第7話 『織田尚大和合戦』(おだしょうやまとかっせん)
「大和様。沖縄方面監視部隊から報告が入りました。現在琉球王国が大軍を引き連れて何機もの飛行機に乗り、本島へ向かっているとのことです」
「ほうほう、、、ついに動き出したか、、、」
「それと海上保安庁から、何万人もの外国人がバラバラになり、船で日本へ向かっていると報告が、、、」
「賞金目当ての連中だろう、、、賞金のやつ、期限が今日までだからな。急いで金の亡者が来たんだろう、、、安心しろ。放っておけ、いずれ自滅する。人数は?」
「それが、、、35万人を超えます」
「35万人?ふん、、、よし。取引を持ちかけてこちら側へ引きずり込むぞ、自滅したやつは放っておいて、能力があるやつだけを保護して、こちら側に引きずり込む。良いか?みんなに伝えておけ」
「はい」
「大きい戦いになりそうやなあ、、、いっちょぶっ放すぞ」
「はい!」
大和朝廷は全勢力を戦いへ注ぎ込むことを決断。
各組織主要戦力関係図
大和朝廷─幹部:道条寺大和─A班班長:破面豹狭窄─B班班長:徳海牟蜀条、彪凌─C班班長:能生貞暁貞春─合計人数:10万人
琉球、織田軍同盟軍─幹部:尚柳之介─副幹部代行:織田信長─軍師:黒田官之輔─精鋭部隊隊長:豊臣秀吉、秀長─合計人数:20万人
賞金目当ての部外者─合計人数:35万人
裏世界最大規模の”戦争”が、日本で起きようとしていた。
この戦争の影響は日本社会に大きな影響を与えることになる。
「おぉ!尚!よく来てくれた!私達が追い求めていた戦いが起きようとしているよ、、、現代の織田信長、尚氏、豊臣秀吉、秀長、黒田官兵衛の実の子孫。それたちが、、、現在の大和朝廷と戦うんだから!!!歴史の教科書に載るかもなあ!!!」
「やいびーんやー!」
「、、、いい加減標準語を喋ったらどうなんだ?よくわからんのよ」
「す、すみません、、、」
「まあよい、、、こちらには黒田がいる。勝ったら教科書買ったる」
「にふぇ、ありがとうございます!」
「良いってことよ、今お前らに金銭援助したところで、大和を殺れば金が入るんだから、良いってことよ!さあ、黒田!なにか良い策はないか?」
「上様。今のところ、敵の動向が掴めていないので、まだ無闇に動かないほうが良いかと」
「ほう、、、よし、今現在で掴めている敵の情報は?」
「大和朝廷以外に、世界各国から賞金ハンターが35万人も」
「35万人、、、いくら琉球王国の援助があってもだな、、、」
「皆様!大和朝廷側が動き始めました!!!」
「本当か!?」
「はい!!!JYG放送局で今ライブ配信されています!」
「テレビテレビ、、、ん、、、っ!?」織田はテレビを付け、ライブを見た。
『今見ているんだろう?織田ぁ。覚悟しておけ、俺達は、令和の”大和朝廷”なんだ。勝てるやつは居ねえよ。本日!午後1時に!富士山樹海で決戦だ!遅れたり、来なかったりしたら!明日の新聞におまえらの醜態がさらされるだろう、、、そして!時間になっても来なかった場合、WAAの権限を使い、RYG、琉球王国、織田軍のこちらの”世界”でのすべての権限を剥奪する!!!もし剥奪後も活動していた場合、懸賞金をおまえらに懸け、金に飢えた野郎どもに殺させに行く。さあ!午後1時にまた会おう。それと、今近くにいるやつの中に刺客が居るかもな?織田、柳之介。』
「チッ、、、なにを偉そうに、、、しかし、このライブが始まったのってテレビを開いてすぐだったよな、、、なのに、、、っ!?おまえか!!!」織田は駆けつけたヤツが刺客だと気づき、咄嗟に振り向くと、ナイフを手に持ち、刺客がこちらを向いていた。
「そうだよ!!!死ねぇ!」
「ふん!」
「ぐはぁっ!!!」刺客の横から男が突然現れ、脇腹を一突きし、頭に強烈な一撃を食らわせた。その男は、、、
「尚!?おまえもしかして武術でもやってるのか?」織田は驚いた顔で柳之介に聞いた。
「そりゃあもちろん。いつでも人を殺せるように」
「いいね、、、金を払っただけあるぜ、、、しかし、刺客が居るとはね」
「午後の1時まで待ちましょう、、、それまでに、私は自分を最高の状態にするので」
「かっこいいね、期待してるよ」
「はい。任せてください」
〜大和朝廷側〜
「順調に相手を騙せているか?」
『ええ、完全に相手の懐に潜り込めていますよ』
「随分と喋り方も良くなってきたな、あの時とは大違いだ」
