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龍神の国  作者: チャロ吉
12/21

3の3 世界が繋がった

龍神様が長い寝りに入る前、龍神の国に張り巡らされた結界を緩く張り直していった。

『ここは出入りが自由になった。いつでも世界を見て回っていつでも帰ってこられる。でも、外の世界で死んでしまえば、生き返ることは出来ずに輪廻の輪に組み込まれてしまう。死んでしまわないうちに帰ってくれば大丈夫だ。世界の人々と交流して、もっと世界を発展させて欲しい。』

と言い残した。

何でも、竜神様は世界に魔法を付与して廻ったとのこと。その為に力を使い果たしてしまった。

今までにない長い眠りにつくようだ。1千年も、眠ったままになるようだ。


俺達は龍神の言ったことを忠実に実行しようと話し合った。

今までも余り存在感がなかった竜神様だから、起きていても眠っていても俺等には変わりはないのだが、世界は見てみたい。

帰ってこられるのなら、行って見たいと皆興奮した。

大きな船で行こう。船を作り何度も何度も作り直し、安全の確認も怠らない。

食糧は魔法袋に入れていこう。猫人が闇魔法でコウモリ人やモグラ人達と協力して作った優れものだ。猫人は、

『もう少し待ってくれれば、転移の魔方陣も出来るのに。其れを持って言ってくれれば、この次は楽に行ける。』というので、魔方陣が出来るまで少し時間が掛かったが、兎に角準備は出来たのだ。

人選が行われて、マナが多い順に組を組んで、船に乗り込み隣の国から見て行くことになった。

初めの組は50人だ。犬人、猿人、熊人、鳥人、コウモリ人。各10人が選ばれて船出した。


無事に帰ってきて欲しい。

そして世界はどんなところか話して欲しい。外の世界の住人は俺等と話が通じないはずだ。

だが、猿人の無属性の魔法で話す事が可能になる。無属性の魔法は、竜神様によって、この国の皆に行き渡ったが、猿人以外は未だ使いこなせていない。

隣の国は闇属性を、竜神様から授けられたという。俺等は『闇の国』と呼ぶことにした。

闇はコウモリ人が得意だ。もし『闇の国』の住人が使い熟せていなかったら、龍神に言われた通り、教えてあげると喜ばれるかも知れない。


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