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48話  ひいおじいちゃんとカウントダウン

ただいま〜!!!帰って来たよ乗り遅れた人

ちょっと落ち着いたんでボチボチ更新していこうと思っておりますます

就活しんどい

春というか少し夏日だと感じてきている今日この頃。

朝早く起きて若干ながら冷たく吹く風を浴びて気分を落ち着かせている源一郎本人

縁側に座って愛刀の手入れをしながら、前に源一郎の兄こと正明が話していた『浄化炎』を1人で鍛錬をしていた。

小さな皿の上に梅の香を置いてその先端を何も使わずに着火させて炎をコントロールするというちょっと難しい訓練だ




「源一:・・・・・張った・・・張った・・・。 ピンゾロの丁! 」




シュッ!!  フワワ〜ン





目の前に置かれたお香は一瞬、青白い炎が着火したもののすぐに消え梅の香の匂いを源一郎の胸いっぱいに吸い込ませた。

優しい匂いにうとれながら、愛刀の手入れに刃こぼれのチェックを済ませる。




「源一:ふむ・・・・まぁ調節はできるのだろうが・・・一気に多量の炎となればそう簡単には行くまい・・」




朝の気持ちのいい風が源一郎の体を包み込みまどろみの中に誘ったがそれ以上に何かが胸の中を巣食っているような感覚でいる。

精神統一とは名ばかりで、気持ちなど遠くの方に消えていた。そんな姿を座敷の方から思いつめたような表情で監視役の刑事である浅野は言いようのない重みを見つめていた。







午前9時


特にすることがない涼子と源一郎。浩一は区役所にてお仕事、梅子は月一回のデイケア・源太と晶子夫妻は近くの公園で死のゲートボール大会に打ち込んでいるし、ひ孫2人は仕事と学校の両方だ。




「涼:暇ね・・・・・・どこか温泉に行きたいわ」



大体こんな時は、リビングで朝のワイドショーを死んだ魚の様な目でじっと見るのがほぼ日課の様になっていて今テレビの向こう側でやっているのは温泉地についてだ

もうもうと湯けむりが立ち上がるのを見ながらながら、温泉まんじゅうを食べるというリポーターが羨ましくて仕方がない



ピーンポーン、ピーンポーン




「源一:誰ぞ? 涼子さん、見にいってまいります」


「涼:ごめんなさいね・・・・お願いします」




気だるさそうに歩いて玄関前まで行く。

ドアの横にあるすりガラスの窓にはスーツらしいものを着た男が立っている。

どこからかわからない警戒心でドアノブをひねった。



「竹:お久しぶりですね。田中さん、少しお話がしたくて」


「源一:竹田殿、どういった要件で」



まさか来るとは思わなかった人物で、前回あったときよりも、少し痩せている印象が受けた。

突然着た来客に戸惑いながらも自分のことを擁護してくれた存在に嬉しく思い招きれようとするが浮かない顔をする。




「竹:田中さん・・・あなたにお見せしないと行けないものがあります」



春から少し早すぎる夏が近づいて来たこの日にあの裁判での記録が竹田から手渡された。

結果としては、無罪であり前科がつくことはないそうだ。遅くなったのは傀儡の暴動で裁判所そのものが収集がつかなくなり一時的に業務が止まったためとのこと



「竹:それと、あなたの曽孫さんに放たれたあの銃なのですが・・・」



白石が花世に向かって撃った銃。源一郎の見立てとうり偽物の銃であり白石自身も何の罪にも囚われなかったらしいが厳重注意は受けたとのこと

それでも何事もなかったかの様に仕事をしているのは、なんとも言えないのだが




「源一:・・・・あいつはそういったことが得意だからな・・・何も変わらない」




いつもの縁側で2人お茶を飲んでいた時に、それは涼子の手からて渡させる。

持っていたのは、花世の会社が手がける婦人向け雑誌の特別号。特集として知っている人間の写真が飾られていた。




「涼:お話ししているところごめんなさい、これ・・・・・おじいちゃんを担当した検察官なんじゃ・・・・・」


「竹:まさか・・!・・・・この写真担当のところ・・・・」


「源一:花世・・・・いつの間に白石と接触していたのだ・・・・・すまんが涼子さんそれを貸してくれないか?」





珍しく、花世が務める編集部では雑誌が売れに売れあっちこっちで在庫が切れたと連絡が入り忙しくなる。

ほとんど、主婦層が買っていくのだが今回はいつもの売れ行きとは比べ物にならないと皆が喜んでいたが花世だけは違っていた。

神田から手渡された源一郎を用いた作戦要項についての資料が手渡され、こっちもこっちで憤りを覚えていた。




「神:・・・・僕も・・・信じられないよ・・・・。だって、田中君が取材した人・・・・」


「花:私だって信じたくありませんでしたが、曽祖父の裁判の時も・・・この前の取材の時だって・・・」




それは、ある人物に対しての取材を恐ろしく思うほどに。

まさかと思って最初は気にも止めていなかったがもうそんなことも行ってられなかった。

信じたくないと行っても、何が真実で偽りなのかどうかもわからなくなっている。



「花:これって・・・そんな・・・・」


「神:まさに人智を超えた作戦を実行しようとしていたんだ。」




鬼畜的内容の作戦だったとしても、運用目的が無謀であることにしろ、そもそもの原理全てが無茶苦茶だった。

明かされた、田中源一郎と白石富治の本来の姿。そしてかつてみた巨大な人間のその名も何かも




「花:この件は・・・曽祖父に直接話しをさせてください、まだ私の口からはなんとも言えません」





重版出来の大騒ぎとなっている編集部を横目で見ながら、特集として組んだある人物に対する取材をずっとそれを読み続けていて、何かが根っこに引っかかっている。

何がどうなっているのかわからない


はずだった

ある一文、たったの一文に何かを悟った。



花:・・・・・あの時の取材で言っていた「ソンケイスル人」ってまさか・・・・・



午後9時



「源一:そうか・・・・・・あれは花世がやつの写真をとったのか。白石のやつ有る事無い事を、よくもまぁ言いおって」


源一郎と花世に涼子が座敷兼大広間にポツンと3人は座り、花世と源一郎は面と向かい合っていてその間を河野が雑誌を読みふける形で話し合いが始まったのだ。

静かに目をつむり手に持っている「建御雷兵タケミカズチヘイならびに建御名方兵タケミナカタヘイ機動および作戦立案書」に目を通し、やり場のない怒りに源一郎は狩られていた。