『だな、、、あの時のことを覚えているか?』
「ああ、、、はっきりと覚えているよ、、、おまえと遊んでいたら、俺の親父が来て、、、おまえらの組はJYGを追放されて、違法な組織と認定されたよな、、、すまなかった、、、俺の親父が、、、」
『いいんだよ、、、その後おまえの親父さんが急死したって聞いて驚いたけど』
「ああ、あれか、、、俺が殺したんだ」
『まじか、、、”血も涙もない男”か、、、』
「そんな事ないぞ?怪我をすれば血も出るし、あくびをすれば涙も出る。そもそもこの業界に生きているのなら」
『”感情など要らない”だろ?』
「おまえはよくわかっているな、、、でもそうでもないぞ?俺とおまえの間には”友情”があるんだから」
『そうだったな、、、悪ぃ、ヤツが来た。また今度じっくり話そう』
「ああ、じゃあな」
大和は電話を切り、拳銃を手に取り、目の前に飾ってある写真めがけて撃った。
”JYGに大いなる貢献をしてくれた道条寺共陽様”と書かれていた。
「クソ親父、、、あの時おまえがしたことは、おまえが死んだとしても、、、はっきり覚えているぞ、、、おまえの業績を称えるものが今後現れれば、、、消す」
午後12時38分
〜織田、琉球同盟軍陣営〜
「織田様、すべての武器の用意が完了しました」
「よくやった。もうすぐ戦いが始まる、、、思い切り歴史に爪痕残しに行くぞ」
「ふう、、、あのクソガキはまだ生きておったか、、、」
何かが
「わしもだいぶ年老いたが、、、アイツはわしが死んだと思うておるんじゃのう」
得体のしれない、、、誰かが
「わしを見たらどんな顔するかのう、、、」
年老いた、、、老人が、、、
「全軍、、、用意」
琉球織田軍同盟軍と大和朝廷の戦場へと向け、攻撃を準備していた。
その男の名は─
「大和様!」
「どうした?まだ戦は始まっていないぞ、織田軍が勝手に始めたか?」
「いえ!ついさっき報告が入り!いかつい服装の老人が戦場の近くで大軍を引き連れていると!」
「いかつい服装の老人、、、」
「はい!白いマントのようなものを纏って、白い髭を生やし、黒い帽子を被っていると確認されています!」
「なにっ!?確かなのか?」
「はい!一体誰なのですか?」
「そいつはな、、、クソみたいな男だよ、、、死んだとばかり思っていたが、、、クソ、、、支持者の連中が助けやがったか、、、」
「どういうことですか?」
「2年前、、、覚えているか?」
「ええ、道条寺グループの最高幹部が何者かによって射殺された事件ですよね?」
「道条寺共陽、、、俺の親父だ。そして、あのクソ親父を殺したのは、、、俺だよ」
「え?で、でもなぜ急にその話を、、、まさか!?」
「そうだよ、、、まだ確信はない、、、が、その老人は、、、おそらく俺のクソ親父だ」
その男は、、、
道条寺グループ最高幹部。
一昨年に何者かに、、、そう、大和により射殺された。はずだった。
しかし、その場に居た支持者たちにより、治療された。
大和朝廷最大の敵。
道条寺共陽だ。
道条寺共陽率いる大軍:100万人以上
全員が特別な試験を突破した超人クラスの殺し屋たちだ。
「上様!柳之介様!大変です!!!」織田の部下が慌てて走ってきた。
「ん?どうした?そんなに慌てて」
「さ、さ、さっき!大和朝廷周辺の包囲を準備していたものが!我々を含めて、全体的に包囲していると!!!」
「なっ!?なぜだ!おい!監視チームはなにをしている!」
「監視用のカメラが突然電波を遮断され、修復中です」
「明らかにその包囲しているやつらの仕業だろうが!!!とっとと始末してこい!」
「そ、それが、始末させに行ったんですが、、、全員帰ってこないんです」
「何を馬鹿げたことを!精鋭部隊だろ!」
「はい、、、ドローンで見ようとしたんですが、、、一瞬しか見えませんでした、、、」
「どんなやつなんだ!」
「白いマントを身にまとい、白い髭を生やし、黒い帽子を被っている老人です」
「っ!?柳之介、、、この戦、、、勝ち目はないぞ、、、もう、、、死んだも同然だ」
「な、なぜだ!?」
「そうですよ!全戦力つぎ込めば」
「おまえらは分かってない!!!」織田が声を荒げた。「白いマント、白い髭、黒い帽子、老人、、、これだけの情報が集まってるんだ。まだ分からないのか?柳之介、おまえが一番知っているはずだ、、、」
「っ、、、ま、まさか、、、」
「なんなんですか?」
