シバかれリビたん。さーしーえー
もうダメだ……。
花粉がツラすぎて、
好きなモンしか書けねぇ……_(:3 」∠)_
それぃ、聖女ちゃんの配達だぁ。
一度入った教会に忍び込むなんて、
私たちにゃー、お手のもんじゃい。
「ふむむむむむぅ〜〜〜〜……!?!?!?」
『────……。』
『>>>……や、その持ち方はダメだろ……』
〘------顔☆ 足☆ 足っ☆〙
〘#……まるで担架なし担架のようだな……〙
あっ、ここやんね。
昨日、私らが来た部屋。
──バタン。
「よし、マイスナ、はなせ」
「えいっ」
「──へぶぅ!」
床ぁ。
可愛い鳴き声ね。
「さぁて……聖女さま? クルルカンのお姉さんにも分かるように説明してくんなぃ? さ っ き の ア レ は な ん だ ご ら ぁ あ あ あ ── …… 」
「はけー、さもないとうつぞー」
……、ん、マイスナさん?
私と嫁に床にポーィ! された聖女ちゃんは、
四つん這いになって、プルプルしている。
「にょ、にょきっと……?」
「くゆゆぅー……?」
「私は……」
おっ?
「私は──今ほど神に感謝している時はっ、ございませんっ!!!」
なん?
「──盲点でしたわ……ッッ! 義賊と、狂銀ッッ……!! 本来ならば……!! 薔薇モノとしてしか成立しないはずのッッ、畑違いのっ、コンディションっっ……!!! それが……!! ま──、ま──、まさかのッッ──……、ダブル女体化、ドッキンコ……!!!!!」
「だれが、女体化したって?」
「どっきんこ??」
こちとら、生まれた時から、
食堂娘、やっとら、ぁあいッッ!!!
「おお、ぉおお……! 神は試練を与えもうた……!」
もどってきなさぃ……。
お顔が、おっそろしいほどに、
キラッッキラの聖女ちゃんは。
天井を仰ぎ、両手をアップり、
祈りのようなポーズとなりて────。
「そうっ……!!! 薔薇に隠された──百合の景色!!! あぁ……っ!! なんと!! なんと崇高なるジャンルなのかっっ!!!」
ジャンルとかゆーな。
「私は……辿り着いたのだ──!
──" クル ✕ オク "っ、きたァァアあああああああああああああああああああああああぁぁぁぃ──っっ♪♪♪♪♪♪♪」
「にょきっと……!」
「かんくゆー!」
目の前の桃聖女は、弾けるような笑顔であった。
頬も桃となりて、満面の笑みは輝き。
片手を折り曲げ、片手で天を突き。
まるで、天に矢を射るかのようなポーズで、
聖女は咆哮した。
その時、13の少女の心からの嬉しさが。
世界を、祝福した──────。
キラキラキラキラキラキラ──.*・゜
『>>>ははは……! この子、キマってんなぁー!』
〘#……コ、コホン……。笑い事ではないぞ……カネトキよ……〙
このキラキラ光ってんのは何なのよ……。
だ、ダメだ……。
「コイツ……はやく何とかしないと……!」
「おぉー」
──パチパチ。
マイスナ……。
拍手してる場合じゃないのよ……。
「ハァ……、ハァ……♡」
目の前の聖女の、目付きがヤバい。
トロットロだわ……。
「えふふ、えふふふふ……♪ 義賊がウけ、狂銀がセめ……! えふふ、えふふふふふふっ……♡ じゅるっ……」
こわぃよぅ。
「──リビっち! それは違うよ!!」
「「──!!」」
ビシッと、マイスナが白銀の指を立て。
「──私とアンティは基本っ、同時、共倒れだよっ!!」
こいつも何とかしないといけない。
「──!? し!? しかし、昨日は……!?」
「アンティは、やられたら必ず、やり返すよ!!!」
クラクラしてきた。
「じゃ……じゃあ、昨晩、は……!?」
「うんっ、徹底的に仕返しされたよ!!!」
あー……。心当たり、あるなぁー……。
「私のこと愛してるって、朝まで寝かしてくれなかったんだよ」
「……!? そ、そんぅ……、……!? あ、鼻血が……」
お家、帰りたい。
『────か:彼女の性癖に:
────クリティカルヒットしているようですね……。』
望んだ攻撃ではない……。
「いつもはね、だいたい、ぜんぶ同時なんだよ。昨日みたいにずっと片方のターンじゃなくてね、ガチンコ勝負で引き分けなんだよ」
「ぉ、ぉお……! 神に感謝を……!」
泣きたくなってきた。
おい、神様。
コイツの性癖を何とかしてけれ……。
〘------愛は;神にも☆ 止められんのんっ☆〙
(そこをなんとか……)
〘------アンちゃん……☆
------自分の胸に手を当てて;
------考えてみるのんっ……☆
------毎夜毎夜;いったい最近の若いモンは;
------どうなっとるのん?☆☆〙
〘#……ろ、ローザがマトモな事を……っ!!〙
ぐっ……!?
