↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/37

31  レセント村

お待たせいたしました。

今の所、五日毎の投稿ですが。

難しい時も有ります。

御免なさいの日本語を使う時も有るかも知れません。

笑って許してね。

「アララクありがとう。やはり一緒に行って良かったよ。あの様子だと

スミルナの辺境伯邸に来たね」


「そうで御座います。アルテミア様の使徒で御座います。いかに一国の王でも

貴方の方が上位で御座います。おろそかにして女神の逆鱗に触れたら。恐ろしくて何が起こるか考えられませんね」


「アララクは、フロル伯爵の娘の事は知って居たの」


「はい、執事たるものは粗全ての事に耳を傾けて居ないと務まりません。アンジェラ様は、貴方のお兄様とも一度許婚のお話が有りましたが。先方に断られた経緯が有りますよ」


 年からいっても、チェスキー兄さんの事だな。

まあこの話は俺が言いだした事だけど。向こうからどう出るか分からない。

二者択一だからな。決まってから考えたら良いな。


「アララク、何か変わった事が起きたら。アルテミア教の総本山に知らせてくれる」


「ケント坊ちゃん分かりました」


「それじゃあ、帰るよ。今日は助かったよ」



 ・・・・・・・・・・



 アルテミア教の総本山に帰り。


「アリア、ペルシス男爵領の東に有る。アンドレア湖の手前に有る土地を領地として貰える様になったから。これから其処に行って暫く滞在する予定だからね」


「はい、分かりました。何か有ればアルテミア様にお祈りを致します」


「それで良いよ。じゃあ行って来るよ」


 祭壇裏から地下に降りて、新幹線に乗る。


「アリス、領地は、開発しても良いと、宰相様より了解を得たよ。でも少し

と言うかアリス達には大きな宿題が残されたよ」


「ケント、私も思い出したわ。フロル伯爵の長女アンジェラ。私の兄アイク

長男だから、次期国王なのよ。今はまだ皇太子ね。アンジェラはね、どうも

アイクが好きだった見たいよ。でも兄は別に好きな人が居たの」


「じゃあ。アンジェラは、玉の輿に乗れなかったのだね。俺は、アリスの

お兄さんには結婚式の時に会ったね。アリス達に似て美男だったね。玉の輿

争奪戦に敗れたのも原因なのかも知れないね」


「ケント、何方になっても良いわよ。私も、ビアンカそれにアンナも王の娘

伯爵の娘では太刀打ちできないわ。アンジェラが側室で来ても最後尾よね」


「正室が良いと言えば、この話は終わりだね。どちらにしてもアンジェラが

決める事だからね。明日からは、領地の開墾と整備をするよ。君たちはどうしますか?」


「 「 「皆で行きます」 」 」


「それじゃあ、今から夕食までにペルシス男爵領手前から、東にトンネルを

掘る事にします」


 速度を維持したまま走行出来る様に、緩やかなカーブを描きながら掘り進める。

総延長距離は、1,600㎞位になる。男爵領都の位置によって距離は変わる。

領都を何処にするかは、行って見てから決めたら良いだろう。

随分とこの大陸も移動したので座標が分かる様に成った。神殿と言う目印も

出来た。俺の魔力がタップリ詰まった神殿。センサーで碁盤の目の様に

出来て居る。


 その座標を頭の中に描きながら時々センサーとの誤差の修正を行いながら、

掘り進めて行く。以前は換気と位置決めの為に立坑を掘って居たがもう必要無い。

換気もトンネル内の酸素不足を懸念して設置して居たが、トンネル内の空気も

対流を起こして居る様で心配無い。

トンネル内の最大カーブ地点は路盤の外側を少し上げて、遠心力で脱線しない様にカントを付ける。

後で試運転をする時に調整は出来る。

魔法世界の魔法たる威力です。


「ケント様、夕食が出来ました」


「ああ、ありがとう」


 この世界の作業は楽だよな。

前世ではコンクリート工事や左官工事は

コンクリートやモルタルが固まるので、お昼だと言って直ぐには辞められない。

セメント成分を道具に付着させたままで置くと。次の日には大変な事になる。

でもこの世界は、魔法の世界。後でどの様にも対応が可能だ。

新幹線の中で囲われて居る。埃も出ない環境での作業。

でも。食事の前だから体の汚れを落とすように、魔法で綺麗にする。

 

