど分割はしない!

速筆だけど適当には書いてないよ!

柔らかな……それでいて厳しさもある〈にわとり亭〉のベッドから俺は起き上がり……厳しさって何かって?

「ぐごごごご……」 「ぎぎぎぎぎ……」

おっさんが横でうるさいからだよっ!


「あと厳しいのは……」

「もうオきちゃうのぉ……?」

うん、「てめえのせいだよスーノ」

女だって知ってからかなり意識しちゃってんだよこっちは!なんで同じベッドに入ってんだよ!

「なんでだよお……カンチガいしてたときはがんがんハゲしくツっコんでくれたのにぃ……」

「うううううるさーいっ」

「ヤミガラスはハニートラップもおテのモノ……なんてね」

スーノの変貌ぶりに戸惑っていると、突然部屋のドアが勢い良く開く。これはものすごーくマズイ予感がする……。

「皆さーん、朝ごはん食べにいきましょ……もういいです」ぱたんっ。

「うーん……クいケよりイロケってヤツなのかなあ」

スーノは首をかしげる。

「いやラーテムちゃんは食い気だと思うぜ?」

「はぁ…だぁからキャリーにどやされんだよクルガは」

『ふあぁ……全くだよクルガ』

みんななんの話してるんだ?

クルガと俺は話に入れなかったのだった。


◎ ◉ ◎


「もー!もー!」むしゃむしゃむしゃむしゃ

「牛になっちゃうわよラーテムちゃん☆」

「そんなに急いで食べてもうちのご飯は無くなりませんよお」

「ヨくタべるよねぇ……」

「むー!むー!」

「ラーテム何怒ってんの?」

突如、女性陣(ラーテム除く)の反応が変わった。何か悪いこと聞いたのか俺は?

「ライくうん……それは無いと思うわあ」

「無いわね☆」

「アメルル、アストリ、俺何か悪いことした……?」

『してないとでも思ってるの?』

この世はわからないことだらけだ。

「わからないのはクルガとお前だけだぞ」

「なんなんだよみんなしてライと俺をいじめてよー……」


◎ ◉ ◎ ◉


食事を終えた後、ラーテムが俺に相談を持ちかけてきた。

「来さん……私、学校というものに通ってみたいんですが」

恥ずかしそうに聞いてくる。

「が、学校……!?」

学校に通う事に異論は無いが……でも

「でも、なんでまた急に?」

「スーノさんが学校の先生をしてらっしゃるというので色々お話をきいたんです」

え?あいつ教職なの!?

えぇ、まあとラーテムは話を続ける。

「私、ジェットブラック・ドラゴンの時も、スーノさんとの戦いの時も足手まといだったじゃないですか……だから……」

だから、魔法を、戦いを学びたい――



◎ ◉ ◎ ◉


「イいんじゃないかな、ボクがスイセンダしてあげるよ」

スーノに聞いて見たが、答えはアッサリしたものだった。

「あの……お金は……」

「あ、ボクおカネモってるからカしたげる」

「な、なんでそんなに優しくしてくれるんですか?」

全くだ、襲ってきたくせに

「キまぐれってオソろしいよね」

「怖すぎるぐらいだ」

ほんとになんでこんなことに……

「あ、そうそうシンニュウセイとしてハイるならニシュウカンゴからだから」

「早いなっ」

ご都合主義ってあるんだね。

「はっ、はい頑張ります先生!」

「センセイだなんてキがハヤいよー」

そう言っているスーノは満更でもなさそうだった。

「ま、まあ頑張れよラーテム!」

「はい!いつか来さんに追いついてみせますからねっ!」

はっはっは、楽しみだ!まるで父親のような気分だな!


◎ ◉ ◎ ◉ ◎ ◉ ◎ ◉


ある日、今日もまたギルドに(ラーテムの)食費稼ぎに行こうとすると……

「そうだ!ライ!」

ラレフさんに思い出したかのように呼ばれた。なにがあるのだろう。

「お前、剣持ってねえよな?」

「ええ、はい。……あ」

そういえば……

「そうだよペールブルー・ドラゴンの鱗があるんだから鍛冶屋に行って作ってもらえよ!」

ずっと前に怒られてから考えたが…剣はファンタジーにはとても大切なものなんじゃないかと思えてきた。つまりは剣が欲しい。

「そうですね、 作りましょうかね」

「やっと剣に目覚めたかライも!」


◎ ◉

サイド女性陣


「あ、アタラしい相棒(タイヨウ)ツクってもらわなきゃ」

「アタシもジェットブラック・ドラゴンの素材で何か作ってもらおーっと☆」

「私はギルドで食費稼ぎにいきますので…」

「「そっか、じゃー今日は別行動だねー」☆」


◎ ◉


「あれ!?何かめんどくさい事になる気がする!」

『ライのそれは基本当たるよね』

「それも特別めんどくさい時にな!」

「全くだ!」ガハハハハハ!

4人とも他人事だと思いやがってー!


