4の4 最後の国 風の国
水の国は綺麗なところだった。俺達の国に気候が似ている。
住んでいる人達も比較的温和だ。俺達を見て驚いてはいたが、直ぐに馴染んで、手土産を貰い驚いていた。
この国も国民は豊かに暮らしてはいるが、ここは沢山の国に分かれていた。
30ほどの国があるため、それぞれの交流が盛んで、人口も多いが諍いも多いようだ。
貴族が幅を利かせていて、力の無い物を搾取しているのを見かけた。
地球の一般的な発展と似ていると、猫イチが言った。
猫イチは俺等の中では一番前世の記憶を持っている。以前の記憶から色んなものを発明するのも得意だった。
水の魔法を使う魚人は同行できなかったので、魔法は教える事が出来なかった。
彼等は独自の使い方をしているようなので、逆に教えて貰ったほどだ。
手土産を渡すと作り方を教えて欲しいと言われたが、闇の属性がないと作れないというと途端に不機嫌になり、俺達を魔獣呼ばわりをするようになった。
危険を感じたので、ここも直ぐに出ることにした。特徴は魔獣だけで後は同じだったので、見る意義が感じられなかったし、貴族達の変わり身が怖かったせいもある。。
最後の風の国も似たようなものだろう。
位置的には星の南の極地にやや近いから、寒いはずだ。
風の国は戦争の最中だった。
2大勢力が、争っている丁度その時に居合わせてしまったようだ。
遠くから、その戦争を見ていることしか出来ない。
彼等の国は武器が発達していた。そして身体はとても大きかった。
ここはマナも多い。その影響だろう。魔法を使う人も少しだがいた。風の渦を出したり、風の刃で敵を切り刻んだりしていた。ここはもういることは出来ない。
落ち着いたら、また来るかも知れないが、彼等は余りにも好戦的に感じた。
ここの人口は多くなれば戦争をして、数を減らし、また増える、と言うのを延々と繰り返しているようだった。
転移陣をマナ溜まりに設置して、猫イチは帰って行った。
俺等はなるべく戦争に巻き込まれないようにコッソリ海岸線に行って船に乗り帰国した。
矢張ここも寒いはずなのに動植物は同じだった。




