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大和朝廷  作者: コメマシンガン
第1章

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第8話 道条寺共陽

 「大和様!柳之介様!織田信長の死亡がたった今確認されました!」大和の部下が織田の死を伝えに来た。

 「わかった。ありがとう」

 「俺等が出向くまでもなく、勝手に死んじまったな」

 「ああ、こちらにとっては好都合。さあ、クソ親父、、、次は何を仕掛けてくるんだ?」

 「楽しみだな、、、」大和と柳之介は陣営のテントの中で共陽の次の一手を待っていた。すると、

 『あーあー、マイクテステス、、、ゴホン、、、あーあー聞こえているかね?』

 「っ!」大和と柳之介は遠くから聞こえるメガホンの声を聞き、息を呑んだ。共陽の小枝。

 『大和!道条寺大和!私だ!おまえの父親の!共陽だ!覚えているか!』

 「、、、」大和は黙っていた。黙々と拳を握りしめて。

 『大和!!!安心しなさい!私は攻撃するつもりで来たわけじゃない!』共陽の口から胡散臭い言葉が出てきた。

 「ハッ、、、何バレバレの嘘ついてんだよ、、、」

 『信じないだろうな、、、でも!本当なんだ!私は!おまえに謝りたくて来たんだ!!!大和!!!あの時!おまえと柳之介を引き剥がして、すまなかった!!!もちろん謝れば済むことじゃないのは分かっている!でも!これだけは言わせてほしい!!!おまえたちを引き剥がしたのは!私じゃない!!!』

 「謝りに来たかと思えば、自分ではないとまで言い出したよ、、、クソが、、、」大和はさっきよりも強く拳を握っていた。

 『おまえたちを引き剥がすようにしたのは!!!能生貞暁財閥の!貞春なんだ!!!』

 「は?な、なにを馬鹿げたことを、、、貞春がそんな事するわけ、、、っ」大和は途中まで言い、あることを思い出した。

 「大和、、、どう思う?」柳之介は大和に聞いた。

 「本当のことだろうな、、、だって、、、能生貞暁グループは、、、道条寺グループを狙ってたからね、、、俺達を引き剥がして、俺の親父がしたことにすれば、俺は親父を殺そうとするって分かってたからな、、、貞春、、、おい!おまえら!今すぐ貞春を連れてこい!!!今すぐだ!!!早く動けぇ!!!」大和は怒りで顔を赤くしていた。

 「大和様!能生貞暁様が見当たりません!!!」

 「なんだと!?クソが!!!」

 『大和!少しだけでいいから、ちょっと話し合わ、、、』メガホンから突然ノイズが聞こえてきた。『大和ぉ!聞こえているか?俺だよ!貞春だよ!!!』ノイズが消え、メガホンから聞こえてきたのは共陽の声ではなかった。能生貞暁貞春の声だった。『おまえの親父さんの無実が分かったところで、今ここでおまえの親父さんに死んでもらうよ!あーっはは!今までよく気が付かなかったね?はあ〜、、、まあ、最後によく聞くんだな、親父さんの最後の声を』貞春はそう言い、メガホンからはナイフを取り出す音がした。

 「待てぇぇぇぇぇ!!!」貞春が喋っている間に、大和は車に乗り、共陽のいる場所へ向かった。何発もの銃声が聞こえてきた。大和朝廷のみんなが狙撃銃で貞春を狙っていた。

 「大和様ぁぁぁぁ!!!がんばってくださぁぁぁぁい!!!」

 「おるあぁぁぁぁぁぁぁ!!!貞春ぅぅぅぅぅ!!!死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」大和は車から身を乗り出し、貞春に飛びかかった。そして得意の槍で、心臓を一突き、二突き、、、何度も何度も、裏切られた悲しみ、憎しみ、親を殺されそうになった苦しみを全てこの一突き一突きにこめて。貞春はあっという間に息絶えた。息絶えたあとも、大和は手を止めなかった。何度も何度も、血が出なくなるまで。

