↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生×ユニークスキル 100連ガチャで無双する!?  作者: 月神世一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/30

EP 2

神の鉄槌、あるいは愚者の玩具


森閑とした異世界の森の中、滝沢真一は目の前に浮かぶ半透明の電子ボードを静かに見つめていた。女神アクアが言っていた「初回無料100連ガチャ」。彼がこの世界で生き抜くための、最初の、そして最大の選択。


(状況は不明、敵性存在のレベルも未知数。ならば、確保すべきは絶対的な安全。外科医がオペに臨む前に万全の準備をするのと同じだ)


彼の指は迷いなく、ボードを操作した。


【カテゴリー:ミリタリー】


【ガチャ:ウルトラガチャ - 100連】


(この世界の技術レベルは火縄銃以前と聞いた。ならば「ミリタリー」は圧倒的なアドバンテージとなる。そして、中途半端な力はかえって危険を招く。狙うは頂点。Sランクだ)


彼の意思を読み取り、電子ボードが激しく明滅する。凄まじい勢いでスロットが回転し、彼の眼前に、怒涛の如くアイテムリストが流れ始めた。


【Aランク:アサルトライフル SCAR-H (7.62mm弾×5000)】


【Aランク:ハンドガン グロック20 (10mmオート弾×5000)】


【Aランク:個人用戦術防具一式 (プレートキャリア、ヘルメット)】


【Aランク:ドローン兵器 MQ-9 リーパー (ヘルファイアミサイル搭載)】


【Aランク:携帯式対戦車ミサイル FGM-148 ジャベリン×10】


【Aランク:携帯式地対空ミサイル FIM-92 スティンガー×10】


…


…


(…Aランクでこれか。上出来すぎる)


SEALs時代に使い慣れた、あるいは羨望の的だった兵器の数々。だが、彼の驚きはまだ序の口だった。リストの勢いが一瞬止まり、ボード全体が黄金の光を放つ。


【Sランク:対物ライフル バレット M82A1 (12.7mm徹甲焼夷弾×1000)】


【Sランク:長距離狙撃銃 AWM ( .338ラプア・マグナム弾×1000)】


(…ほう。伝説級の狙撃銃まで)


そして、輝きはさらに増していく。もはや直視できないほどの光と共に、彼の理解の範疇を超えた文字列が、一つ、また一つと表示されていく。


【Sランク:主力戦車 M1A2 エイブラムス (120mm砲弾各種×100)】


【Sランク:攻撃ヘリコプター AH-64E アパッチ・ガーディアン】


【Sランク:第5世代ステルス戦闘機 F-35B ライトニングII】


「…正気か?」


思わず、独り言が漏れた。一個人が所有していい戦力ではない。国家、いや、世界の軍事バランスそのものを破壊する力。だが、女神の狂気はまだ終わらない。ボードがひときわ大きく、荘厳なファンファーレのような音を立てて輝いた。


【SSランク:イージス・システム搭載ミサイル護衛艦『あたご』】


「…………」


絶句。


全長165メートル、満載排水量1万トン。日本の海上自衛隊が誇る、神の盾イージスの名を冠した鋼鉄の城。


もはや兵器というより、一つの「災害」そのものだった。


表示された全てのアイテムが光の粒子となり、滝のように彼の腰にある無限収納ポーチへと吸い込まれていく。物理法則を完全に無視したその光景を、真一は静かに見届けていた。


ポーチの中を意識で探ると、そこには今しがた手に入れた兵器群が、完璧な状態でリスト化され、格納されていた。


(…治療の旅、だったか。少し、いや、かなり荒っぽい治療も必要になるかもしれないな)


彼は自嘲気味に呟くと、その膨大なリストの中から、いくつかのアイテムを選択し、取り出した。


漆黒のプレートキャリアとヘルメットを慣れた手つきで装着し、太腿のホルスターにグロック20を収める。そして、メインウェポンとしてSCAR-Hを背負った。


戦闘機やイージス艦は論外。戦車やヘリですら、この森で動かせば目立ちすぎる。まずはこの世界の情報を集め、己の立ち位置を確立する。必要なのは、即応性と隠密性、そしてあらゆる事態に対応できる火力。


この選択は、元SEALs隊員としての、そして冷静な戦略家としての、彼が導き出した最適解だった。


近代兵器で身を固めた完璧超人は、まるで異世界にそぐわない漆黒の死神のような姿で、静かに森を見渡した。


「さて。まずは患者探し、と行こうか。道中、邪魔するものは…そうだな。少し『消毒』させてもらうとしよう」


その手には、剣でも魔法でもない。


あまりにも無慈悲で、あまりにも合理的な、鋼鉄の力が握られていた。


読んでいただきありがとうございます。

面白いと思っていただけましたら、★評価やブックマークで応援していただけると励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。