月の精霊王め……。
イタイところを突きおって。
「あんな、幸せそうなのを……目の前で、紅茶を嗜みながら観戦できるとは……。このリビエステラ、残りの人生全てを、お姉様方のために使っても構いません!」
「何を言っとんのじゃ……。ぁ、あと、その"お姉様"っての、やめなさいよね! アンタ、自分の立場ってモンを考えなさいよ……」
「──はっ!! で、ではやはり"神"と!!?」
「ぜったいやめろ」
「リビたんと同じ女の子だよ♪」
「おぁぁ……! エモい……エモぃ……!!」
なんでこの子、こんなに嬉しそうなん……?
「神々よ……! 私に何か手伝えることはあるでしょうか……!」
「あの、逆だよね……」
お前が呼んだよね……?
「あぁ……! しかし! お姉様方のような──キャん! また、お姉様って呼んじゃったっ……♡ か、神々のような──」
神々のようなて。
「ぅ……周囲の探索をお願いしたいとはいえ……このような貴重なカップリングを危険に晒すなど、やはり不可能……!! くっ……ここは、ホールエルを見捨てるしか……!」
……。
『────アンティ。
────彼女にオススメの:
────デバイスがあるのですが……。』
えっ、なに。
ん……? 地図?
えっ、でもアンタ、地図とか全部もう取り込んで……。
え?
いらん地図の紙を……?
ジャバラに折って……?
何コレ、……" ハリセン "……?
「ここはやはりドニオスからお二人を奪い、巨人ヒゲイドを亡きものにしてから個室にイスとベッドだけ置いていやいやインテリアはこだわらなくっちゃ鍵はお花摘みの時だけうわ絶対いい香りするヤツだえふふふ楽しみ楽しみていていていていていてぃ──── 」
「──── 歯 ァ 、
食 い し ば れ ェ え え ────……!! 」
── ス パ コ ー ン !!!
地図はやぶれ去った……。
ぶっ叩かれた事のなさそーな聖女ちゃんは、
多少、頭が冷えたみたいだ。
この後、一時間くらい正座させて、
お説教した。
「──いいかてめぇ!! 仮にもギルマスなんだから街を見捨てるとか冗談でも言うんじゃねぇ!!! だいたい何だヒゲイドさんを亡き者とかよォ!!! こんな理由で亡き者にされた人のキモチを考えてみろぉおー!!! 死んでも死にきれないでしょうや!!! 聖女のツラもあんだから気安く神神カミカミ言ってんじゃねぇえわ!!! 神様が聞いてたら何だコイツって思うわよ!!!」
「ぁい、すんませんっ。すんません。エモぃ。すんません」
「あ?」
「アンティ怒ると怖いなー」
「にょきっとなぁー……」
「かんかん」
「フナナー」
(……えぇえー!? やっと追いついたと思ったら、リビエステラ様がっ、正座でお説教されてますぅぅうう──……ッ!!?)
(す、すごいですのぉ……。前代未聞の大事件ですの……)
(リビ様、土下座も正座もできる子だったですのぉ……!?)
(´◔‸◔`)(だいたいいつもと変わらんな……)