 「大和、、、」グサッ、グサッ。「大和!」

 「ハッ、、、お、お父さん、、、」大和は共陽に呼ばれ、ようやく目を覚ました。

 「大和、、、もう大丈夫だよ、、、もう大丈、、、夫、、、ぐはぁっ!!!」共陽は優しい笑顔で大和を抱きしめようとした、だが突然誰かに心臓を刺された。

 「ふう、、、優しい共陽様なんて共陽様じゃねえ、、、偽物だ、、、クソが、、、」後ろには健堂が居た。

 「健堂、、、おまえ!!!」

 「なんだよ?感動シーンをお邪魔されて悲しいか?ふん、どーでも良いんだよ親子の感動の再会だのなんだの、、、こっちはおまえが死ぬことを願って共陽様を助けたのに、なに優しく抱きしめようとしてんだよ、、、アホらしい、、、よーし、みんな!退散だー」健堂はそう言い、その場から離れようとした。

 「止まりなさい。ケンドウ」健堂の前に一人の男が立ちふさがった。

 「んだおまえ、どけよ。殺すぞ!健堂は無理やりどかそうとした。

 「止まれと言っているだろう?ケンドウ。キミは誰を殺したのだい?」

 「あ?おまえになんの関係が」

 「誰を殺したのかと聞いている!!!答えろ!!!」男は突然声を荒げ、健堂の胸ぐらをつかんだ。それにより、隠れていた顔が見えた。

 「っ!ムーンさん!」大和は名前を呼んだ。

 「ムーンだぁ?誰だそれ、、、てか、はよ降ろせや!ボケナス!」

 「WAA元総団長。ドゥ・トルレオネ・ムーンだ。おまえが殺したのは、ヤマトの父か?」ムーンはものすごい剣幕で健堂に聞いた。

 「あ?ああ、そうだよ!それがなんなんだ、っ!?お、い、、、や、やめ、、、ろ、、、」ムーンは胸ぐらを掴む力を強くして、健堂の首を握りつぶした。

 「おまえたち!ここにいるヤマト以外のヤツらを全員縛っておしまい!!!WAAの権威を見せなさい!!!」

 「WAA!?な、なんで世界暗殺者統率団体がここに、、、うわっ!?」

 「最高の医者を呼んでこい!早くしろぉ!!!人の親父さんが死にかけてんだ!なんとしてでも生き返らせろぉぉぉぉ!!!」

 「ムーンさん、、、」

 「懸賞金の件を謝らせてほしい、、、すまなかった。実力を試すためにしたのだが、、、予想外の出来事が起きてしまったな、、、すまない。必ず、キミのお父さんを生き返らせるよ、、、おまえらぁぁぁぁぁ!!!助けられなかったら打首じゃああああ!!!覚悟しておけぇぇぇ!!!」ムーンは今までで見たこともないほどに声を荒げていた。

 「ありがとうございます、、、本当に、、、」

 「良いってことよ!しかも、あんたは既にWAAの玉座に座っているんだから、譲った側は一人前になるまで支援したげるのが当たり前だろ?」ムーンは笑顔を見せた。

 「っ、、、痛えぇ、、、んー、、、!大和!!!大丈夫か!?」共陽が医療チームにより救助された。

 「お父さん!!!」大和は急いで共陽の下へ駆け寄った。

 「あ、あれ?貞春のやつ、どこ行ったんだ?って、、、え?」共陽はムーンが目に入った途端、目を丸くした。

 「どうも、WAA”元”総団長の、ドゥ・トルレオネ・ムーンです。ヤマトにはお世話になっています」ムーンは簡単に共陽に自己紹介をした。

 「えーっとお、、、え?な、なんで暗統の総団長、、、え?今、元って、、、」

 「それがね、お父さん。今は俺がWAAの総団長なんだよ」

 「?え、、、?うーん、、、大和、まだ4月ではないぞ?」

 「キョウヨウさんでしたね?あなたの息子さんは本当に現在WAAの総団長なんですよ。私が、総団長の座を譲ったんです。そして副団長の座も大和朝廷の方に。あ、、、」ムーンは話の途中であることに気がついた。

 「あ!ムーンさん。副団長、、、どうします?」ここで大和もようやく気がついた。WAAの副団長に能生貞暁貞春を就任させたことに。

 「困りましたね、、、うーん、、、あ!あなたのお友達のあの方はどうですか?」ムーンは遠くからこちらを見ている柳之介を指さした。

 「うんうん、、、よし!そうしましょう!おーい!!!柳之介ぇぇぇぇ!!!ちょっと来おおおおおい!!!」

 「はぁぁぁぁぁい!」柳之介は車に乗り、猛スピードで大和たちがいる場所へ来た。



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