ふたりはふろふろ! さーしーえー
注意:クソお風呂回です。
え? サクサク進まない??
だってタレタレだもの(*´∀`*)笑
ちゃぽ……。
「……」
「……ふふ」
たぱ、たぱ……。
「……よかったね」
「うん……!」
マイスナは、嬉しそうに自分のギルドカードを見ている。
……。
まぁ、たぶんお湯で錆びたりは……しないよね?
……。
「……名前」
「え?」
「それで、よかったの? その……」
────" マイスナ・オクセン "────
────" レター・ライダー "────
「……"狂銀"の、さ……?」
「……よかった」
「!」
「……鎖さんは……悪い人じゃなかった。それに……」
「?」
「アンティと、おそろいだから」
「…………そっかぁ。」
あの後、ヒゲイドさんは白銀の天使と化したマイスナに、
シルバースタイルランクのギルドカードをすぐに与えた。
SSランク……一見すると、私より強そうだけど、
GSランクよりは……ひとつ下のランクになる。
「……アンティ、マイスナ、俺の負けだ。ただ、マイスナはまだ精神的に伸びしろがある。アンティ、最初はお前が支えてやれ」
「あははー! ギルマスの心を折るなんて、凄いですねー!」
「ああああ……こんな有能なヤツらを、郵送配達職なんぞに、郵送配達職なんぞに……! ぅおぅぅぅ……!!」
「む! ちょ……ぉ?」
「やったー!」
郵送配達職をディスられた気がしないでもなかったが、ヒゲイドさんが余りにも苦渋に満ちたフェイスだったので、こちらが引いといたわ……。
たぽん……。
「……あぅ、あんま動くな? お湯こぼれちゃうから」
「……? でも、アンティの歯車でも、私の鎖の輪っかでも、格納できるんでしょう?」
「や……そりゃそうなんだけど……」
たぷん……。
「……その……恥ずかしいのよ」
「……! む、むぅ」
何がむぅやねん……。
たぶん、日付が変わるか、変わらないかくらい。
光の魔石は、灯していない。
深い夜の部屋の真ん中に、金と銀の猫足のバスタブ。
小さな宙に浮く歯車から、小さな炎が出ていた。
ロウソクのような、僅かな火に照らされる夜の室内。
40メルトルテも高さのある、私たちのお城。
暗い中で、お風呂に入るのは危ない?
……許してほしい。
久しぶりに、ゆっくりお湯に浸かった気がする。
それに……。
今、私が下で、彼女が上なのだ。
明るいのは、恥ずかしい。
ちょっと、やばい。
ちゃぽ……。
「……あったかい」
「……そうだね」
……ちゃぱ……。
「ん……」
「こ、こらぁ……あんた、もっとそっち行きなさいよ……」
「アンティ、うるさい」
「え、えぇ~~……」
──キラリ。
壁際の机の上には、金と、銀の仮面が置いてある。
……いつでも、仮装パーティーができそうだ。
この暗さと高低差で、私たちの裸は見えていないはずだ。
……しっかし、まさかこの塔のレアメタルを分解して、
先生の仮面とヨロイの装甲を造るとはねぇ……。
クラウンと先輩が、氷が素材に混ざっていない分、
仮面の強度はかなり高いと言っていた。
ヒゲイドさんによると、この"役立たずみ塔"は"百光"という特殊なミスリル銀で出来ているらしい。
────" 銀の花嫁・改[百光] "
これがマイスナの新しいヨロイの名前だ。
「……毎日、」
「え?」
「お風呂、入れる……?」
「……うん。入れるなら、朝と夜に入るわよ?」
「わぁ……ぜいたくだぁ……」
「ふふっ、認めるわ……。そうよね?」
「……、その」
「? どった?」
「上と下、交代する?」
「えっ……。ぃ、いや、今日はこれでいぃ……」
や……そもそもですね。
なんで、"上と下"になっちゃったんだろ……。
別に、"左と右"でもよかったんじゃ……。
確かに、色々と疲れたからさ?
