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王と妃と皆さんと。さーしーえー

そか、ここに書けばええねやね(´º∀º`)

ちょい百合です!

でも、わちゃわちゃが勝ちます(笑)



「お姫様、みたぃ……!」

「ふふ。ほんとだね……!」


 立て鏡の前に、ふたりでへたり座りをしている。

 王冠をした私と、ティアラをしたマイスナ。

 マイスナは興味ぶかげに、自分の頭の上のソレを見ていた。


「この、白いとこ、ミルクみたい!」

「あ、それ液体なんだ! そ、そだよね、ヒールスライムだもんね?」


 紫の時限結晶の周りには、

 浮かし彫りみたいな純白の装飾がある。

 まるでお姫様のしているものみたい。

 これがヒールスライムで形成されてるっていうから驚きだ。 

 形、少しなら自由に変えられるかもね?


 その液体部からは、細い白銀の鎖が左右に出ていて、

 マイスナの頭をぐるっと一周するようになっている。

 あ……なんかこれ、クラウンと一緒でくるくる回ってる……?

 なるほど、色々と私と正反対の仕様みたいだ。


「そのティアラの宝石の色……明るい紫になってる」

「……?」

「前に会った時の……あなたの髪と瞳の色に似てるわ」

「……! ……」

「? どうしたの?」

「い……いまのこの髪の色……いや?」

「……っ! ちがうっ、そうじゃないわ」

「!」


 サラぁ……。


 とっさに、彼女の頭に近いトコの髪に触れた。

 あたたかい銀の髪。

 目を見て言う。


「……今の銀色も、とってもステキよ」

「んっ……!」


 マイスナの顔から悲しさが消し飛ぶ。

 目を丸くして頬が染まる。


「どちらも綺麗な色だって、そう言いたかっただけ。ごめんね……」

「ん、んーんぅ……。ホントに似合ってる……?」

「ええ! まるで、天使だわ!」

「て……」

「ん?」

「天使はあなただよ……」

「……っ、な、なにを言うのよ……急に」


 私は食堂娘じゃぃ……。

 鏡の前で、見つめ合う。


挿絵(By みてみん)

「「 …………──っ 」」



 あ……やべ。

 この子とチューしたの、忘れてたわ……。

 なんか、気恥しい、な……。



「…… …  」

「…… …  」



 あれ?

 なんか、顔、近づいてね?

 金と、銀の、髪が光る────。


 ぁ……─────。





{{ ──ピエロちゃん! 紫電ちゃん! 先生が起きたわよっ! }}



「──んっ!」

「──わわっ!?」



 ──────魔が差した。





「にょきっと」

「くるー♪」




〘#まさか、夢ではなかったとはな……〙

「あなたが、鎖、さん……?」


 響いてくる声は、しっぶい男性の声。

 先輩の記憶の中で……あの学校で聞いた声そのものだった。


〘#……無事のようだ。私たちは共に助けられたようだな〙

「……! あなたも……?」

〘#ああ……。教え子と、その仲間たちに、な──……〙


 しかし驚いたわ……!

 まさかクラウンが、"先生"の意識の回収に成功してたなんて……!

 いったい、どうやったんだろ!?


〘#まさか、この空間がスキルで作られた異次元の中とはな……。驚くべきものだ〙

「? ??」

「あ──……マイスナ? 私たちのアイテムバッグはね、無限の空間なの。その中に、大きな船があってね? そこに、先生も皆もいるのよ」

「?? 空間? 船……、"せんせぇ"?」


 あはは……ホント、色んな情報がありすぎよねぇ……。

 どうやってマイスナに説明していこうかな……。


「鎖さんは……"せんせぇ"ですか?」

〘#……ぅむ? ふ……。昔はそうだったな……〙


 うぅむ……どうすれば……。


「……なんで、せんせぇは"鎖さん"だったの?」

〘#それは、わからない……が、私は"隷属紋章"つきの鎖をいつも纏(まと)っていたからな……その効力だろうか……? あの雪山で力尽きた後、知らぬ間に"鎖"として君に絡め取られていたようだ……〙

「……れいぞく、もんしょう?」

〘#……王族が管理していた、太古の"奴隷用の術式"の事だ。どうやらあれから200年以上も経ってしまったようだが……〙


 ……! 奴隷……。

 勝手に異世界から連れてきて、最後は奴隷にされた……ってことよね。

 先輩の記憶で見た王女(ロザリア)さんはいい人っぽかったけど、王様本人は、まるでいい印象がないわ……。


「せんせぇは……。"さいしょの狂銀"……ですか?」

〘#……!〙


 っ! マイスナ……。


〘#……オウノ・カネトキから聞いたよ。まさか……私たちの戦いが、"絵本"となって後世に語り継がれているとはな……。そうだ。私が君の言う"狂銀"で間違いはない……。私は……狂っていた〙

