" オペレーション:バイオレット " さーしーえー
連投にゃー!!
頼むから前話も読んでくりゃれっ!
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)っ とうっ!
溶ける。
融ける。
熔ける。
身体の内から、外から、とけていく。
これが、私の最期。
光と音で、よく、わからない。
身体は、宙に浮いている。
だらんと、燃え尽きていく。
白い。
あの絵本の通りだ。
昔に、本当に狂銀がいたのなら、
私みたいに、こうなったのかな……?
とける。
「……────……ぁ……」
身体が、どうなっているのか、わからない。
光りすぎている。
泣けばいいのか、笑えばいいのか、わからない。
鎖が、身体に巻きついている。
冷たい、気がする。
傷口が、凍っている。
……もう。
もう、いい。
いいよ、鎖さん。
この傷、あの子に付けられたんだ。
わたし、確かに、あの子に会ったよ。
それだけで……いいや……。
( 悪いヤツに、なれなかったな…… )
古き時代に、もし、
本当に狂銀がいたとして、
でも、私と違うトコロがある。
私は……守った。
遠ざけた。
あのクルルカンに、生きて欲しい。
たぶん、あの子も、私に……!
( しあわせ……だな )
たぶん、両想い、だった。
あの子の、子供の頃の記憶を見た。
いつでも、私がいた。
わぁ──……。
しあわせだな──……。
( よかった…… )
光の中、目を瞑った────…… 。
────。
────。
────。
────。
────。
────。
────音がする。
( え……? )
/ " ゴォォオオ " /
( な、んの……音? )
/ " ゴォォオオォォオオ " /
( ……!! ……ッ!? )
/ " ゴォォオオオォオォオオオオッッ!! " /
音がする。
けたたましく。
つんざくように。
おおきく、なっていく。
( ……!? な、に……!? )
静かに死ぬだけだった私に、
それは、近づいてくる。
うるさい。
とても、うるさい。
でも。
なぜか。
──鼓動は、高鳴っていた。
/ " ゴォォオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアッッ!!!!!!! " /
穢らわしい銀の眼を、見開く。
予感がする。
運命が、あがく、予感だ。
────音のヌシは、白い電撃の壁に、衝突する。
───────ドォオンッッ・・・!!!!!
バ チ
チ チバ
バ バ
チバ 庚 バチ
バチ ` チバ
チバチ 靁 バチバ
バチバチ 霞 バチバ
バチバチ ヲ チバチバチ
バチバチバ 破 バチバチバチ
バチバチバチ 砕 チバチバチバチ
バチバチバチバ セ バチバチバチバチ
バチバチバチバ リ チバチバチバチバチ
バチバチバチ ゜ チバチバチバチバチ
バチバチバチバチ バチバチバチバチバチ
バチバチバチバチバ チバチバチバチバチ
バチバチバチバチバチ バチバチバチバチバチ
チバチバチバチバ チバチバチバチバチバ
チバチバチバチバチ チバチバチバチバチバ
チバチバチバチ バチバチバチバチバ
バチバチバチバチバ チバチバチバチバチ
チバチバチバチバ チバチバチバチバ
バチバチバチバチ チバチバチバチ
チバチバチバチ バチバチバ
チバチバチバ チバチバチバ
バチバチバ チバチバチ
チバチバチ チバチバ
バチバ バチバチ
チバチバチバ
バチバチ
バチバチ
チバ
────つきやぶってくる。
バ リ ぃ い い い い ん ん ・ ・ ・ !
───ぎゅぅうううううういいいいいいいんんん────!!!!!!!
私は、見た。
吹き荒れる太陽を背負い、
身体中の歯車を唸らせ、
ガラスのような黄金の鎧をぶちまけながら、
突っ込んでくる彼女を。
乱反射の光は、ここまで届いた。
────彼女と、目が会った。
────叫んだ。
「バカぁあああああああ──────!!!!!」
「てめぇが、バカだァああああああああぁぁぁ─────!!!!!」
まだ、少し離れている。
彼女のガラスの金の装甲は、砕け散っている。
無理を、している。
胸が、熱い。
「な、んで、なん、せっか、く、つき、離して……」
「待ってろォッッ!!! ぐっ───!!!!!」
燃えるように、オレンジに輝く。
煌めく装甲は、まるで太陽の化身。
私の支配下から離れた雷と熱の力は、
容赦なく彼女を襲う──。
────ピカッッッッッ!!!
「あああっっ!!!」
「────っ!!?」
恐ろしい、龍のような、雷たち。
轟音と共に。
「ちぃぃいいい────!!!!!」
よける。
よける。
よける。
身体から火を噴き、
ピエロの曲芸のように、避ける。
手足が千切れるかと思う速さで。
大きな、雷が、避けられない。
迫る。
< ────させへんよ。 >
────しゃ……ん……!
