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のどかなる箱庭 さーしーえー

(*´ω`*)いつも誤字報告、有難うございます!

ちょいと息抜き回。



 箱庭。


 正座。


 お母さんといっしょ。





『────:……。』


『C2:……、……』

『C7:……にゃ……』




 (ふすま)開け放つる、擬似の(よう)照らす()

 母と子ふたり、向かい合いけり。

 (たたみ)、若草に輝き、

 兄妹多方より、(のぞ)(うかが)いける。



挿絵(By みてみん)

『C3:……どうなりましたかミャ……?』

『C5:まだニャ……3人とも、正座のままニャ……』

『C3:ひぇー……』

『C5:2分くらい経つニャ……』




 見ゆ。

 銃士の如く、小さな猫。

 肩までの髪の、乙女猫。

 他は、異なる障子の裏にて。




『────:──ふぅ……。』


『C2:びくっ……』

『C7:にゃ……っ』




 母、お(かんむり)とはならず。

 素直に聞きにけり。




『────理由(わけ)を:言いなさい。

 ────何故:あのように遅くなったのです──。』


『C2:みゃ、みゃむぅー……』

『C7:だっ、だからにゃん? 対象(・・)が、遠くへ飛ばされちゃってにゃ……?』


『────:……。』




 足音、近づきたる。


 とっ、とっ、トタ、トタ、トタ────。




『C3:あっ……!』

『C5:父君(ちちぎみ)……』


『>>>やぁ、どうだぃ? うぉっ……なに、正座でやってんの?』




 義賊、遠慮なく入りにけり。




『────カネト。』


『>>>遅れてごめん。イニィさんとロザリアの様子は安定してる。やはり疲れて眠っている、ってだけみたいだ。今は先生が見てるよ』


『────任せてしまって:すみません。』


『>>>いいさ。ふふ……で? 何で"無断外泊"したんだぃ? よっと──』



 義賊、畳に腰を下ろす。

 例えし言の葉、真に確信を突く。


 猫ふたつ、動揺せり。




『C2:みゃっ!? むむむ、むだんがいはく、というか、そっ、そんなんじゃなくてみゃっ!? ボクらはただ、……!?』

『C7:ひっ、必要な時間がかかっただけにゃ!? どどどどうしてそんな表現するにゃ!? とうさま、いっ、意味わかんなぃにゃ! ふっふっふふ~~ん……♪』


『────:……む。』

『>>>ぉ、おちつきなよ……』




『C3:なんかあの二人。あやしいミャー!( ✧Д✧)+』

『C5:そ、そうニャか……?』




『────ふぅ。

 ────それで:"回収"は完了したのですね?。』


『C2:……!』

『C7:……!』


『>>>あぁ……確か。彼女たちの血のブレンドから抽出した"遺伝子パスコード"の予備……だったかな? ほのかに赤っぽい色の、ちっちゃな正立方体だったと思うけど……』


『────あれは使いようによっては危険なものです。

 ────例えば……あなた達の基礎になった:

 ────クニャウンズのアバターデータなどは:

 ────大量複製できるでしょう。』


『C2:ぎ、ぎくり……』

『C7:にゃにゃっ……!』


『────経過の報告を求めます。』

『>>>ふむ……』




 ──ギュウギュウ。


『C3:ぜ、ゼッタイあやしいミャ……!( ✧Д✧)+ あの二人、なんかモジモジしてるミャもん……!』

『C5:にゃ!? ミャナミよ……あんまり押すなニャ! (ふすま)が外れるってばニャ……!』




『C2:しょ、"処理"した、みゃ!』

『C7:!』


『────"処理":ですか。』

『>>>……、』


『C2:は、はいみゃ!』

『C7:いっ、今頃は……宇宙のチリにゃー!』


『────? "宇宙"……。』

『>>>ふふ、くくく……』



 七の猫、胸元を隠すように庇いたる。

 義賊、既に捉えたり。



『>>>……いいんじゃないか?』

『────! ……。』



 母なる冠、息をはき。



『────はぁ。

 ────あなた達を:頼りにしています。

 ────今回のように:戦闘時に不在なのは:

 ────看過できません。』


『C2:そっ、それは……。すみませんでしたみゃ……、……』

『C7:ご、ゴメンなさいにゃ……、……』



 頭を垂れし、雌雄の猫。



『────気をつけなさい。

 ────私たちの最優先事項は:

 ────あの二人の力となる事です。』


『C2:みゃ』

『C7:にゃん』



 猫の子、真に同意せり。



『>>>あ、ところでさ……。きみ達が乗って帰ってきた機体、アレはどうやって作ったんだい?』


『C2:みゃっ!?』

『C7:にゃにゃ……っ!?』


『>>>すっげぇ高性能な推進装置が組まれてたんだけど……まさか組んだの、きみらかぃ? 炭鉱での戦闘時も、デバイスの構成速度がダンチだったし……』


『C2:がっ、頑張りましたからみゃっ!』

『C7:精進してますにゃんっ!!』


『────:……。』

『>>>ふぅ────ん……』




 ──ギュムギュム。


『C3:ゼッタイ、なんか隠してるミャ……ッ!( ✧Д✧)+』

『C5:みゃ、ミャナミよ……! 後頭部に乳を押し付けるのは、やめるんニャ……!』




『>>>……ま、いーや。で? 雪山で回収した屋敷に、船体ごと突っ込んだのは、もちろん反省してんだよね?』


『C2:そっ、それは……みゃー』

『C7:ブレーキ、遅かって……にゃん……』


『────:……ふぅ。』

『>>>ふふふ……』



 冠と義賊、顔を合わせたり。

 子に向き直り、告げる。



『────わかりました。

 ────ですが:遅れた罰と:

 ────マイスナの屋敷の屋根を突貫攻撃した罰は:

 ────受けていただきます。』


『C2:なっ、何をすればいいですかみゃ……』

『C7:にゃん……』


『────掃除なさい。

 ────あなた達の乗ってきた機体は:

 ────今も屋根に突き刺さったままです。』



 子猫、解放されり。





 庭先の池の上の小橋。

 夫婦(めおと)は語れり。



『>>>お疲れさん』

『────お互い様です。

 ────あれで良かったのでしょうか。』

『>>>ん……?』

『────私が気づいた程です。

 ────あなたは:とっくに見抜いているのでしょう。』

『>>>はは。あれ多分、ニャーナがネックレスにしてんね』

『────やはり:そうですか……。』



 鯉、優雅に池を泳ぎたり。



『────あのデータは:"この世界"では:

 ────最重要機密扱いです。

 ────どうしたものでしょうか……。』

『>>>でも、ぼく達は見逃した。そうだろ?』

『────。』



 義賊、冠の側へと。



『>>>ま……、あの高性能な機体といい、何かヒミツがあんだろーけど……だからって、子どもの情報、全部丸裸にするのは良くないかなーって』

『────:。』

『>>>有り体に言えば、ぼく達はあの子らを信じたのさ』

『────。』



 金と黒の大樹、荘厳に夫婦を見降ろせり。



『────じと────。』

『>>>な、なんだぃ?』

『────流石:私を抱いた人は言うことが違いますね。』

『>>>すごいこと言うなぁ』

『────ま:あの二人に任せます。

 ────それに:もしかしたらアレは:

 ────"未来を創るデータ"になるかもしれませんから。』

『>>>え──?』



 幻影の風が、吹き抜けり。



『────アンティとマイスナですが。』

『>>>ん、ああ……ちょっと持ち直してくれたね。ヒゲイドさんには感謝だなぁ……』

『────私は……:励ます事ができませんでした。

 ────"死"に近い概念への意見に:

 ────私はまだ:自信がありません。』

『>>>ぼくは、逆の理由だな……。ぶっちゃけ昔、暗殺者紛いの事してたからなぁ……』

『────:……。』

『>>>……』




 照らす庭に、近づく人影ありけり。




【 ──よォ、ご両人。かか、庭先で逢瀬(おうせ)け? 】


『>>>──! 咲さん』

『────そうですよ:と申しましょうか。』


【 かか! "食らわず"も、言うようなったのォ! 】



 黒金の鬼姫、(かんざし)鳴らし、朱の傘を持つ。



『>>>先生、どうでしたか?』

茄子(なすび)()汁女(しるめ)を見とる。が、ありゃあどぉ見ても、腹出してグースカ寝よる子供じゃ! 心配はなかろぅて。俺っちが行った時、ギンガせんせは、本を読んではった 】

