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20 旅行

20話に届きました。


 今日は、馬車の修理屋を開業します。この世界では、国土交通省も無く

整備士資格も特に要りませんが、自分が乗る乗り物で事故ったら笑えませんね。

過去の、記憶です。六○山の、山の上から工事が終わった重量10トン程のブルドーザーを回走車に積んで降りて行きました、途中でブレーキの使い過ぎでブレーキの効きが悪くなり顔色が変わるほど危ない思いをしました。

例の、スキーバスの方も、同じ思いでしたでしょうね。合掌。

後で、バスに乗っていた頃に、超先輩運転士が言っていました坂道を降りて行く時は、ブレーキを踏まずにアクセルを踏んで降りなさい。

普通に聞くと、この人馬鹿かと思うでしょう。しかし、大型トラックとかバスに乗っている方なら、分かると思います。低速ギアでエンジンブレーキと排気ブレーキ、リターダー等色々なブレーキが付いているので、高速ギア以外ならブレーキが効き過ぎて速度が出ないのです。だから、アクセルを踏んで排気ブレーキ等を解除しないと、走れないのです。

これを、知って使いこなせていたら、まだ生きている人が沢山いたのに・・・


 こんな事を思い出しながら、馬車の修理にいそしみます。

魔改造も、施します外から見えなければ分かりませんね。

まず、耐久性を高める為に車輪には、ボールベアリングを圧入します。

サスペンションは、見ただけで分かるので車体のフレームの剛性を変えて柔軟性と強度を持たせたフレームに変えます。

車輪も、スポーク部分を柔構造にして道路の凹凸に対応させます。

ディズニーのアニメ風に車輪がたわむ感じです。

6人乗りの馬車を3台修理したので、乗車人員等過積載は大丈夫です。

後は、馬ですね。2頭引きで3台なので6頭の確保です。後は御者に任せます。


 色々な事をしていたら、結婚式ですよ。教会でささやかな結婚式です。

俺は、初めて教会に入りました。原住民は何度か来た事は有る様です。

有りましたよ、アルテミア様の像が。そうなのですよ、アルテミア教でした。


《私の姿はどう?私には決まった形がないのだから、この星の原住民が勝手に思い込みで作ったのよ。

だから、どの国でも別々の物が置かれています》


 そうなのだ、俺も見た事が無い。地球世界の管理者も姿も見てないし、本人は名前も教えてくれな

かったな。

結婚式も、無事に終わりました。

明日から、ペルシス領に帰る様です。俺は再度馬車の点検と旅行の準備をします。

ペルシス領に着いたら、取り敢えず観光を兼ねて領地内を見てから。魔の森の探索をする予定です。

位置的に、王都の真南なので。例のごとく、地下アジトを造り。悪の帝国を造るのだ、ワハハハ、なんて事はしませんが。王都と南の国ネウストリア王国までの新幹線を開通させて、

出来たら北のヴァンダル帝国までは行きたい。

今夜、父に他国へ行って見たいと許可を貰おう。


夕食後に、父にペルシス領に行ってからの予定を話して見た。


「ケント、行っても良いが、言葉も違う所も在る。他国に行くには国の許可証が必要だ。王都で許可はくれるから、王都まで行け。儂が保証状を書いてやる」


 気味が悪い位、すんなりと、許可してくれた。


 次の日に、いよいよ、出発です。馬車の所に行くと皆が集まっている。

馬車に乗る組み合わせをしていると。アルテナが、がに股で歩いて近づいて来る

マズイ。逃げようとしたが、間に合わずに捕まった。

アルテナが耳元で。


「ケント、お前は、男爵の顔だけしか触っていないとか言っていたよな」


 と言って、わき腹を強く抓られた。


「死ぬほどの痛みだったぞ、抓られる位可愛らしい物だ」


「痛いのは、最初だけですよ、お姉様」


 後は、何事も無く馬車は動き出した。

長旅である、王都の真南だからスミルナから王都へ行くのと同じ位掛かる。

この国の南にはテーベア山脈が有る。北にはトラシア山脈が有り、南北両方の山に囲まれている。

気候は、四季が有るが地軸が地球ほど傾いていないのか冬も夏も極端な温度差は無い。過ごしやすい。

モルダビア王国は、ほぼ平地で起伏は少ない。山脈が有るので川も有り干ばつになる事も無い。

農作物も豊富に取れるから飢える事も無い。


 最近戦争も無い、貧富の差は有るが食料が有れば皆が食べて行ける。

だから、盗賊、山賊は少ない、でも多少はいる。石川五右衛門の言葉通りです。

この、馬車を襲う盗賊は居ないだろう。50人もの騎馬兵が守っている。

魔物も、魔の森からこの平原地帯には出てこない。全くとは言えないが。

馬車の中は、俺と、男爵、アルテナ、アルテナ付きの侍女が二人。

後、男爵の家臣1人の6人が乗っている。


 男爵が。


「世の中には、不思議な事が有る物だな。アルテナに物凄く似た町娘を見たのだ」


 俺が、答えてやる。


「ハルモ様、この世の中で似た人は、3人居ると言いますよ」


 男爵が。


「そんなにいるのか、しかし、生き写しの様だったな」


アルテナが。


「あなた!あなたは!わ、た、し、だけを、見て居なさいね!」


男爵は。


「ヒャイ、ご、御免なさい」


しっかり、尻に敷かれた男爵の誕生です。


 それから、馬車の中で、男爵領の様子などを聞きながら旅が続きます。

やっぱり、サーベルタイガーの1件が尾を引いている様です。

魔の森が近いので防備を固める事を優先にしているのです。

農作物は、爺さん処と同じ様な物だ特別変わった物は作っていない。

数千数万年も前から、変わらない生活を送っている様だ。

変な知識、技術を教えたら大変な事になりそうだ。


 それなら、地球は、可笑しい、歴史上に、点々と変な技術や知識が転がっている。

ここ最近の、科学技術の進歩は異常に早い気がする。


《良く、気が付いたわね、それはね、貴方の前世の管理者が別の世界から地球を発展させるために、転生者や魂を貴方みたいに憑依させて進歩させていたのよ。古い時代には、ウイルスを使って遺伝子操作もしていたわ》