刹那。
白い着物の人が、見えた。
稲妻が直撃する。
大きな白い帽子に当たって、全ては掻き消された。
< ひゃあ、ぜんぶ持ってかれたァ……気張りどきやよ! >
白い女の人が、消える。
「う、そ────……っ!」
「──らぁぁあああああああ!!!」
太陽が、近づいた。
氷塊が、宙に舞う。
金属が、混ざっている。
避けて────……!!
「──ナックル展開ッッ!!」
『────レディ。』
ガゴォォオオオンンンン!!!
すごい音がして、光の中、氷が砕ける。
殴り割る。
砕き割る。
ぶちのめす。
でも、大きな塊が、磁力を以て、行く手を阻む。
【 チッ……! ──っオラぁァァァ! 】
────タァァァアアンンン!!!
黒い着物の人が、見えた。
金の爪を持っている。
下から上へ、叩き上げるように、舞う。
巨塊は、左右に裂け回った。
【 か。くわばらくわばら……ほな、やったれや! 】
黒い人が、消える。
「──どけええぇぇええええいいぃ!!!」
境い目に入り、金の力で、左右に殴る。
断面から、砕き散らす。
「もうちょっとだぁぁああああ!!!!!」
小さな、プラズマが集まり、襲う。
ひとつの、大きな槍。
あんなこと、したくないのに……!!!
あればっかりは、彼女でも……!!!
{{ さぁ……船ぶっ壊した埋め合わせは、しなきゃ、ね? }}
『 ──ガルンっ!! 』
────チャキンっ……!
悪魔が、黒に燃える十字架を、構えていた。
無の力が、集まる。
それは、砲台だった。
ぶっぱなす。
────バッッ……────キュゥゥウウウンンン!!!
────ずしゃあああああああああんんん……!!!
「────!!」
プラズマ体は、霧散した。
{{ 今は……これが……精一杯、かな…… }}
『 ガルン…… 』
悪魔の姿が、掻き消えた。
気づけば。
目の前に。
「どりゃああああああああぁぁぁ────!!!」
「────……!!!!!」
────彼女が、いた。
本当に、近い。
私から吹き荒れる力に抗い、
こちらに突っ込んでいる。
私の力と、あの子の力は拮抗している。
バリバリと熱で装甲が剥がれながら、
ゆっくりと、轟音と共に、
彼女は近づいた。
光のヒビが、見えた。
私のちからが、彼女を削っていく。
「むり、だよぉ……!」
『>>>うるさいな、そういう事であきらめる子じゃないんだよ』
「え……?」
男の人の、声がした。
金色の装甲が、さらに光の装甲で覆われる。
輝く。
黄金だった。
『──ニャコの命:ななつまでニ"ャァア"ア"ア"あああ!!!!!!!。』
『『『『『『『──に"ゃお"お"お"おおおおおおお!!!!!!。』』』』』』』
たくさんの声がして、
背中のななつの火が、輝いた。
全てが、私に向かっていた。
どうして────……!
ジ、ワ……!
「───……!」
自分の手を見る。
焼けただれている。
とうとう、身体が耐えられなくなり、
皮膚が、やられ始めたのだ。
燃え尽きる。
私と一緒に、燃え尽きてしまう。
私は、
私はぁ────……!!
「……を」
「え……?」
「手を、、、」
「……!」
「手を!!」
金の、少女の手。
「──手を、のばせぇぇえええええええええええ!!!!!」
「────!!!!!」
いやなのに。
一緒に、死んでほしくないのに。
一緒に、いたい───────。
「うわぁぁあああああああああああぁぁぁ!!!」
手を、伸ばした。
銀色の手を、前に。
焼けただれていく。
前に、前に! もうすぐだ!
金の手と、銀の手。
どちらも、燃え尽きていく。
ふたりとも、叫んでいる。
「 」
「 」
じわじわと、近づく。
ボロボロになりながら、近づく。
もう少しだ。
ふれる。
ふれる。
ふれれる……!
────ォンンッッ !!
「な」
「あ」
金色の背中が、爆発した。
火の勢いが、弱まる。
時が、ゆっくりになるような。
離れる。
離れていく。
今、離れたら、
絶対に、間に合わない────。
「そん……」
「……なぁ」
泣きそうな、顔で、見合う。
ゆっくりの時の中。
瞳。
涙。
悲しみ。
私たちの、最期─────?
離れていく、手──────。
───── 絶望が ──────── - - - 。
〘#──うぅぅぅぉぉおおおおオオオオオオッッッ────!!!〙
「「 ───!! 」」
咆哮と共に、信じられない事が起きる。
白銀の、鎖が──────、
金と銀の手を、結んだッ────……!