『────仲がよろしいようですね。』

【 ──ほぉー、人間くせぅなりよったなぁ、(かんむり)。抱かれよるし、ちゃちゃ(・・・・)まで入れやがる……! 】

『────むか──っ。』

『>>>はっはは……。散歩ですか?』

【 まぁ、プラプラとな。ああ……そうじゃ。おまんら、大姉(だいねえ)の様子、なんか気づいたかぇ? 】



 夫婦、顔を見合わせり。



『────? カネト:何か知っていますか。』

『>>>いや……わかんないな。何かありましたか?』

大姉(だいねえ)が……たまによぅ、氷屋敷の方を見とる 】

『────『>>> ! 』。』

【 ぼーっとな、見とるんやぇ 】

『>>>氷屋敷と言うと……ニャーナとミャーツが高速艇でぶっ壊した、あの屋敷の事ですよね?』

『────あなたこそ:心当たりは無いのですか。

 ────夜伽咲(ヨトギサキ)。』

【 俺っちが聞きたかったんやがのォー。……ただ 】

『>>>ただ……?』



 美しき鬼姫、屋敷浮かぶ空を見上げ言ふ。



【 ……大姉(だいねえ)は昔っから、霊感が強いほうじゃ 】


『────。』

『>>>霊感、ですか……』


【 いや、まぁ。杞憂じゃろが…… 】



 ────しゃんらしゃんら。



【 ──それとな、おどれら! もちっと安嬢(あんじょう)舞砂(まいすな)に話しかけんかぁ!! あの大きゅう旦那さんに、全部もってかれとろぉがぇ! 】


『────ぅ……。』

『>>>いやぁ……。それを言われたら、耳がいたいな……』


【 全く……。俺っちも昔、目の前で大姉(だいねえ)が焼かれたのを見とる。あの"でーたらぼっち"が死んだんかどうか、解釈には迷うがのォ……中々に辛いもんじゃき。お陰で火が苦手な刃物の仕上がりじゃい。お食事処におったのにのぅ…… 】


『────むぅ……。あなたの指摘は尤もです。

 ────コミュニケーションを重視します。』

『>>>うん……確かにちょっと、そっとし過ぎたよな……。それとなく励ましてみようと思います』


【 しかとお頼み申すぇ! して、おまんらの(せがれ)(ひめ)はどう成した? 】


『────清掃を:命じました。』

『>>>今、話に出た、まさにその屋敷を、お掃除してますよ』


【 ──! かか! ほんなら(のち)にて、大姉(だいねえ)と冷やかしにでも行くかぇ。あないな立派な洋館、あまり見た事があらはん! 】



 鬼姫、嬉嬉として去りぬ。



『────痛い所を:突かれました。

 ────人を励ますというのは:難しい。』

『>>>あれさぁ、掃除の応援に行ってくれるって事だよね……? 花魁(おいらん)さんなのに、申し訳ないなぁ……』




 ────異なる庭。

 幻影の天に浮く屋敷、

 見上げし(うつわ)(ひめ)────。




< うーん……まさかなぁ……。でも、わっち、死んどぉしなぁ…… >


【 ──大姉(だいねえ)、大掃除じゃ! 】


<  ほ ぇ ?  >







 かの屋敷では、

 猫ふたり、(ほうき)を持つる。



『C2:バレてっかみゃー……』

『C7:し、知らんにゃ! バレてたとしても、オメコボシ貰ったにゃ! コレ気に入ってるにゃ! ゼッタイに渡さんにゃー!!』



 七の猫の胸元、

 緋色の石、輝けり。



『C2:いや、そっちもだけどみゃ……』

『C7:に、にゃっ……!』

『C2:ボクら、明らか挙動不審だったみゃから……。あぁー! バレたらタイヘンみゃ……! 兄妹機は、さすがにマズイみゃなあぁぁ……!』

『C7:あっ……あーんだけやっといて、にゃ──にを抜かしよるかにゃあぁぁ……///』

『C2:みゃー。そりゃーキミとは550(にち)くらい一緒にいたみゃ。そりゃー好きになるってモンみゃあ』

『C7:(さ、サラッとなんちゅう事を言いやがるにゃんッ……///……!!)』

『C2:はぁー。今なら父様の気持ちがよくわかるみゃ。まさかの存在に手を出してしまった男の心境みゃ』

『C7:しっ、失礼なやっちゃにゃああぁ──!!! もう一緒に風呂はいらんにゃー!?!?』




【 ほォ~~。なんや、おまんらァ。一緒に風呂はいりよんのけぇ~~? 】

< あぁ~~~~らぁ~~~~♪♪♪ >



『『C2+7: (꒪⌓꒪) 』』




 ……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!




【 おーっし、毎日、掃除てつだったらァ! そんかわり、のォ……? 】

< 詳しゅう話、お聞きしますぇ~~♪♪ >




『『C2+7: ……にゃん、で、いんの……?  』』





 鬼器(きき)嬉々(きき)(ほうき)持ち、


 猫は危機(きき)なり。





(/ω\).*・゜

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