にゃにゃツゴ革命。さーしーえー
ふミャ~~。
ミャ?
こんにちミャ。
二号機ですミャ。
一応、ミャーツっていう固有識別コードがあるミャ。
トラネコ型:クニャウンデバイスって言えばわかるミャ?
まぁ……好きでトラネコ型になったわけじゃないけどミャ……。
ふミャ……。
今日は箱庭フォートレスの修繕はオヤスミになったミャ!
なんでか知らないけど、
昨日の夜から、クラウンたまと連絡が取れないミャ!
一方的に明け方に、
『────……今日は:静かに……:お休みで。』
って、命令が飛んできたミャ!
……クラウンたまに、ニャんかあったミャ?
珍しいこともあるもんミャー。
んでミャ……。
いきなりお休みになったからミャあ……。
当然、調子にのるネコも出てくるんミャ……。
『──ニャっふぅ~~♪♪ ダラダラは最高ニャ~~♪ ふにゃふにゃは猫生の至福の時ニャぁ~~♪♪ ゴロゴロゴロぉ~~♪。』
『──ちょ! ニャーナ! ゴロゴロするなら別の場所にするミャ! なんでミャーにいっつも:のしかかってくるミャ!。』
『──ニャ~~♪ ミャーツぅ♪ かたいコト言うニャ~~な♪ 猫同士:ヌクヌク生きていくんニャぁ~~♪ だいたい:ネコ型デバイス設計なのにキリキリ働くってイミがニャーにはわからんニャ~~。ゴロにゃむん~~♪。』
『──ミャ:ミャーた:そんなコト言って……。』
よくわからんミャが、
七号機こと、ニャーナは、よくミャーに懐いているのミャ……。
ミャったく、いい加減なやつミャ……。
でも……本当は。
コイツはいざと言う時、
イチバン大事なコトをやりとげる、
爆発力みたいなものを持ってるんミャ。
ニャーナのそゆとこ……実はミャーは、嫌いじゃないのミャ。
こいつは、たいしたヤツなんミャ。
道連れで……トラネコにされちゃったけど。
この黒いシマシマ、とれないかミャあ……?
『──ニャっふっふ~~♪ ニャっふっふ~~♪。』
『──ミャっ:ミャーの背中にのしかかって歌うのはやめるミャ!。』
『──ニャんニャん♪ ヌコは群れてナンボニャ! 孤独はキミには似合わんニャ~~♪♪。』
『──よ:余計なお世話ミャ……! おミャーの脳内プロトコルはどうなっとんのミャ! ふミャむぅ~~……。』
『──ゴロゴロニャ──♡ お休み最高ニャあー♡♡。』
ぐに、ぐにぐに。
こ、こいつミャ……!
は、はぁ……。
ミャーは、いつもこうだミャ……。
ニャーナに、いつも流されまくってる気がするミャ。
ニャんだかミャー……。
これからも、色々と巻き込まれていきそうミャ……。
猫生、ソンしてんのかミャ──……。
でも、コイツのコトが、心底ニクいってワケじゃニャいミャー。
ふむぅー。
『──ふニャむぅ……──ぐぅ───っかぁ───……。』
『──こ:こいつ……! ミャーの上で寝よったミャ……!。』
ほ、本当にたいしたヤツミャ……。
ミャ、ミャははっ……!
……はぁー。
箱庭の縁側は、ひやっとして気持ちいいミャ……。
ま、眠たくなるキモチも、わからんでもミャい……。
ふぁ~~……。
ま……こうやって猫生ソンしながら、
コイツと楽しくやっていくのも、悪くニャいかミャ……?
ふぁぁ……。
おもいミャ……。
ニャんか、いいコトないかミャ……?
ミャむ……。
ミャーも、ちょっと寝るミャ……。
Zzz……。
『──ニャむぅ──……Zzz……。』
『──ミャうむ──……Zzz……。』
────。
────……Pon!▼
────:進化条件が満たされました▼
────:クニャウンズデバイスの自動アップデートを行います。
────:ダウンロードしています・・・。
────:ダウンロードしています・・・。
────:ダウンロードしています・・・。
Downloading・・・/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■│
──ピ!