〘#さて……"鎖"としては……これで、よいかな……?〙
────ギルリ、ギルリと、引き合う、鎖。
あ……。
つ、か……んでる。
凍って、いる。
しっかりと。
離れ、ない。
────私たちは、爆心地だ。
「……──── 」
「……──── 」
金の、瞳が見えた。
やっぱり、綺麗。
「こんにちは」
「……うん」
「天国で……いっしょに暮らしてくれる?」
「いいけど……それは先になりそうよ?」
「え?」
─────ぴかぁぁああああ────!!!!!
掴んだ、逆のほうの、手。
黄金の、左手。
輝いている。
『────"オペレーション:バイオレット":発動します。
────全身流路系:プレ起動開始。
────値震煉異:直結完了。
────ホワイトウォール部:活性化。
────自己防衛デバイス……解除完了。
────同期:スタンディングバイ。
────────いけます:アンティ。』
「ビンタは、ヤダなぁ……」
「ふぇ……?」
「いいこ、いいこしてやんよ」
「ふふ……おとこのこ、みたいだね」
「ぶぅ」
輝く、左手が、近づく。
その光の色は。
昔の、私の髪の色に、
似ていた────。
「ねぇ……?」
「なぁに……?」
「名前、教えてくんないかな……」
「……!」
……そっか。
そんなことも、知らなかった。
そっかぁ……。
何か、あったかいものを、感じる。
あったかい────────。
「 わたしは、" アンティ " 」
「 わたし……、" マイスナ " 」
"歯車法" と "電離法" を 完全同期しますか?▼
▼ はい
いいえ
────Pi……!
『────────:オペレーションを起動します。』
──── 。
──── 。
──── 。
────頭髪部:流路ケーブル接続。
────流路同調:開始。
────ホワイトウォール部:爆縮成功。
────対象二名の治療を開始。
────ストレージを共有化開始。
────ポイント・スカーレット:固定完了。
────ポイント・バイオレット:固定完了。
────ストレージ共有化に成功。
────ホワイトウォールによる流路転写開始。
────正常推移中。
────作業効率優先による:反転写を選択。
────各所:流路構成継続・・・。
────対象二名の治療を進行中。
────スキル同期開始。
────自我ホログラムの保護を開始。
────コネクト中・・・。
────"歯車法"のレベルアップを確認。
────"電離法"のレベルアップを確認。
────同レベルにより:融合可能。
────"電鎖歯車法:Lv7[MAX]"に統合。
────スキルレベルが最上限に到達しました。
────頭髪部:流路ケーブル通信による共有化を開始。
──────:HPを共有化中・・・。
──────:MPを共有化中・・・。
──────:STRを共有化中・・・。
──────:ATKを共有化中・・・。
──────:VITを共有化中・・・。
──────:DEFを共有化中・・・。
──────:INTを共有化中・・・。
──────:RESを共有化中・・・。
──────:DEXを共有化中・・・。
──────:AGIを共有化中・・・。
──────:LUKを共有化中・・・。
──────:EXPを共有化中・・・。
────共有化:停止プログラムを施行。
────失敗判定。
────トライ:2から5。
────失敗判定。
────共有化を停止できません。
────対象二名の相互好感度に起因するエラーを確認。
────停止プロセスのアプローチを変更しています・・・。
────停止プロセスのアプローチを変更しています・・・。
────停止プロセスのアプローチを変更しています・・・。
────同期停止:不可能判定です。
────体格の類似による:相互同期が継続します。
──────:心拍数値を共有化中・・・。
──────:内臓器官を共有化中・・・。
──────:呼吸器系を共有化中・・・。
──────:身体機能を共有化中・・・。
──────:記憶情報を共有化中・・・。
──────:神経感度を共有化中・・・。
──────:生命活動を共有化中・・・。
────全ボディコントロール系が:同期融合しました。
────全身流路の定着を確認。
────解除・・・不可能判定。
────精神同期障害判定・・・安全値。
────対象二名より:ホワイトウォール部の回収開始。
────"ギガンティック・ヒールスライム"を回収完了。
────"氷帝銀我"の人格データを回収完了。
────アンティの装備:応急処置完了。
────マイスナの頭部に:サークレット型デバイスを形成。
────"バイオレット":配置完了。
────同期生命活動:継続可能判定。
────プロセス終了:イレギュラー有。
────自己デバイス判定:オールグリーン。
──────"オペレーション"の終了を:宣言します。
「くかー」
「すぅ……すぅ……」
────オートセーブ中・・・。
────────ここまでを:上書きしますか?▼
▼はい
いいえ
(*>ω<*)(ㆁωㆁ*)。・:+°