命を軽蔑している作戦に怒りを示しているだけではなく、無謀と神頼みを重ね合わせただけの作戦に呆れ返っていた。




「涼:立案書の方の内容が無茶苦茶だってことはわかったけど、どうして花世の会社の人がこれを持っていたの?」


「花:わからない、家の蔵から出て来たとしか教えてもらえなかったから」




なんとも言えないモヤモヤとした何かが花世の心をうごめいていて、それに気がついた大ジジイは近づいてヨスヨスと頭を撫でてやる。

半分泣きそうな花世が泣き顔を隠すためにむぎゅっと抱きつき顔をむきむきの胸筋の中に埋めた。






「源一:花世はよくやってくれたさ、何も泣くことはない。悪いのは白石とこの作戦を本気で考えたジジイどもだ」


「涼:ジジイどもって誰のこと?」


「源一:椅子に踏ん反り返っている無能な参謀どもだよ。ごく少数の阿呆の大将たちのことだ」





一番上の上層部のことを言いたかった、戦争は人を変えてしまう恐ろしいもの。だからこそ感覚が壊れていき敗戦色が濃厚となった時にこれを思いついたと考えるのが一番手っ取り早い。

そしてこの作戦の本質をなんらかの拍子に知った白石がことを起こそうと考えたのだと。まだまだ、謎が多く抜けている記憶があるはずなのにこれ以上に何が起ころうとしているか



「源一:もうそこまで来ているのか・・・白石」




涼子の持っている雑誌を見ながら遠い時代に起こった、苦い記憶を呼び起こす。

感情論だけではかたずけられない何か、あの地獄が始まりそうな予感が胸の中でひしめいていて、取り返しがつかなくなる一歩手前まで来ているような気がしてならない




「花:これだけは止めないと・・・ひいおじいちゃんがボロボロになっちゃうよ・・」




地獄を呼び起こす時が来た










ーーーーーーーーーー〜ーーーーーー〜ーーーーーー〜ーーーーーー〜ーーーーーー〜ーーーーーー〜ーーーーーー

おまけ

ある特集の一部より、ナレーター 井上 フォト 田中

 

今回のお客様  イケメン検察官こと白石富治さん  


「井上:そう言えば、白石検事は尊敬されている方とかいらっしゃるのですか?」


「白:えぇ・・・・昔、一緒に仕事をしたことのある人なのですが・・・」


「井上:其の方はどんな方なのですか?」


「白:明瞭なかたで・・・・言ってしまえば裏表のない方ですし、豪胆とも言えますし・・・・とても人望も厚いのですがね」


「井上:ですが・・・?」


「白:まぁ生い立ちが悲しすぎると言いますか・・・・最初聞いたときはショックで口が塞がりませんでした」


「井上:そんなにひどかったのですか?その方の生い立ちは」


「白:こういった仕事をしていると犯罪者の生育歴を見ないといけないものですから慣れてると言えば慣れているのですが・・・・」


「井上:そうなのですね・・・」


「白:それでも、彼は明るい方でした。そして強い方でした。」


「井上:其の方は今もお会いされていらっしゃるのですか」


「白:いいえ、現在は音信不通と言いますか・・・いまはどうされているのかわからなくて・・・・」


「井上:そうなのですね・・・」


「白:そんな彼を見てなのですが・・・優しく・・・強い検察官になりたいというか・・・」


「井上:はい・・」


「白:昔、彼が語ってくれた理想のようなものを守れるような人になりたいと考えています」


具体的には、司法を持って平和を作って行きたいと思っています


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


白:司法も力のひとつ・・・・結局は規律というものに過ぎないのです

僕が欲しいのはそんなのじゃない、源一郎様が望む世界・・・いいえ源一郎様だけが平和になる世界を

今まで僕の体に封じ込めていた「ヲ式 決戦兵器」を使って

壊してあげますよ・・・・・何もかも

   


書きました〜

今回はごめんなさい、内容薄いです

ここから変わっていきますよ・・・色々と本当に

激動の幕開けというものです


次回予告


「源一:何もかも忘れてサマソニ行きたい」


「花:創真・・・・恵美ちゃん連れて行くか・・・サマソニ」


「創:いいね!!!」


源一郎が縁側で干物になりながらサマソニに対する厚い視線。創真と一緒に現代の音楽聴いていて思ったという


サマソニ行きたい。


「涼:おじいちゃん、ちょっと仕事お願いしてもいいですか?」


「源一:任されよ・・・」


チャリを走らせて仕事に行った帰り、近くのコンビニでスポドリ買って

家に帰ったら新しいオブジェが2つほど庭に刺さっていました


「源一:・・・・・・・・・・・」


「吉:おじいちゃん、紹介するな・・・・・・わいのおとん」


「??:いつも娘がお世話になっております。優子の父の・・・・」


次回

ひいおじいちゃんと優子の父親と庭のオブジェ(サマソニ行きたいを添えて)


「源一:貴俊と同じような制服を着ているのだな。優子よ」


「吉:うちのおとん・・・・・実は」


源一郎 死す!!!

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