⚙⚙⚙ かえりざくものたち ⚙⚙⚙
いやだからシャイニングパンツマンは未来の話だからまだ書けないっつーかすげぇネタバレ世界になっちまうしアンマイも○○○なってるし○○○ちゃんはおるしさっきプロットみたら○○鬼編まだだしたぶん777話まではつらたんてか謎な話書き過ぎだし((((;゜Д゜))))
「──数は?」
『────二名確認。
────距離:120メルトルテ単位。』
異世界の人いわく、
森を移動する時の私たちは、まさに忍者だそう。
具体的には、"横向き"に、
連なる木々を、"ハシゴを駆け上がる"みたいに、
トントンと進む。
地面の方向に補助ブーストして浮力を得たり、
歯車輪で木の幹を蹴って真横に吹っ飛んだり、
銀の靴底にスライムのホバークッションを作ったり、
水素ガスを爆発させて推進力を得たりしてるけど、
ぅんなーこたぁ、どうでもいい。
森を"文字通り"突き進んでいると、
うさ丸が「にょきにょき!」っと、前を指さし、
その方向に、クラウンの索敵デバイスが反応したのだ。
「誰だろう。マイスナ」
「うん」
『────ブースト値:ゼロ。
────風力減速に移行。
────空振除去モードです。』
〘------磁力線;構築完了-☪︎.*・゜
------ジャンパーデバイスを格納-☪︎.*・゜
------反発浮遊デバイスに切り換えるのんっ☆〙
加速を落とし、
二人で出している騒音とも言える足音を、
できるかぎり殺さなきゃいけない。
私は"白金の劇場幕"を、
マイスナは"聖流の外套"を展開する。
このふたつのマントは、
アナライズコーティングと瞬間凍結で、
即座に"着る盾"として運用する事ができる。
黄金龍と天空鯨のヨロイは強力だけど、
私たちは、過信する気はサラサラ無かった。
「場合によってはシゼツも使うわ」
「うん」
『>>>マントで防御に備えてる分、完全に気配は消せない。音を殺して緩やかに接近するか、とっとと急襲するか、どちらかだ』
〘#……敵ならば加速した方が良い。ふん、経験則だがな〙
まぁ、待ちなって。
まだ、敵とは限らない。
でも、警戒はしてる。
「精霊花の丘の近くには、
あの青い髪の女の子がいたかんなぁ……」
「トマトの子?」
青い髪。青いドレス。青い瞳。
この前……だいたい、ここらへんで、
エルダートレントに襲われていた、
"謎のお嬢様"を助けた事がある。
その子は精霊花を欲しがっていて、
私が仕方なく、
"おっぱらう"ために──花束を贈ると。
駆けつけた"若い執事さん"と共に、
"けむりのように"、消えたのだ────。
「……」
あの二人は、ただの"人"じゃあ、なかった。
正直、あそこには近づいてほしくない。
そして今──二人の、謎の人影。
まさか──……?
(アンティ、ゆっくり行く?)
(……!)
私たちの移動速度だと、
100メルトルテなんて、あっという間だ。
ほんの少しの考え事で、
もう数十メルトルテも進んでしまっている。
身体が慣れてて、
無意識でもトントン、
木の間をジャンプしてしまう……。
『>>>……レーダーでは、あと40くらいだ。ゆっくり行くかい?』
先輩の声は『>>>あまり感心しないな』と言っているようで。
(……ごめん、それで行く)
『>>>ん。きみの意志は、いつだって尊重するさ──』
逆に気を使われてしまった。
余計なことを考えるな、私。
『────マーカー表示。
────視界にシルエットを投影。』
視界の木の向こう側に、光で描写された、
"ふたりぶん"の人影が投影された瞬間、
『>>>何か、飛んでいるッ!!』
先輩が叫んだ。
────リィ・・・ン……!
( 小さな──……! )
( 女の子──……!? )
スピードを落としながら、
森を縫い駆ける私たちと。
シースルーのぴらぴらドレスを着て、
透明な羽根を生やした小さな女の人が。
────すれ違った。
『────分析完了。
────種族名称:"ピクシー"です。』
『>>>──風の魔力を纏っている!』
先輩の言う通り、発動した"眼魔"のスキルは、
輝く黄緑色の魔素を捉えていた。
とても小さな女性と目が合い、
私とマイスナが目を丸くする。
『────攻撃きます。
────飛行物:2。』
まだ数十メルあるのに、
先手を打たれてしまった。
『>>>矢だ。毒を考えろ』
〘#──こちらでやろう〙
────ギィインッッ!!
──ソォオ……ン・・・!!
──────ソォオ……ン・・・!!
