まおうの、ねーちゃん さーしーえー
何気にR17くらいです……((((;゜Д゜))))
────ミッションの発生を確認▼
魔杖スリーフォウの形状を選択してください▼
[長距離狙撃体]
[戦杖体]
▼[死霊鎌]]]]]]]]]]
[波動砲]
[弩]
魔人形態の外見年齢を選択してください▼
[15歳]
[16歳]
[17歳]
[18歳]
▼[19歳]]]]]]]]]]]
ウォール体の外骨格タイプを選択してください▼
▼[半露出型女王形態]]]]]]]]]]
[ガルルンきぐるみ]
[くろいあなモード]
[怪獣形態]
[怪盗スーツ]
[無し]
ウイングの種類を選択してください▼
[魔光サイロボール]
[小悪魔プリティウィング]
[魔王オーロラマント]
▼[魔大帝デーモンウィング]]]]]]]]]]
[魔骸暗黒ブースター]
以下の選択でよろしいですか?▼
[死霊鎌]
[19歳]
[半露出型女王形態]
[魔大帝デーモンウィング]
【コンボ発生中】
★魔王女帝イニィ・スリーフォウ★
▼[はい] / いいえ
『 がるぅヴぉおおおおおおおぉぉぉおおおんん!!! 』
{{ が、ガルンッッ!? あなた、そんな力ぁあAAAAAAAAAAA────……!!!! }}
────防火壁プログラムが暴走を開始▼
『バブー』
『あーらマジカぁー。あなた本当にチンチクリンねぇー。あっはっはっはっは! 私もサキュバスの中ではチンチクリンな方だけど、あなたほどの逸材を、私は見た事がないわ!』
『バブー』
『やっぱー、ダンナがアレだからかしらねぇー。知ってる? あなたのお父さん、ナトリって街では"コケシ族"って言われてるのよ! ふふふー! あなた絶対コケシになるわー!! ママが言うんだから間違いないわよ!』
『ババァー』
『んぅ……? しっかし、まだ赤ん坊なのにすごい魔力ねぇー! べろべろばぁー。魔力の高い魔族は赤ん坊の時から自我がはっきりしてるって言うけど、あなたはどうなのかしらねぇ?』
『バッブー』
『あっはっは! こんなチンチクリンだけど、我が子は可愛いものねぇー! 多分、あなたのお父さんが、私の最後のお相手だわー!』
『バッブブー』
『ほぉら……マジカぁ? お母さん特製! 果物ジュース、のみのみしましょうかぁー? ほぉら……』
『バッブー……? うぇ、マッジ』
『あぁあ、あなたぁぁぁああああ!!! マジカがしゃべったぁぁああああああ───!!!』
────。
「……マジ、にげろ」
魔力切れで昏倒して、すぐに目が覚める。
これ、走馬灯なら、マジ洒落にならん。
ウチは、すぐ横の、ヒチサンワケの木っ端盾に言う。
逃げろ。
あのクマ共、みんなボスクラスだ。
ウチひとりじゃ、キツイ……。
せめて、ユユユか、ヒナワがいたらな……。
ちぇ……マジ、無いものねだりだな……。
「ぐぅ、む……」
半裸の、はっずかしいピンクの服。
膝を笑わせながら、雪に立つ。
ヒチサンは女の子みたいに泣いていた。
……いいから行け、ウチがマジ悪かった。
アイツらの攻撃は、お前のヒチサン盾じゃ、マジ無理だ。
せめて、その髪型は卒業しなきゃマジ話になんねぇ。
それに万能薬のジェム、そろそろ切れるだろ?
