12ー4 『浦島太郎はなぜ生きていたのか?』後編
かたり「地上にたどり着いた浦島太郎は、自分の背中に玉手箱がくっついていることに気が付きます」
浦島太郎「ややっ。これはずいぶん手の込んだお土産だ。でも、持ち帰ってもいいのだろうか? ……開けてみよう」
かたり「浦島太郎はついに玉手箱を開けてしまいました。すると、浦島太郎はおじいさんになってしまいました」
浦島太郎「おお、なんということだ。やっぱり女神なんかに会うんじゃなかった」
女神「ぜ〜、は〜。やっと追いつきました」
かたり「そこに、地上までつけてきた女神と遭遇します」
浦島太郎「おのれ、女神めっ。おれの時間をかえせっ。おれがこんなじゃ、ばあちゃんなんてもう死んでるんじゃないのか!?」
女神「誰のせいでこんなことになったと思っているのです!? あなたがそう頑固だから、叱るつもりでいましたのに」
浦島太郎「おれは女神なんかにたよるつもりはない。おのれ、さては最初から嘘だったんだな? 子供たちが亀をいじめていた、あれすらも女神の計画だったんだろう!?」
かたり「浦島太郎はもうなにも信じないと言うようにわなわなと震えています」
女神「わかったわよ。まったく。せめてわたしのはごろもを盗むくらいのことをしたらどう? えいっ」
浦島太郎「ややっ、戻ったぞ。早く家に帰ろう。ばあちゃん、無事でいてくれよ」
かたり「こうして浦島太郎は家に帰り、おばあさんと仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
〘閉幕ブザーの音〙
これにて、三月公演は終了となります。劇場部はこれで解散となりますが、皆様にはどうか、これからも素敵な物語が振り積もりますよう、心から願います。
お足元にお気をつけてお帰りください。
つづく