「今夜の食事は、魚の煮付だな。美味しそう」


「ケントの収納魔法の御蔭ですよ。海の魚が食べ放題です」


 ネウストリア王国に居た時に。アリアを待つ間に海で漁をして居た。

この世界の漁民は高度な漁具や漁法を持って居ない。だから獲り過ぎる事が無い。

魚群も豊富で獲り放題です。空間魔法を駆使して、網の目を大きくして

大きな魚ばかりを獲ったけど。小さな魚も魚種によっては美味しい。

プランクトン程の物は獲らないけど、鯵や鯖等美味しそうな物を獲った。

その後遺症がトイロアでの金庫の中身が全部収納出来なかった。

お金も必要だし、魚も捨てる訳には行かない。


「アリス、この国で収納魔法が使える者は居るの?」


「多分、多くは無いでしょうね。子供の頃に分かれば国軍に引き取られます。

軍事物資の運搬に使えますからね。それと自分の身が守れるように鍛えられます。

命を落とすと魔力制御できなくて空間収納が出来なくなって。

死体の廻りに収納して居た物が現れます。敵の物になれば最悪ですわ」


 そりゃそうだな。魔力を使って別次元を構築して居るのだから。


「短期間に、商人として頭角を現した者も。収納魔法が使えると思いますわ

バレない様に上手くやらないと。馬車馬の様に働かせられますね」


「便利な魔法だから、この中にも欲しいな。時間が有る時に教えるよ」


「ケント、そんなに簡単には覚えられない魔法なのよ」


「いや、魔力が有る程度有れば使える様に成るよ。魔力量によって収納量が

多いか少ないかになるだけだからね」


「少しでも使える様に成れば買い物も楽になりますね。両手が使えますから

襲われても対応が出来ます」


 やはり、侍女連中は現実が見えて居る。

王女様達は、自分だけでは買い物に行った事は無いだろう。


「よし、今日はこれ位で休もうか。それから暇な時に新しい領地の名前を

考えてくれないか。提案者の名前が決まったら。金貨十枚を賞金にするよ」


「 「 「 「 「 「 本当ですか!」 」 」 」 」 」


「ケントの名前を付けないの?」


「俺の名前は親が付けた名前だからね。スミルナも辺境伯の名前だから付けられないのさ。新しい男爵名が必要になるね。その他にも色々と決めないといけない事が沢山有るよ」


「そうね、紋章とか幟なども有るわ」


「そう慌てる事も無いけど。何時までも決めない訳には行かないね」



 その後片付けをして貰い休みます。

次の日もモグラ生活です。十日程掛かったが無事に目的地に着きました。

早速ですが。何も無い所に村とか街を作ります。

最初は、測量が基本中の基本です。大きさを計る基本が無いと小さな土地に

巨大な屋敷を造る事に成ったりしますね。

大工さんも加工場から現場に運搬して来ても、大きすぎて敷地からはみ出します。

図面を書いた方は、酷く怒られますね。


 地面を歩き回っての測量はしませんよ。伊能忠敬様の真似は致しません。

取り敢えず基本になる杭を収納から取り出します。以前に造って居た物です。

俺の魔力が籠った特別製。座標マーカーにします。

関係者以外が居ないかセンサーで調査します。

今では障害物の状況にも因りますが、半径五㌔位は分かる様に成って居ます。

魔物達以外に人は居ない。


 空間魔法でアリスと二人で空に昇ります。

アリスは俺の左横に座って貰います。日本では右側にハンドルが有ります。

でも操縦装置は付いて居ませんよ。

考えるだけで移動出来る優れものです。上空千m位の所で測量を始めます。


 ペルシス男爵領との境界としての川がテーベア山脈の山麓から流れて

アンドレア湖に流れ込んで居ます。

A-2程度の板を収納から出して北を上にして今見えて居る上空からの地形を板の上に念写します。

粗正確な地図が完成します。


 テーベア山脈の山麓の川の始まりから右回りで、座標点を決めて順番に

百m枡になる様に基準点に上空から測量杭を落としていく。

いやはや、魔物が結構居ますね。


 目標の座標点に居るものですから。命中しますよ。

基準点に正確に落下させるには、高度を数十mに下げて空間魔法で杭の径より

少し大きなパイプ状に空気を排除して収納して居る杭を落下させる。

元は木材の端切れから作った杭だけど、高圧縮して居る。

比重は金より重い、数十m上空からの自然落下でも地上付近では相当な速度が出て居る。


 猪系の魔物は、危機管理能力が無いのだろうか?