▼ 更新点 ▼
・人ゲノム情報の取得、適応によるアバターコンバート▼
・チャットログに機体ナンバリングを掲載▼
・雌雄判定を自動設定▼
……ジジジ。
▼ ゲノム情報・親機 ▼
クラウンギア=アマテル
オウノ・カネトキ
更新情報を取得しています・・・▼
Downloading・・・/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■│
──アップデートを開始します▼
アバターコンバート中・・・▼
※親機の人ゲノム情報に著しく影響を受けます。
更新中・・・▼
更新しています・・・▼
更新しています・・・▼
『 クにゃウン一号機 』
『 クにゃウン二号機 』
『 クにゃウン三号機 』
『 クにゃウン四号機 』
『 クにゃウン五号機 』
『 クにゃウン六号機 』
『 クにゃウン七号機 』
▼ ▼ ▼
『 ニャッチ・C・キングスフィールド 』-C1:♂
『 ミャーツ・C・キングスフィールド 』-C2:♂
『 ミャナミ・C・キングスフィールド 』-C3:♀
『 シーニャ・C・キングスフィールド 』-C4:♀
『 ニャンゴ・C・キングスフィールド 』-C5:♂
『 ネコロク・C・キングスフィールド 』-C6:♂
『 ニャーナ・C・キングスフィールド 』-C7:♀
───……ぴ、ぼん。
──コンバートが完了しました。
チャットログ機能の更新中・・・▼
────全更新が終了しました▼
────。
『C2:…………。』
『C7:…………。』
『C7:お、おまえ……誰にゃ……?』
『C2:みゃ、な……?』
───みゃみゃ!?
だ、だれみゃ!? この女の子は!?
お、起きたら、ボクの上にいたみゃ!!
みゃ、この子……ネコ耳があるみゃ?
ボクらの仲間かみゃ?
いや……こんな女の子のネコ型デバイス、
ボクは知らんみゃよ!?
『C7:に、にゃーい!! 確保にゃー!!』
『C2:ぐぇっ……! ちょ……』
知らんネコ耳の女の子に、ギュッて抱きつかれたみゃ──!
みゃ……! や、やらかいみゃ……!
『C7:お、おまえ、どこからココに入ったにゃ!』
『C2:みゃ!? なんのことみゃ!?』
『C7:とっ、とぼけるにゃ! おまえみたいな男の子型デバイス、ワタシは知らないにゃ! あ、あれ……?』
『C2:ボクだって! キミみたいな女の子は……、え……?』
『C7:わ、ワタシ……?』
『C2:ぼ、ボク……?』
ど、どうしてみゃ……!?
自分のコト、"ボク"って……!?
確か、ボクはボクのコト、"ミャー"って呼称してたみゃ……?
なのに、自然に"ボク"を"ボク"って言っちゃうみゃ!
『C7:わ、ワタシ、"ワタシ"……?』
『C2:なにが起こったみゃ……?』
『C7:と、とにかくミャーツはどこ行ったにゃ!? ワタシ、あいつの上でグースカ眠ってたのににゃ!?』
『C2:えっ……!!』
ミャーツって……ボクのコトにゃ……!?
ボクの上で寝てた……?
そんなことするの、"ニャーナ"くらいしか……。
……。
……。
……。
……。
────グイッ!!
『C7:にゃっ……!?』
『C2:……、──』
上に乗ってるネコ耳さんの肩を掴んで、
無理やり体を起こしたみゃ……。
『C7:おっ……おまっ……。チカラ、強いんにゃな……、……』
『C2:──もしかして、"ニャーナ"……かみゃ?』
『C7:へ……?』
『C2:ぼ、ボク、"ミャーツ"だみゃ…………』
『C7:………………………………うそにゃん』
……………。
……………………。
……………………………。
『C2:(ダラダラダラダラダラダラ……!!!)』
『C7:(ダラダラダラダラダラダラ……!!!)』
ううううううううう、うそみゃろぉぉおおおお。
こ、この、この女の子、ニャーナ!?
あの、お転婆を極めた不真面目の権化たるトラヌコデバイスいちの破壊大帝の名を欲しいままにした、あのっ!! 七号機がみゃっっっ!?
こんなっ……!?
金髪のっ……!?
ネコ耳のっ……!?
お、女の子にみゃ────……ッッ!?