 色々やったのですね。


《まだまだよ、もう少し進むとね。親鳥が雛を巣立ちさせる様に、銀河系とアンドロメダ銀河を衝突させるのよ、早く巣立ち、(地球から)しないと、人類は絶滅よ》


 それは、それは、急がないと、巣立ちしてもとんでもなく遠くへ逃げないと衝突の影響は数万光年だろうから、間に合わないな。

今の、人類では駄目だな。莫大な借金を後世に付け回す事しかしないしな。


 馬車内で、俺が宇宙規模の妄想をしていたら。巨乳お姉様は、男爵といちゃ付いているは、侍女の1人と男爵の家臣と親密になった様です。

俺の、風評はフランツ子爵領まで届いていたようで。最初は、ピリピリ感が有りましたが時間が経つにつれてなごんで来たのです。


俺には、近づきませんよ誰も。

道中、宿場町が適当に有り。トラブルも無く野宿、野営はしなくても良かったです。

1か月半程掛かりましたが、無事にペルシス男爵領に到着しました。

問題もありました、問題と言うのかな?アルテナが、妊娠した様です。

早い、早すぎですよ、幾ら相性が良いと言ってもですよ。

この調子なら、十年後に、アルテナが、子供を引き連れて里帰りをする光景が思い浮かびます。

背中に1人両手に2人ずつ、最初に生まれた子が、次の子を連れる。

アルテナのこめかみには、小さな四角い絆創膏が貼って有って。

昭和初期の田舎の風景が思い出されます。


 ペルシス男爵邸は、爺さん処と同じ規模の建物です。建て方も似ています。

貴族の家格で建て方も基準の様な物が有るのでしょう。

俺は、ホテルのスイートルームと思いましたが、そんなもの無いですよ。

男爵邸の部屋を借りて宿泊させて頂きます。

無論、風呂など有りませんから井戸で水浴びですよ。秋口なので少し涼しいです。


 夕食後に、巨乳おばさんが訪ねて来ました。もう子が出来たのでお姉様は却下です。

来た理由は、直ぐに分かります。俺でも分かる。これからの季節に井戸の水浴びは、風呂を経験した

者にとっては地獄そのものです。知識が仇になるのですよ。

身重のアルテナには、大変でしょうから。やりますよ、やってあげますよ。

でも、此処の家長は、ハルモさんです。許可なくやると機嫌を損ないます。

伊達に、現場監督はしていませんでしたよ。


 次の日にアルテナに、連れられてハルモさんの執務室に行きます。

作った、木の板に絵を書きながら風呂の説明をします。

アルテナは、爺さん処で見ても居るし風呂も入っていたので、

アルテナが構わないと言えば問題ないのですが。

尻に敷かれた。ハルモさんの、顔も立てないといけないのですよ。

人間社会の難しい所なのですよ。

と言う事で、材料の調達です。

木材は、今回は森に生えている木を切って乾燥させないといけませんが、

魔法技術が格段に上がった俺なら出来るのです。

ハルモさんの、許可も貰い木を切っても良い所を。家臣の人に案内して貰います。


 家臣は、アラムさんと言う人です。一緒に馬車で帰ってきた方です。

アラムさんに、良い木を探しますから。アラムさんは、1度帰ってから運搬の準備をお願いしますと言って帰って貰う。居たら、魔法が使えない。

木は、幾らでもある。切り放題ですが、運搬も考えて切り倒します。

1本で十分なのですが、この機会に3本程切って、2本は空間収納に入れて隠します。

木を乾燥させますが、板にして乾かす方が早いのですが。歪んだり反ったりしますので、丸太のまま乾燥させます。

空間魔法で丸太を包み、内部を真空状態にします。急激にすると割れたりするのでゆっくりやります。

1時間程掛けて、乾燥させます。それから何時も通りにカットします。

後は、運搬のみです。

昼食を食べに帰ります。風呂作りは今回で2度目で、アルテナと言う鬼嫁が付いています。

誰も文句を言うものは、1人も居ません。世継ぎと言う切り札も持っています。


 ハルモさんの母親(姑)が居ますが、鬼嫁の財力の前ではグ〜のねも出ません。

金貨1,000枚ですよ、多分前世では、10憶ですねTOTO、1等ですよ。

持参金の値打ちは十分発揮されます。

俺は、早く作りたい、鬼嫁も早く入りたい、お互いの思惑が一致しました。

風呂を作る所をすっぽりとテントで囲って貰います。魔法使いの独壇場ですよ。

今回は、早かったですよ。3日で完成です。


これで、暫くはペルシス男爵領を観光する事にします。



話数が多くなると読んでくれる人も

増えますかね?

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