それ無いと、お前もウチの虜になんだよぉ。
「……ん」
「────"マジカさんっ!!!"」
「逃げろ。ここはウチが……何とかする。
ペチャパイにはな……、ペチャパイの意地があんだよ。ぐ……」
まだ、ヒチサンは泣いている。
なっさけねぇなぁ。
しょうがねぇ。マっジカさんがお膳立てしてやんよ。
「……──ウチが倒れたら、マジで壁になる奴はいなくなる。お前が助けを呼んでくんだよ」
目を見開いたヒチサンは、
ナヨナヨと立ち上がり……、ぺっ、マジうぜぇ。
「────行けェ!!!!!」
泣きながら、山を降りていく。
ん。
マジ、それでいい。
『がおぉおおおおおおおんん♡♡♡』
『くまぁあああああああああ♡♡♡』
『ごぉおあああああああああ♡♡♡』
「……は、ァァァ」
クマはまだ、うじゃうじゃいる。
みんな、ウチにマジ釘付けだ。
モエゴロシモード。
この状態の、ウチのパッシブスキル。
"魔死魅了"
どんなキョヌー好きだろうと、ウチのツルッペタンにゾッコンだ。
盾職でもねぇのに、ヘイトコントロール、バッチリだかんな。
敵も、味方も、ウチに突っ込んでくる。
魔法でまとめて倒せりゃ、マジハッピー。
でも私に、たどり着かれてしまったら──────……。
「……は、は。モテモテって、マジ辛いな……」
『がおぉおおおおおおおんん♡♡♡』
『くまぁあああああああああ♡♡♡』
『ごぉおあああああああああ♡♡♡』
────────ぶち込まれて、おわりだ。
せめて、あのクマがいたら……、
せめて、あのおっぱいがいたら……。
マジ……これも、無いものねだりだな。
チチじゃあるめぇし。
「……」
────雪。
つめたい。
マジか。
マジ、洒落にならんぞ。
死ぬんだろうか。
子供を産んでみたかった。
ウチのババァは、ウチを見て、マジ嬉しそうだったから。
空を見て、手をあげる。
魔素は、大気に溢れている。
「あぁ──────……。神様なんて、
マジでは、いねぇーんだろーなぁ────……」
半魔のウチは、白い空を見て、
そんなことを、つぶやいた。
……──。
それは。
ウチが、呼び寄せちまったんだろうか──────。
「………………、…………」
気づくと。
噴火していた。
黒い。
インクが、噴き出したみたいな。
雪。
マジどす黒い、噴水のような。
高い、ドス黒い、噴水だ。
「…………、マジ、なんなん……」
10メルトルテくらいの、でっかい黒インクの噴水。
雪の白が、ベチョベチョと侵食されていく。
噴き出している。
これはなんなん?
インクの化け物が、開いた。
ぐ、ぱ、ぁ、あ、あ、あ、あ。あ。あ。あ。あ ── 。
{{{{ ァァァ────…… }}}}
中から、ソイツは出てきた。
ウチは、ゲボを吐いた。
でも、体は曲がらず、真っ直ぐソイツを見た。
女だ。
紫の髪の、漆黒の衣。
肌、露出しすぎじゃね?
キョヌーだった。
噴水みたいになってた黒のインクが、
巨大な、悪魔の羽根になった。
光など、無い。
ウチは、巨大すぎる闇の気配が、
全く知覚できないと知った。
立ちすくむ。
下も洪水かもしんない。
ウチは、理解した。
これは────……。
「ま、おー……」
{{{{ き、き、き、き、きゃはははははははははははは!!!!!!!!!! }}}}
山に、響く。
笑った。
服というよりは、裸にインクをぶちまけたような。
艶やかな体をうねらせる度、キョヌーがちぎれそうに、ぐわんぐわんと揺れた。
それは、マジでウチをゴミクズ同然に感じさせた。
女の形をした漆黒のキョヌーは、鎌を持っている。
これまた……マジでかい。
十字架から、夜の裂け目のような物が出て、
それが死の刃になっていた。
この頃に、ウチの余分な水分は、
体から全部、出尽くした。
{{{{ きゃ、はッ! はッッ! はッッ! はッッッ! はッッッッ! }}}}
笑うキョヌーの顔に、漆黒の影が被る。
ウチは見た。
血みたいな赤の瞳が、
黒いヘドロのようなもので覆われ、
三つの爪痕のような覗きこみが生まれ、
裂けるように見えた。
笑顔が、溢れている。
大きすぎる魔族な羽根と、それに負けないくらいの鎌。
どちらも真っ黒で。
ブルンブルン揺れまくっていて。
くまさんは、可哀想だった。
{{{{ ややや、ややや、やまの、くま、さん }}}}
マジで、真っ二つになった。
ホワイトバーグベアは、大きいと22メルトルテくらいだ。
あんな、綺麗に半分に、なる?