『C7:な、な、な……! えぇえ!?』
『C2:ホントに、ニャーナなのかみゃ……!?』
『C7:えええぇぇ……。おまえ、オスだったんにゃ……!?』
『C2:キミこそ、メスだったんみゃか……!?』
『C7:あ、ありえんにゃっ!! あの都合のよいネコナンバーワンのミャーツが、こ、こんなイケメン風のパツキン男子ににゃっ!?』
『C2:ちょっと待て聞き捨てならんみゃ!! そ、そんな事思ってたみゃ!?』
『C7:わっ、ちょ!! ちかっ、近づくにゃー!! お、おわっ! にゃんじゃこりゃー!? この体、おっぱいついてるにゃー!!』
『C2:みゃっ!? ばっ、自分で揉むなみゃー!! あほー!! 今の自分の見た目考えるみゃー!! せめて下りろみゃー!!』
『C7:に"ゃあああ──!!!?? にゃんでワタシがメス猫にゃー!? ふ、ふふっ、不公平にゃー!!! ワタシも!! おっ、おまえみたいなイケメンのオス猫がよかったに"ゃあ"あ"あ"ー!!! そしたら女チームはべらせて、箱庭帝国みたいにしてやったのに"ゃー!!! にゃむむむむむむぅ────!!!??』
『C2:こ、こいつニャーナだ、ま、間違いないみゃ……!』
改めて自分たちを観察すると、
ちゃんと洋服着てるみたいみゃ!
ボクが、黒いインナーと、
黄色のジャケットに黄色のズボン!!
ニャーナは……み、ミニスカートはいてるみゃ……。
黒いダボッとしたパーカーみたいなのを着てるみゃ!
た、確かにトラガラだけどみゃ……?
しっぽもちゃんとあるみゃ……。
『C2:あっ、ヘッドホンみたいなのに、機体ナンバリングが書いてあるみゃよ!?』
『C7:ワタシがっ……ワタシが女の子にゃ~~……?? そんにゃ~~……仕事サボるには、色じかけしかにゃいんにゃ……?』
『C2:こ、こいつ……』
『C7:ミャーツぅ、今のワタシ……かわいいにゃ?』
『C2:──みゃッッ!?』
い、いや……その……。
可愛いかと言われたら……、
か、可愛いと思うケド、みゃ……?
『C7:……。ほぉ~~ぅう……?』
『C2:──ハッッ!!』
『C7:ミャーツから見て……このせくすぃーなニャンニャンボディは、満更でもないみたいにゃなぁ~~……? ぷくく♪』
こ、このメス猫ぉお~~!!
ニヤニヤ笑いやがってみゃ~~!?
『C2:っ、ボクはキミの中身のお転婆さをよ~~く知ってるみゃ。外見だけで相手がグラつくとは、思わない方がいいみゃよ?』
『C7:にゃっ……!? す、すかした言い方しやがって~~! こんのパツキンネコ耳王子がにゃあああ~~!!!』
『C2:そんな事よりも! ニャーナ! ボクらが何故、人型になっているのか、調査すべきみゃ!』
『C7:わ、わかってるのにゃ! わわっ! ワタシ、スカートだったにゃっ!? こ、こんなのはく意味あるんかにゃ……!? すぐ丸見えにゃん……』
『C2:い、いいからどくみゃ! ハレンチなメスみゃ!』
『C7:は!? ハレンチぃ!? ハレンチってなんにゃ────!!!!!』
────ポン。
『C2&C7『───……っ!?』』
───────────────────────────
『C1:こちら一号機。
:いきなり人型になったにゃ……
:にゃんか知ってる?』
───────────────────────────
『C7:にゃん、なのぅ……?』
『C2:!! ボクたちだけじゃないみゃ!?』
────ポン。
───────────────────────────
『C3:こちら三号機みゃ~~!
:気づいたらニンゲンの女の子みたいに
:なってたみゃ! みゃう~~……!』
───────────────────────────
『C2:ニャーナ……。これ、やばいみゃよ……?』
『C7:うえーん、どないなっとんのにゃう~~……』
『C2:にゃ、ニャくのはよすみゃ。とにかく調べてみようみゃ。にゃ?』
『C7:ぅ、うぅ~~っ! ミャーツがなんかイケメンにゃ~~。腹立つにゃ~~……!』
この日。
クにゃウンズ七機の全てが、
ネコ耳ヒューマノイドタイプになったんみゃ。
お互いの変化にニャンニャンなボクら。
調べ始めてから、原因がわかるまで。
さほど手間はかからなかったみゃ……。
『C2&C7『──ニャンニャンにゃあぁあ~~~~!?!?!?!?』』