足は伸ばせるほうがよかったけども。
うぅむ……。
「この……ティアラ」
「──ぅ、うん!?」
「とれないんだよ、ね?」
「……! ぅん、そだね……。いや?」
「! ぅうん、イヤじゃない……すき……」
「……よかった……」
「アンティは、その王冠、すき?」
「ん? クラウンのこと? ふふ、うん。好きよ」
「わぁ……」
「急にいなくなったら、さびしくなっちゃうわねー」
「そっかぁ……」
「ふふ、どして?」
「私のティアラも、喋ればいいのに……」
「……! ふふふっ、"先生"だけじゃ、ダメ?」
「んっ、そ、そうじゃないけど……」
「……。ヒールスライムの話、したじゃない?」
「! このティアラの、白い部分のとこ?」
「……そぅ。もし魔物としての意識が戻ったら……」
「っ、しゃべるかもしれない?」
「ふふふ、そうね……」
「いつ、だろぉ……」
「クラウンの話では、かなりはやく目覚めそうだって」
「そっかぁ……! 楽しみ、だなぁ……」
「私は、ちょっとドキドキするわね……」
「そーぅ?」
「どんなヤツか、わからないじゃない?」
「えへへ……楽しみだよ。とっても!」
「……。あんた、可愛いわねぇ……」
「な、なに、急に……」
「ぁ、あんたと、こんなふうにお風呂に入る日がくるなんてねぇ……」
「あーっ、話、そらしたぁ……!」
「そらしてないもーん♪」
「むぅー……!」
たぽん……。
「あぷ……」
「!? ちょ、何お湯飲んで……」
「ぶびゅー!!」
「ぷあっ」
…………。
口に含んだお湯、顔にかけられた……。
ぽたぽたん、ぽちょ……。
「………」
「ふーん♪」
「……ほぅ、オクセンフェルトよ。これは宣戦布告かしら?」
「……えへへ、クルルカン? ずいぶんとスキだらけですこと」
ほぅおー? ふかすじゃないの。
「すっげぇ、こしょこしょしたくなってきたわ」
「──!! や、やめて!! やぁ、だめだよ!?」
「なにを動揺している!? オクセンフェルトぉおー!!」
「や──ぁ──!!? にゃ────!!?」
「とりゃ──!!」
ばちゃぽばちゃぽだぱんぱんぱぷんだ──!!!
もちろん、壮大にお湯はこぼれた。
たっぽん──。
『>>>……どう、思う?』
『────……ど、どう:とは。具体的な入力を。』
『>>>いや……アンティと、マイスナの事だよ』
『────そ:そっちですか……。』
『>>>え……! あ、いや……ごめ……』
『────か:構いません。それで:詳細を。』
『>>>は、は……。その、有り体に言うとさ……』
『────はい……。』
『>>>あの二人、お互いの好感度、高すぎないかぃ……?』
『────:……。』
『>>>いや、その……色々と思う所はあるんだけどさ、その……』
『────カネトが一番に懸念しているのは:"歯車法"と"電離法"の完全同期融合に伴う:"副作用"ですね?。』
『>>>! ……──ああ。その通りだ』
『────今のところ:両者に健康的な被害は見受けられません。しかし:前にあなたが言っていた外傷実験はするべきでしょう。』
『>>>うん……。頃合いを見て、二人に話してみよう。事が事だから、あまり先延ばしにもできない』
『────それで:副作用の件:ですが──。──ッッ!!。』
──じゃぼっ!!