ぼーぜん。
ウチ、ぼーぜん。
つぎ、横に斬る。
漆黒のキョヌー悪魔さんは、ダンスのように、くるくる回った。
クマは、上と下がサヨナラして、
上だけがくるくる回って、踊った。
{{{{ らん♪ らん♪ らん♪ らん♪ らん♪ }}}}
「…………」
これ、あれとちゃうんか……。
マジで……。
魔王が、復活したんとちゃうんか……。
うぉーい、おっぱいー、くまー、ヒナワー、ユユユー。
マジ、助、けっ、てー。
怖すぎて、逆に震えない。
なんか、しょぼんってなる。
あっ。
あのキョヌー、尻尾でクマ倒した。
なんなん、あの暗黒の槍みたいなの。
蛇みたい。
{{{{ ふふふふるるるぅぅ……ふふふふふふふふふ………… }}}}
サク。
サク。
わぁ──。
こっちきたぁ────……。
マジかぁ────……。
ウチ、すっげぇ泣いてるんやろな──。
よぅ見えんもん。
マジ、ブルンブルンやな──。
おっぱい羊と、やりあえる。
きわどい。アウト。
ウチ、半分魔族の血ー流れてるから、わかるん。
マジで、魔王サマ。
目の前。
こわー。
世界は、キョヌーに滅ぼされるんか。
ウチ、ぺったん娘代表として、刺し違えたほうがいい……?
あ、マジ無理。
このお姉さん、ウチのチンチクリンボディに、
腕、回してきたん。
な、なに。
抱かれんの。
ウチ、ゲロ吐いたから、きたないよ。
うわぁ。
{{{{ ふふふ、ふふふふふふふ………… }}}}
ああああああ。
うあああああ。
ウチ、壊れたみたいに、震え中。
なんか、まだ水分残ってたっぽい。
マジ、体ってすげぇなぁ。
ぐにぃと、キョヌーが押し付けられる。
ぐああああ。
ウチの存在意義が、音を立てて崩れていく。
死ぬぉぅぅぅうぅぅ。
コイツには、マジ勝てん。
ウチなんて、ウチなんて、マジカスやー。
ウチは、死を覚悟しながら、
キョヌーの恐ろしさを身に刻んだ。
ウチは、今まで生きてきた19年間で、
一番、素直な服従を口にした。
「う、ウチ……。あ……あ……あなた、サマには……マジ、でっ……さからいま……せん……」
{{{{ ふふふ………ふふふふふふふふふふふふ }}}}
この女魔王さん、マジでキマっていらっしゃる。
ぶしゃあ。
三本の爪痕の仮面が、こわい。
マジかぁ。
{{{{ ねぇ、貴女…… }}}}
な、なん、です。
やっぱ、チンチクリンは生きててはいけませんか。
これでも、親にはマジ感謝してるんです。
そりゃ、ウチもそんなおっぱいになりたかったです。
でもそれだけじゃないっていうか。
うううー。
うぎゃー。
抱擁が、キツイ。
チチアツ。
魔チチアツ。
あっつ。
{{{{ 貴女……ひとりで……がんばったわ……♡ }}}}
「へ……?」
ザバァ、と。
恐ろしい漆黒の羽根は、雷を覆い隠すように広がり、
大きな鎌を持ったキョヌーは、舞い上がった。
{{{{ ま・た・ね……。"小さな、悪魔ちゃん"……? きゃはははははははははははは!! }}}}
「………、………」
ウチは、べチョリと雪の中にへたりこみ、
空にあがっていくキョヌーを目で追っていた。
今のウチを、他の人がみたら、
キッズスクールの寸胴の女の子が、
やらかして、ふにゃってるようにしか見えないだろう。
生きてるって、素晴らしい。
マジ、素晴らしいのだ。
へにゃり娘の座り方をしたまま、後ろにバシャンと倒れた。
雪が、背中と後頭部と首を、優しく冷やす。
雷が、冷えたお腹に響いた。
しばらくは、ぐちゃぐちゃでいい。
パチクリとまばたきをし、涙がこぼれた。
「……ウチ、魔王様に、褒められたんかなぁ……」
お風呂に入るべく、ウチは立ち上がった。
(((((;゜Д゜))))挿し絵こえぇ……