《違いますよ、貴方の魔力に魅かれて魔物達は寄って来ます。彼らは濃い魔力

や濃い魔素が好物なのよ》


 アルテミア様、お久しぶりです。ありがとうございます。


《この辺りに住むのね。魔の森の端の方だから貴方だったら大丈夫ね》


 はい、なるべくなら魔物達の秩序を守りながら共存したいと思います。


《魔物との共存は無理なのよ。言葉も通じないのだからね。ドラゴン(ポチ)

位になると意思疎通は出来るわよ(笑)》


 イヤイヤ、アルテミア様だけですよ。

魔物とは臨機応変に対応します。


《貴方は大丈夫だけど。家族は守りなさいね》


 はい、分かりました。


 測量が終わった。不運な魔物達が随分居たな。

領地の広さは、テーベア山脈の山麓側が曖昧な所が有るけど概算で15万㎢

位になる。東京ドーム三百個位かな。家族だけなら十分だろう。


 俺の魔力に魅かれて魔物が集まって来ない様に。領土の周囲に結界を

張る事にする。

先程地面に打ち込んだ測量杭に、魔素や魔力を吸収する様な魔法を掛ける。

領地内に魔素が無くなると言う事は、水の無い砂漠状態になる。

魔物達も魅力の無い土地になる。


 それからは、食事と睡眠は新幹線の中で行い。

日中は、領土内の要らない樹木や道路や建物が出来る所の樹木を伐採する。

伐った木材で使えそうな物は、自然乾燥させるように邪魔にならない所に

保管する。


 先に道路部分の邪魔ものを除去する。

下水道を道路部分の下に設置する。後で不具合が出ても掘り返しが出来る。

水道は二系統にする。俺達の屋敷には、上水道をパイプ配管する。

見られない様に地下埋設で配管する。

もう一つの水道系は、雨排水を兼ねて水路を巡らす。


 道路部分の路肩も出来たので、道路の舗装を行う。

やっぱり、石畳だよね。石の厚さ分下げた路盤を造り。土を魔素に替えて

石畳用の揃った石にする。新幹線技術で鍛えた魔法が役に立つ。

道路網も出来たので、この町のシンボル的なアルテミア教の教会を建てる。


 この教会が、駅にもなるのだ。

この教会で幾つ目かな。慣れて来たけど手は抜きませんよ。

それから、自分達の屋敷を建てます。人生の内で三回家を建てると。

住み易さとかが分かるそうです。でも住む人によってそれぞれですからね。

家族構成も変わって行きます。どれが良いかは難しいですね。


 でも、この世界は魔法が有ります。スクラップ&ビルドが簡単です。

造って駄目になったら壊して作り直せば良いのです。

春になって居ます。屋敷も出来たので、ペルシス男爵領方面の道路を造ります。

小さな川が有りますが、橋を架けるのは随分練習しました。

川幅も十m位です、直ぐに石で出来た物を架けます。


 道路造りも、スミルナの辺境伯から王都迄の実績が有ります。

今回は五百㎞位です。人が住んで居る所はペルシス男爵領の近くだけです。

でもね、川を渡った位の所で人に見られました。

その方は、多分。フロル伯爵の斥候部隊だった様ですね。


 それから、ペルシス男爵領方面の道路を完成させてから。フロル伯爵方面の

道路も延伸させます。

道路が繋がった時ですね。

見て居たのでしょうね。道路も無く原生林では馬車は走らせません。

伯爵級の馬車が来ましたよ。我が男爵領【レセント村】へ。


お読みいただきありがとうございました。


この小説を読みながら自宅から一歩も

出なかったら。コロナとの縁は遠いですよ。


(当たり前ですね)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。