嫌な予感を拭えないでいながら来は剣を作りに鍛冶屋へと向かう。



「つかあんたら朝から酒盛りすんなよ!」



◎ ◉ ◎ ◉


いいか?良い鍛冶屋を見極めるコツはだなあ――

小人(ドワーフ)がやってるところか…」

解析使えばいいから無視するけど。

しかし実際鍛冶スキルが高いのはドワーフのようだった。

「俺の想像通りスキルって付きやすさがあるのかなー」

「そうよ、種族によって付きやすいスキルが違うの☆」やっぱしなー……。

「因みに僕は呪文の扱いが得意っていう普遍的だけど便利なスキルなんだよ」そりゃ強い訳だー……………

「なんでいるの!?」

「マホウグをナオしに」

「魔法具を作ってもらいに☆」

「向かう所は同じよ☆」

うわぁ、扱いづらい2人組に出会ってしまった……。

嫌な予感ってこれか……。

「魔法具も鍛冶屋でいいんですか?」

「マホウグはただのドウグにマリョクをナガしたものだからね、オオモトはオナじなんだよ」成る程。どこから眼鏡を出しやがった。


そんなことを言い合いながら歩いていると、薄暗い路地へと迷い込んでしまった。俺たちが引き返そうとすると、急にミライさんが驚いたように俺に聞いてきた。

「ね、ねぇ来くん……あの男の人どう思う?」

「どうって……さびれた鍛冶屋の…………!!??」

「……へえ?」

スーノは眼鏡を上げる動作をし、目を大きく見開いた。

驚くのも無理は無い。一見目立たない人間の男だが、解析を使って見たところ……。


スキル:鍛冶

能力:鍛冶を得意とする。

スキル2:鍛冶

能力:鍛治を得意とする。

スキル3:鍛治

能力:鍛治を得意とする。


「き、規格外ってああいう人の事を言うのよね☆」

「このマチにスんでてこんなイツザイをミノがしてたとは…」

「トリプルスキル全部鍛治とは……あり得るんですねぇ…」

1つあれば十分なところを3つも…!3倍だぞ3倍!


俺たちは全速力で男のいる鍛冶屋へ向かった。


◎ ◉ ◎


「お客さんなんて珍しい……いつぶりだろう!」

少し灰をかぶった青い服で細身で長身な店主は急に叫んだ。

「び、びっくりした……」

「す、すまないね、声を出すのも久方ぶりなんだ。ここのところ仕事らしい仕事が無くてね……」

「場所が悪すぎると思うの☆」

「はっはっは、痛い所をつかれてしまったな……それで、僕に出来ることだったらなんだってするよ?たとえ非合法でもね!…冗談だよ!」

……さびれ様がスラム街チックで笑うに笑えねえ!ブラックジョーク過ぎる……。

あとスーノは「ヒゴウホウはボクのシゴト」とか呟くな。

「そ、そうじゃなくて、武器を作って欲しいんです」俺はやっと本題に入ることが出来た。

「あ、私は魔法具☆」

「ボクもマホウグのシュウリを」

俺たちは店主に各々の注文をする。


◎ ◉ ◎


「ふむ…素材はあるのか…なら簡単だな…」

3時間あれば、と男は俺たちに言う。


ふと、3時間が短いような気がして、

「鍛治って3時間で出来るもんなの?」と2人に聞いてみた。2人は全力で首を横に振る。

「あり得ないよっ☆?」

「スクなくともボクのマホウグは1ニチでシュウリデキるようなコワれようじゃ…」


「あ、ごめんスーノさん?でしたっけ?あなたのは修理完了しましたよ…魔力は自分で込めて下さいね……熱いなこれ」

ミライさんに壊される前の真っ赤な太陽が…ものの5分で復活していた。

「ボクここにスむ」意味わかんねえよ。

カンドウした!とスーノ。

「ちょっとアタシ常識に囚われすぎてたわ……☆」

あの常識に囚われないミライさんまでもが驚いている。

本当に凄いな……



◎ ◉ ◎ ◉


3時間程経ってから鍛冶屋へ戻ると……

「丁度良い!今出来た所なんですよ!」

これがミライさんのです。と渡された物は、2mほどの(ジェット)(ブラック)錫杖(しゃくじょう)だった。

ミライさんの真っ赤な服と黒の対比が美しい。錫杖の先端には丸い球がはめ込んであり、そこへ魔力を流し込むことのできる構造となっていた。

「ドラゴンの力強さと魔力を感じるわ☆」

ミライさんは気に入ったらしい。

「素晴らしいわね☆」

「それは良かった!後で魔法屋に行って効果を付けてもらって下さいね?……そしてこれがライさんのです」

そう言って受け取ったのは(ペール)(ブルー)色の(つか)に、剣の部分は白銀に光っている…! シンプルながらも覇気と重厚感を醸し出している。そして、何故だか手に吸い付くような、しっくりくる安心感がある

「いやーペールブルー・ドラゴンとウチにあった金属を混ぜたら工芸品のようになってしまってね、でも大丈夫! 強さは保証するよ!」

「ありがとうございます!あ、そうだお金……」

俺がラフを出そうとすると……

「いやあお金はいらないよ、いいものを作らせてもらったお礼にね!」

……そんなんだから貧乏なんだと思う。



結局俺たちは無理矢理店主に金を握らせ、鍛冶屋を後にした。



後日、ラレフさんと一緒にその鍛冶屋へ向かったが、まるでそこには鍛冶屋などなかったかのように壁があるのみであった。


◎ ◉ ◎ ◉


サイド鍛冶屋

「いやあ…サービスしすぎたかな?」

鍛冶屋は首を傾げながら独り言を続ける。

「ま、いいでしょ楽しかったし!顔も見れたからWin―Winってやつでしょー」

男は白く大きな翼を広げ誰も見上げていない夜空へと舞い上がった。


◎ ◉ ◎ ◉




「ライくん…キミもガッコウハイるコトになったからよろしくう」


「うん。……………うん!?」







次回から本格的に学園編かな?

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