「道条寺グループ最高幹部であり、道条寺大和の父親、、、大和と柳之介を引き裂いた、、、クソみたいな男、、、道条寺、、、共陽だ」それを聞いたその場に居た全員が息を呑んだ。
「な、、、なんだと?共陽は、、、大和に殺されたはずでは」
「そこらへんは俺もよくわからない、、、だが、今言えるのは、、、俺等に与えられた選択肢は2つしかない、、、立ち向かうか、、、死ぬか」
「共陽がどんな人かはわかりませんけど!織田信長と尚柳之介が力を合わせれば!」
「おまえ、正気か?敵の人数は覚えているか?ん?大和朝廷10万人、それだけならなんとか勝てる、ってレベルなんだぞ、加えて、、、どういう攻撃を仕掛けてくるかもわからない、2年前に死んだはずのクソ野郎が、、、100万人も引き連れてるんだぞ?ん?なぁにが織田と尚で力を合わせればのなんだの、、、夢見てんじゃねえよ、、、現実見ろよ、、、」
「す、すみません、、、でも!それでも!何もせずに死ぬより!立ち向かって死ぬほうが!良いとは思いませんか!!!歴史に名を刻みましょうよ!勇敢に立ち向かい死んだって!言われたいでしょう!何もせずに死んだって、後世に語り継がれたら!死んでも死にきれませんよ!!!」
「っ、、、おまえ、、、よし。全軍!!!武器を持てぇ!!!突撃じゃあああああ!!!死ぬ気で戦ってこい!!!」
『おおおおおお!!!』
「よし、柳之介も、、、って、は?おい!柳之介はどこに行った?」
「さっきお手洗いに行くと」
「馬鹿!ここにトイレなんぞないぞ!!!」
「な!まさか!」
「チッ、、、裏切り者めぇ、、、ぶち殺す!!!まさか、、、おい!琉球王国の軍たちは!!!居るか!!!」
「う、上様、、、誰一人、、、残っていません、、、織田のものしか、、、いません、、、」
「くそ、、、大和め、、、柳之介と通じておったか、、、」
〜大和朝廷陣営〜
「よお!大和!」柳之介はちょうど大和の元へ来ていた。
「ああ、柳之介、よく来たな。大丈夫だったか?」
「ああ、がんばって沖縄人を振る舞ったよ」
「まんまと騙されてたか?織田は」
「ああ、そりゃあもちろん。そもそも元は沖縄人じゃないけどね!」
「いやあ、そもそもは本州に住んでて、クソ親父に本州を追放されて、沖縄に移ったってだけなのにな!あははは!」
「はあ、、、しかし、、、織田は殺れても、、、」
「共陽あたりの連中がな、、、100万人だぞ、、、」
「それは別に問題ない、こちらにも人員のストックはある、加えてWAAの権力を使えば、外国からも人を集められる」
「共陽も金目当てかな?」
「いや、多分賞金の呼びかけを聞いて、俺を探しに来たんだろう、、、こちらに敵意を向けているのかはよくわからないが、ひとまず注意を払っておこう」
「だな、、、」柳之介はため息をついた。
「今のところ掴めている情報は?」
「うーん、共陽側には健堂家、凌凶荒家らへんが関与しているとしか、、、」
「健堂家?そういえばそうだったな、、、共陽支持派はちゃんとした血筋のヤツらも居るからな、、、凌凶荒家って、え?おいおい、、、凌凶荒家は俺が潰したはずじゃ、、、」
「まあ、どうせ健堂家らへんが裏で長い長い糸引いてんだろうよ、、、トドメはちゃんと刺すべきだ。って、今頃痛感してきたな」
「そうだな、、、クソ、、、健堂家、、、あの健堂家が絡んでくると面倒くさいな、、、それと同時に賞金目当ての海外からやって来るヤツらも対処しないとだし、、、」
「大変だな、、、安心しろ!俺の軍も使うから!」
「心強いぜ」
「俺等は、親友。だろ?」
「おう!」柳之介と大和は肩を組んだ。
〜この頃〜
「お、おい!ち、近づくな!!!わ、わしは!お、お、織田信長じゃぞ!!!ぐはぁっ!!!」共陽に攻撃を仕掛けようと、自ら出向こうとした織田は共陽の反撃を食らっていた。
「クソガキが、、、わしの息子を狙おうとするとは、、、いい度胸しとるわ。死ね」共陽はそう言いながら、何度も何度も織田を杖で殴った。
「上様!っ!?おのれぇぇぇ!!!」そこへ織田の手下が駆けつけたが、共陽に一瞬で殺されてしまった。
「ふう、、、健堂!こいつらどうにかしといてくれ、まあ、そこらへんに捨てとけ」
「はっ。直ちに」健堂は共陽に呼ばれ、織田と織田の手下らの遺体を運び出した。
織田軍最高幹部、織田信長は道条寺共陽により殺害された。
これにより、道条寺大和と織田信長、尚柳之介の三者による合戦は無効となった。