"鎖ポケット"──。
空中に現れた二つのネックレスに、
矢が、それぞれ吸い込まれる。
当然、この銀のアクセサリーの輪っかは、
私の"バッグ歯車"と同様、亜空間に繋がっている。
『────天然成分の麻痺毒と判明。』
『>>>致死性はないようだ』
私は矢は使わないけど、
曲線を描きながら、
私たちに吸い寄せられるように飛んでくる矢は、
まるで生きているようだとさえ思う。
……達人、ってヤツ?
お、また放たれたけど、
これなら──問題にならない。
──ソォオ……ン・・・!!
──────ソォオ……ン・・・!!
──きゅぉおおおんん……!!!
「潰す?」
「待ちな、接近しましょ」
「ん」
──矢では、負けない。
どこにでもアイテムバッグを、
開けられてしまう私たちにとって。
物質を使った飛び道具ってのは、
まぁ……"無意味"に近い。
反射速度でも、負ける気はしないし。
よぉし、それなら──……。
「意図を……確かめましょうか」
「悪いヤツなら許しません」
『>>>後ろから、ピクシーが追ってきてる』
『────慌てた様子です。』
……ふぅん?
射手の二人の、従獣なのかな……?
放たれてくる麻痺矢は正確で、
それが逆にとても、防御しやすい。
おっと……次は下えぐりで飛んできた。
吸い込むけど。
──ギキィィィ────ンンン・・・!!!
もうコソコソする必要もないので、
もっくそ、木の幹を蹴り放ち、接近する。
矢は……まぁ、ね。
気にしなくても、良いレベル。
おっ。
ちょっち勢いを、つけすぎたぁ────。
──キギコォオオオオオンンン・・・ッッ!!!
「にょ、にょきっとぉお……」
「くゅーぅ……」
自分たちの着地音に、ちょっと引くっていう……。
「……」
「耳いたい」
目の前の射手は、
フードで顔が見えない、男女だった。
接近戦になれば、マントは邪魔だ。
私たちは、即座に解除する。
いつものマフラーマント形態に、首元に収まり。
マイスナのコートは羽根のようなドレスとなる。
襲撃者は、動かない。
「────、………」
「──、……」
パタパタパタ──……!!
「「 ! 」」
先ほどのピクシーが、
慌てた様子で、ふたりの射手に近づいた。
〘#……妙だな。何故、弓を下げた?〙
『>>>……』
私たちと、二人の襲撃者カップルさんとの距離は、
10メルトルテくらいだ。
先生の言う通りだわ……。
なんで、唖然としてる?
べしべしべし! べしべしべし!
「……」
「叩いてる」
男女そろって、フリーズしている弓使いを、
小さなピクシーの女の子が叩いている……。
うーん…………。
……声をかける事にした。
「 何故、射られたのかを問いたい 」
「「……、……」」
……。
……むぅ?
矢を放ってきた二人は、
しばらく何も言わなかったけど────。
「……」
「……」
ふと、互いの顔を見て、こちらを向き直り。
男女共に、フードを取った。
────ファサ……。
「「……」」
「──……!」
「耳、ながい」
『>>> う っ わ ・・・ !
>>> な っ つ か し ・・・ ! 』
『────! なんと……。』
〘------;……のんのんっ?☆〙
〘#……なんだ。知り合いかね?〙
な る ほ ど ぉ 。
そ ── ゆ ── こ と か ぁ ー…… 。
「……てき?」
「(ふるふる)」
マイスナの言葉に、
私は、顔をフルフルして否定を示す。
「……、……」
「……、……」
──はっ。
目の前のカップルさんは、
絵に描いたような、ビックリフェイス。
ははっ。ま、そりゃーそーだ。
だって、女になってんだから。
「……、」
「……、あ、あの……」
エルフのカポーの、
女の人の方が話しかけてきた。
『>>>あー……。挨拶まかせた』
……!
──ふぅ……。
ま、道化を演じましょうか。
警戒を解き、穏やかな口調で。
「──エルフの、
コココ殿と、リリリ殿とお見受けします」
「──ッ!!」
「──ッ!! な、なぜ……」
私が名前を知っているとは、
思わなかったみたい。
一礼する。
「先代が、たいへんお世話になりました。
感謝を──申し上げます」
「──」
マイスナが、ドレスの裾を持ち上げ、
一緒に軽くおじぎしてくれた。
「まぁ……」
「……こいつは、驚いたな……」
コココさんと、リリリさん。
はるか、昔の。
先輩とバスリーさんの、友人だ。
みんなは覚えとぅかな〜〜?((´∀`*))笑