「……」

「……」


 とても、理性的な男性だと思う。

 その、まさに先生、という感じだわ。 

 この人が、あの絵本の最大の悪モノとして描かれているのが、納得がいかないと思ってしまうくらいに。


〘#しかし、どのような経緯で私たちの戦いが絵本になったのか……? カネトキ、君は絵本の作者を知っているのか?〙

『>>>……、……』

〘#ふ……。こら、カネトキ。いつまでもメソメソするものではない〙

『>>>……だ! だってさ……、……』


 ありゃあ……先輩。

 いや……そりゃそうだよね……。


「クラウン。先輩、大丈夫?」 

『────はい。

 ────現在:居間にてお茶を飲むヒョウテイ・ギンガの背中に:鏡合わせのようになってお山座りしています。』


 え、あっはは……、背中つけて座ってんのか。

 カーディフの街でお隣さんが飼ってた猫みたいだね。

 感動の再会よねぇ……。


「……クラウン、そばにいてあげて」

『────:承りました。』

〘#ふふ、やれやれ、背中が熱くて仕方ない。……と、名乗り遅れてしまったな。私は"ヒョウテイ・ギンガ"という〙

< いやぁ~~~~♪ 凄ぃイケメン叔父様やよ~~♪♪ >

【 ふん…… 】

{{ ガタイ、いいですねぇ……仮面さんよりも背が高いなんて。あ、私はイニィと言います。ペコり。この子がガルンです }}

『 ガルンガルン! がるんがるんるん♪ 』

〘#お……ぉ、ん!? あぁ、お茶を入れてくれるのかね……ぁ、ありがとう……〙

『──こにゃガルン! ニャーのデータ煮干し:どこの戸棚にしまったニャ!。』


 トポポポポポ……。


 箱庭メンバーは、和気あいあいとしているみたい。


「い、いっぱい……いる?」

「あはは……混乱するよね。また紹介するわ。"箱庭"には眠るとランダムで行けるし……いざとなったらいつでもいけるから!」

「……ぅん??」


 うーむ、マイスナとの情報共有が大変そうだ。

 ていうか……。


「こりゃ! ぱんつはけや!」

「! やぁ──!」


 ──なんでやねんっ!!

 そんな劇場幕巻きになってたら、お外にいけませんよ!?


「アンティの色を汚すのは、イヤっ……!」

「な、なに言ってんのよぉ……!」


 ノーパン宣言をしないで下さい……。

 くっそ、これは服をいくつか調達しなければならぬか……!

 私もクルルカンスーツの傷みが気になるし……。

 ちくしょ──!! あのドニオスいちの変態に、またお世話になるのかぁぁああ──!!!


『────アンティ。

 ────"クルルスーツ・レディオル改"ですが:

 ────スキル経験値を消費して:

 ────徐々に修復されている事が判明しました。』

「っ! ホントっ!?」

『────今回:かなりの経験値を得たので:了承を得ずに放置していましたが……。』

「いいわ。そのまま経過を見て。直るならそれがいい」

『────レディ(準備完了)。経過観察を続行します。』

〘#ふむ……〙

『────何でしょうか。ヒョウテイ・ギンガ。』

〘#む、いや……失礼。感情が素晴らしく豊かなスキルだと思ったのでな……〙

『────……。』

『>>>彼女には心がある……』

『────!。』

〘#……! ふ。そうだな……。クラウンくん、私の事はギンガと呼びたまえ〙

『────では:ギンガ殿、と。』

〘#敬称はいらぬ〙

『────彼の恩師に:失礼はできません。』

〘#……! ハッハッハ……! 礼儀の成ったお嬢さんだ! ……こいつの事を、これからもよろしく頼む〙

『────承知しました。』


「ぱーんーつーはーけぇー!!!」

「にゃあ─────!!!」


 ドタバタドタバタ。


『────ひとつ:問題を提示したいのです。』

『>>>……?』

〘#……遠慮なく言っていただきたい。私はここ(・・)では新参者だ〙

『────いえ。そんな重苦しいものではありません。

 ────カネトとは違い:ギンガ殿には現在:

 ────本体となる"仮面"がありません。』

『>>>……!!』

〘#ほぅ……! 仮面、とな……〙

『────ギンガ殿。

 ────あなたの記憶媒体は:マイスナの身体に残留した:

 ────氷と金属の混合物の流路よりサルベージしました。

 ────しかし:その流路媒体本体は消滅しています。

 ────いざという場合の記憶保持のため:

 ────私は:仮面型ハードデバイスの構築を推奨します。』

〘#どう……すればよいのだろうか。あの銀の仮面をもう一度造る方法……〙

『>>>いや、でも……マイスナは"狂銀の仮面"のイメージを形にしていましたよね?』

〘#……! なるほど……私の本体となる"仮面"を、あの子に……マイスナに造ってもらう。そういうことだね?〙

『────はい。私も:その方針を推奨します。』


 ドタバタガッシャーン!!


「こらぁ────!! ぱんつはけぇ───!!!」

「やだぁ───!!! え、ええぇぇい!!」

「な……!? わっきゃ────!!?」


 どっで────ん!!!


『 ガルン……?? 』

{{ 向こう、なんか騒がしいみたいだけど大丈夫……? }}

『────取っ組み合いになっていますね。』

〘#…………〙

『>>>今、ヤバくなりそうだったから、また仮面側の視覚、切ったよ……』

【 ……おぅ童(わっぱ)、どなぃなっとるんじゃ? 】

『>>>……さいしょアンティの方が優勢だったんだけど、追い詰められたマイスナちゃんが、アンティの両脚を持ち上げてベッドに倒したんだ……』

〘#……。レスリングのようにか……〙

『>>>綺麗なマウントポジションでした……』

< 大胆ねぇ~~♪ ほほほ~~♪ >


 ────沈黙。



〘#……なるほど。私の仮面の構築を急いだ方が良さそうだな〙



【{{『────『>>> 今の流れでどうしてそうなった!? 』。』}}】



< あらぁ~~♪ >

『 ガルンがるん♪ 』




「なっ!? ちょ!? やめっ、こそばっ!? にゃっはは!! きゃははははっ!! ぬぁ────!!!」

「わっ!! きゃっ!? うぅぅ──! にゃっっ!? ふふっ! あははははっ!! けらけらけら!」



『──ニャ! さすがドンのライバルニャね!。』

『──おっとぉ──!! ドンのシャツがはだけたニャー!!。』

『──ニャンニャンにゃ~~♡♡。』



 おい猫ども。

 なんの実況してやがる。



 夕ご飯は、豚しゃぶサラダ大盛りにした。


 とんかつ?

 夜はちょっと……。




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