シゼツ使おう
あ、よいっしょ連投。
ブォン( っ'ω' )╮=〇
拝啓──故郷の父さん、母さん。
世界って、広いですね。
東のギルマスが、
歳下の女の子で、聖女でした。
すごいなぁ。
ところで、今。
その聖女さまが、ピンチです────。
「── は ぁ あ" あ" な ぁ あ" あ" ち ぃ い" い" て ぇ え" え" え" え え え え え え え え !!! わ た し は き ょ お ぉ 、 シ に ゅ ん で し ゅ ゆ" ゆ" ゆ" ゆ ゆ ゆ ゆ ゆ ゆ ぅ う う う う う う !!! 」
「 は ぁ や ま ぁ る ん じ ゃ ね ぇ え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え え ぇ ぇ え !!! 」
その光のナイフみたいんなってる、
ティースプーンはなせ。
「フナゥー」
「にょきっとな……」
「くゆぅー」
おい、そこの、にょきっとども。
たすけれ。
直接の原因つくったの、おみゃーらやぞ。
「 わ" た" し" の" し" ん" せ" え" 、 お し ま い よ ぉ お" お" お" お" お" お" お !!!」
ピンク色の噴水みたいんなった聖女さまは、
私が手を掴んでないと、
神様ん元へと、イっちゃいそうだ……。
間髪入れず、部屋のドアが叩かれた。
──ドンドンドン、ドンドンドン!
「──ちょ、あのっっ、アンティ様!? マイスナ様!? 何事ですか!? リビ様!? リビエステラ様あぁー!?」
「リビさまー! チルテトがそっち入っちゃったですのー!!」
「ごめんなさいですのぉー!! き、聞いてるですのぉー?」
あああああモナリーさんら来たで、
どうすんのっ……!?
そりゃこんだけ聖女の絶叫ひびいてたら、
従者さんら来るに決まってんわよねっっ!!?
「び、びゃああああああああああ──!!!」
──ジョバババババババァァァ────ッッ!!!
聖女由来の聖水の威力が、さらに増す……。
すごい水量ね。
壁ぎわまで届くんじゃないの……?
ま、まずいわ……。
足元には、散乱した"聖女コレクション"……。
この現場を見られたら、
私らも社会的に召されそうだけど、
聖女ちゃんも脱水しまくって召されそうだわ……。
「マイスナッッ!! 施錠ォオーッッ!!!」
「よしきたー」
コレクションの一つを読んでた愛しのアホタレが、
ドアの金属を変形させて、
鎖まみれにする……!! ──って、
ソレやり過ぎじゃないっすか、マイスナさん。
────ギィィん・・!!
────ジャラァァァァ──・・・!!
────ガちゃん、ガちゃん、ガちゃん・・・!!!
「密室完成ぃー」
「監禁したいワケじゃ……ないんだかんね?」
「うわぁああああんんん・・・!! ワタち、シぬぅううううゥゥう・・・!!」
「──リビエステラ様!? リビエステラ様ッッ……!? ど、どうされたのですかっっ!? 義賊と狂銀に何かされたのですかっ……!?」
「さ、さっきから聞こえてるのは、ホントにリビ様の声なのですの……??」
「すっごい、泣き虫さんの声に聞こえるのですのっー!!」
そらぁ、そーでしょーよぉ……。
自分のエロほっ……、性癖コレクション、
床一面、キレーイに、ぶちまけられてんのよ……?
初対面のヒトの前でやらかすレベルとしては、
13歳の乙女のハートが耐えられる許容範囲を、
ウェルダー山の山頂くらいまで超えまくってるわ……。
「──つーか!!! このままだと私たちがワルモノ扱いよっ!? マイスナ! 何とかできるっっ!?」
「モナリーさん、大丈夫ですよー」
「──マイスナ様!? ここを開けてください!! なんだか、さっきからドアから鎖の音のようなモノがするのですがッッ!?!?」
──ガチャガチャ、ギリん・・!! ギリん・・!!
ほんまアカン……。
「ぶわわわわわわんんんんんっっ・・・!!!!!」
「──り、リビエステラ様ぁあー!?!? ご無事ですかぁあああ!?!?!?」
ダメだ。シゼツ使おう。
【 おっ 】
< かんらかんら♪ >
{{ こ、こんな、くだらない事に……? }}
イニィさん、くだらなくないよ。
このままだと私たち、
聖女密室殺人の容疑者なのよ……。
3つの仲間由来のギアが、
私の胸元の装甲に、
回転しながら、吸い込まれていく────。
──ギュゥゥウオオオオオオオンンン・・・!!!
『────は、ぐ、る、ま、ど、ら、い、ぶ。
────シゼツソウル:クラウニング────。』
『『 け た た ま し き は
死 の 音 の い ず れ か
し か り 、 し か り ── 』』
歪な形の魔刃が、不思議な歌と共に顕現する。
「ったく……! ややこしいったら……!」
──ガキぃいイン・・・!!
"魔刃シゼツ"の、柄を握った・・・!
私は何とか片手でガン泣き聖女の腕を抑えつつ、
絶の大剣を、ドアの方の壁に投げつけた──!!!
──── ブ ォ ン ・・ !!
読み上げるのは、四のチカラのひとつ──!!
すなわち────・・・!
「──────" 心 絶 "──・・・!!!」
──── ド ス ぅ ッ ・ ・ ・ !!!
コォオ・・!! コォオ・・!! コォオ・・!!
『『 心 の 真 な る 夢
幻 シ の 如 く
還 り 裂 か ぬ や ─── 』』
一瞬、着物姿のシゼツが見え、
壁に刺さった大剣から、
光の波紋のような衝撃波が出る────。
そして・・・!!
「──あ、あら……? 私は、いったい何を……?」
「あれぇー? ミルル、お掃除は終わったのですのぉー?」
「あれれぇー? チルルこそ、お洗濯は終わったのですぅー?」
モナリーさん達が、ドアから離れていく……!
せ、成功だわ……!!
『>>>へぇー。これが四つあるスキルの内の、"心絶"の力かぁー……』
『────最も重要な目的を:
────:一時的に忘れさせるスキルのようですね。』
ひぃぃ〜〜〜〜………!
"王絶"とは違って、
"心絶"は剣を離しても使えるのね……!
目的を忘れたモナリーさんたちを、
追っ払うことに成功したわ!
『『 ……あ、アンティ、どうしたの?
その泣いてる子、なんかしたの? 』』
シゼツが我に返って話しかけてくる。
いや、これは……。
「や、私らが泣かしたんじゃ……いや、そうとも言うかもだけど……」
「ひうぅぅ……もぉう、お嫁にいけないぃぃ……」
「……いや、あんたね。このジャンル、これだけ集めまくっといて、嫁入りの心配ってねぇ……?」
どゆことやねん……。
「──エリスは夕暮れの教室でニアタの顔を見た。まさか……彼女も自分と同じ気持ちなのではないかと、香るような期待を消すことができない……。オレンジ色の勇気を借りて、エリスは一歩、前に出た──」
「ぶぅうああああああああああああんんんんん!!!」
「マイスナてめぇええええええええぇぇ!!! いつまで音読してやがるぅうううううううううううう!!! 追加ダメージ入ってんだろ!! ヤメロっってぇぇぇええええええええええええええ!!!」
「あっ、アンティ! このマークの、ぜんぶ、主従百合本だよっ♪」
「に"ゃぎゃびがががががががががががががが……!」
「ぉ、ぁあ……痙攣しだした……」
────狂銀ちゃんって、容赦ない。
リビエステラの精神に
9999999のダメージ!!▼
(´Д`).∴カハッ