『>>>ど、どうしたっ!?』
『────……今:アンティとマイスナの頭髪部流路が:接続状態に移行しました。』
『>>>……!! 二人は?』
『────睡眠中です……。流路情報が高速で交換されています……。』
『>>>ええと……、ここでウインドゥに出せるかぃ……?』
『────あ……:ど、どうぞ……。』
──ヴぉん。
『>>>ご、ごめん……。!! これって……!』
『────"並列化"と:定義できます……。』
『>>>…………、……!』
『────心拍数:及び脳波の同期を確認。呼吸器は……正反対に作用しているようです。』
『>>>血液数値は……? っ、これ、ヤバいぞ……まるで、お互いの身体のメンテナンスを行っているようにさえ見える』
『────カネト。具体的な危険度の指摘を求めます。』
『>>>毎日、コレが必要なら、必然的に互いの依存度は高くなる。……なりすぎるよ』
『────:!。』
『>>>最悪、お互いに、お互いがいなければ生存できなくなるぞ……?』
『────そ:んな……。』
『>>>もちろん、可能性の話だ! わからない! でも……マイスナを助けたリスクは、でかかった。暴走しかけた彼女と流路領域を共有化したせいで、お互いの身体領域は密接に食い込みあってる……』
『────:……。現在:レム睡眠中です。』
『>>>は、は……これは、夢まで共有しているかもな。今度、先生にも見解を求めよう』
『────わかりました。まだ:両名共に:健康被害は発生していません。それは:良い兆候です。』
『>>>そうだね……』
──ヴぉん。
たぽ……。
『────あなたが最も恐れているのは:。』
『>>>!』
『────二人の:"精神の融合"ですね?。』
『>>>……ふ。お見通しかぃ?』
『────もう……:こういう仲ですから。』
『>>>はは……。千年と二ヶ月、連れ添った仲は違うね』
『────:……。その。』
『>>>ん……?』
『────普通に会話していますが……:状態は、健全なのでしょうか。』
『>>>……ッ!』
『────その:私のボディには:その……。』
『>>>っ、……さ、さっきから』
『────:?。』
『>>>い、一定距離は、近づけてないだろ……。選んだのも色つきだし……さ、察して、くれ……』
『────:ぁ……。』
『>>>……っ、……』
『────://////。』
『>>>……//////』
たぽ……。
──ガラガラガラ、だぁ─────ん!!!
『──ニャッふ──!! クルクルはいるかニャ──!?。』
『>>>んんッッ────!?』
『────:ひッッ!?。』
ぐいっ!!
──ちゃぱんっ!!
ギュッっ。
『────:っ!?。』
『──あーっ! いたニャー!! クルクルぅー!! おミャー! こんな上層階まで風呂入りにきてニャー!!。』
『>>>や、やぁ、見つかっちゃったな? な、何か急用かぃ……?』
『────:~~。』
『──おミャー:久しぶりに先生と再会したニャ? ギンガ先生、どこの部屋で寝たらいいか:おミャーと相談したがってたニャー!!。』
『>>>そ、そうか……。どうしようかな……』
『────:~~。』
『──ミャっ:心配するニャ! 好きなトコ使えって:ニャーが言っといたニャ! せやけどニャ? 先生もいきなり箱庭に来て:ドキドキエブリディなはずニャ! 顔見知りのクルクルが寄り添ってあげるニャよ!?。』
『>>>き、きみの言う事は最もだ! ぁ、ありがとう、ニャーナ』
『────:……、……。』
『──ニャ~~。ま:今回の件ではクルクルにも世話んなったニャ! せいぜいゆっくり浸かるニャ! ほニャニャ~~♪。』
──ガラガラガラ……。
『>>>…………ふぅ』
『────:ん…………。』
──── が ら ァ !
『──そーニャ!。』
『>>> ──!?』
『──── 。』
『──クルクル! クラウンたま:何処にいるか知らないニャ? さっきから見当たらんのニャ~~……。』
『>>>し、知らない知らない、ははは。しっ、知らないなぁ~~~~……!』
『────~~!!(ドッ:ドッ:ドッ:ドッ:ドッ:ドッ……)。』
『──そうニャかー……。おいクルクル! ここだけの話ニャけどな……?。』
『>>>な、なんだい……?』
『────(はぁ~~、はぁ~~)。』
『──ぶっちゃけ:クラウンたまはクルクルにベタ惚れニャ! 押し倒したら:いけるニャよっっ♪♪♪。』
『>>>あ、ぁぁ~~…………ぅ、ぅん』
『────(かっ:過重労働追加:過重労働追加:過重労働追加……!!)。』
『──ほニャニャ~~♪ うまいことやるニャよ~~♪♪。』
スゥぃ~~♪
──ガラガラガラ…………。
────。
たぷん。
『>>>…………』
『────……。』
『>>>バレ、なかったかな……』
『────……あなたのボディは:大きいですから……。』
『>>>……』
『────……。』
たぽぽん。
『────ねぇ:カネト。』
『>>>……ぅん?』
『────この後……:何もないというのは……ない:ですよね……?。』
『>>>……── 』
なにもないは、なかった。
『──んぅ~~? クラウンたま:どこいったニャ~~。』
ふよふよふよ~~。
( º言º)ごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご……!!!










